4.[数字・鷲図案 UPU色 1889-1900](続き)・外信用10ペニヒ葉書1)1889年10月発行外信用10ペニヒ葉書 外信用10ペニヒ往復葉書返信部 1889年10月から、新図案の外信葉書が発行されました。枠があるのは前のシリーズと同じですが、枠のスタイルは異なります。色も1色のみで、切手と同様にエンボス加工もありません。点線欠けがあるものとないものがあります。 初期の色は、鮮やかな紅色をしています。これが翌年から徐々に赤ないしは桃色のような赤に変わります。 2)1890年12月発行 管理番号(製造年月英小文字付き)あり
1890年12月から葉書の右下に製造年月が入れられるようになりました。国内用5ペニヒ葉書が1882年1月から入れられていたのに比べて、ずいぶん遅い採用となったわけです。タイプ違いが2つ(往復葉書は4つ)あります。なお、外信葉書の需要が少なかったため、実際の発売は翌年になったと思われます。 3)1899年2月発行 管理番号英小文字なし1889年2月から管理番号の英小文字が廃止されました。なお、このシリーズで管理番号のないものがありますが、これは植民地の加刷葉書に使われただけで、本国では発行されませんでした。 ・市内用2ペニヒ葉書4)1900年4月1日発行市内用2ペニヒ葉書、灰色用紙・小型サイズ市内用2ペニヒ葉書、青色用紙・大型サイズ 同往復葉書返信部 ドイツ帝国郵政として初めて市内用専用の葉書が発売されました。それまで民間が行っていた低料金による市内用葉書との料金格差を考慮して、2ペニヒという破格な低料金です。初日は4月1日ですが、3月の日付の使用例がいくつも知られています。上の青色用紙の使用例もその一つで、3月31日の消印が押されています。 用紙のサイズが小型(120×79ミリ)と大型(140×90ミリ=普通の葉書サイズ)の2種、用紙の色に灰色、青色の2種、wohnungの最後のgのタイプに2種があって、これらの組み合わせで合計8種類ものタイプ違いがあります。 なお、数字・鷲図案UPU色シリーズの葉書の有効期限は、1902年12月末です。[ワンポイント] |
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