目 次
ドイツ・ステーツ
ドイツ 1872
ドイツ 1873-1932
ドイツ 1933-1944
ドイツ在外局
ドイツ植民地
ドイツ海軍艦船郵便
第一次世界大戦占領地区
ベルギー軍占領地区
ドイツ住民投票地区
ダンチヒ
メーメル
ザール
第二次世界大戦占領地区
地方発行
連合軍占領地区
西ドイツ
ベルリン
東ドイツ
統一後のドイツ
 統一後のドイツ

統一後のドイツ Deutschland Germany

通貨単位:
1Deutsche Mark(ドイツマルク)=100Pfennig(ペニヒ)
1Euro(ユーロ)=100Cent(セント)
換算比率:1Euro=1.95583Deutsche Mark
     1Deutsche Mark=0.51129Euro

[概説]
 1989年5月にハンガリーがオーストリーとの国境を開放すると、ここを経由して東ドイツから西ドイツに入国する人が急増しました。これを契機に、東ドイツで民主化運動が全国規模で広がり、11月4日(土)には東ベルリンで100万人規模の民主化集会が開かれました。これに対してクレンツ政権は11月9日(木)、西ドイツへの出国の規制を緩和。これが事実上の国境開放につながりました。
 翌1990年3月には東ドイツで初めての自由選挙が行われ、東西ドイツ統合を掲げた保守派の「ドイツ連合」が勝利を収めました。5月には西ドイツとの通貨統合が、7月には西ドイツのコール首相とソ連のゴルバチョフ大統領の間で、ドイツ軍の兵力削減と東ドイツに駐留するソ連軍の撤退が合意され、統一の大きな障害が取り除かれました。この後、8月31日(金)の統一条約調印、9月12日(水)の6カ国外相会議での最終規定条約調印を経て、1990年10月3日(水)に東西ドイツが統一されました。
 東西分裂以来、多くのドイツ人にとって悲願の東西ドイツ統一ではありましたが、切手や葉書には、隣国の感情を配慮してか、派手な祝賀的要素が盛り込まれることはありませんでした。変化といっても、旧東ドイツとの料金格差を配慮して1991年3月末まで旧東ドイツ地区で特別料金の葉書が発行された以外に、あまり変化はありません。
 1999年1月1日(金)のユーロ導入以後は、それに関連する葉書が発行されています。(実際の旧通貨回収は、2002年1月から。)なお、ドイツ通貨表示の葉書は、2002年6月30日(日)まで有効でした。ドイツでは、中央銀行での旧通貨の両替期間は無期限ですが、他の国ではその扱いはまちまちです。


[分類]
 ここでは、統一後のドイツの葉書を以下のように分類します。種類が増えた時点で再編集する予定です。

 消印に標語や広告がある場合や、プライバシーに関わる書き込みがある場合は、それらを画像から削除しています。

1)1990年12月発行 旧東ドイツ地区用特別低料金葉書

旧東ドイツ地区用30ペニヒ葉書

 東ドイツの葉書料金は、通貨統一の1990年7月1日(日)までは10ペニヒで、7月2日(月)から30ペニヒになりました。この時点で西ドイツ側の葉書料金は60ペニヒでしたから、まだまだ差があったことになります。東ドイツ側で発行された30ペニヒ葉書はこちらを参照してください。この30ペニヒという特別低料金は統一後も受け継がれ、旧東ドイツ地区用に上の写真の新図案葉書が用意されました。
 この葉書はドイツ全土で通用しましたが、旧東西の料金格差の関係で、次のような措置が講じられました。すなわち、この葉書は旧東ドイツ地区内で使用する場合と旧東ドイツ地区から旧西ドイツ地区宛に使用する場合はこのまま(30ペニヒのまま)投函し、旧西ドイツ地区内で使用する場合と旧西ドイツ地区から旧東ドイツ地区宛に使用する場合は30ペニヒ分の切手を貼り足して60ペニヒにして投函することになりました。
 このような移行措置も1991年3月31日(日)をもって終了し、翌4月1日(月)からはドイツ全地域で葉書料金が60ペニヒになりました。従って、この葉書の適正使用例は、4ヶ月程度です。

旧東ドイツの30ペニヒ切手が貼られた往復葉書の往信部。
消印は旧西ドイツ地区のもの
旧東ドイツ地区から差し出された往復葉書の返信部

2)1992年7月発行 差出人住所欄改訂

(旧)
(新)

 差出人住所氏名欄にあった電話のマークや電話番号記載の記述が省かれたものです。


3)1993年3月発行 料金改定 再生紙100%葉書

国内・欧州用80ペニヒ葉書

 国内用の葉書料金が60ペニヒから80ペニヒに値上げされたことにより発行されたものです。それまで外国宛料金が80ペニヒでしたので、旧外信用葉書も国内用に使用されていますので注意してください。旧外信用葉書との違いは、フランス語表記がないことですが、左下に「古紙100%使用による再生紙」の記述が横向きに入っていますので、区別は容易です。
 この再生紙100%葉書の色は、薄い青みがかっているのが特徴です。

再生紙表示(葉書の左下に横向きに入っています)

4)1997年8月28日発行 料金改定

国内・欧州用100ペニヒ葉書

 さらに国内葉書料金が100ペニヒに値上げされたことにより発行されたものです。100ペニヒ=1マルクですが、額面は100ペニヒの表示になっています。これは、それまで80と書いていたものを「1」(マルク)と書くと、混乱が生じるためと思われます。
 なお、この葉書はユーロの導入により、他のドイツ通貨表示の葉書とともに2002年6月30日(日)まで有効でした。


5)2001年1月11日発行 ペニヒ/ユーロ併記

国内・欧州用100ペニヒ/0.51ユーロ葉書

 欧州統一通貨ユーロの導入により、100Pfennig=0.51Euroの2つの通貨表記を行ったものです。図案も同時に変更されました。ユーロの方は横向きに小さく入れられています。下の図を参考にしてください。
 なお、この葉書は通貨の移行期間に販売されるのを目的としていたため、ユーロの本格導入の2002年1月1日(火)以後、2002年12月31日(火)まで窓口で売られました。

    印面右側部分の拡大図(横向きに0.51Euroと書かれている)

6)2002年12月27日発行 ユーロ表記

国内・欧州用0.45ユーロ葉書

 2003年1月1日(水)からのユーロ完全導入に伴う新しい葉書です。2002年12月27日(金)に先行して発売されました。葉書の印面に書かれている額面は、前シリーズの0.51Euroから値下げされて0.45Euroになっていますが、この葉書から用紙代金0.07ユーロが加算されるようになり、窓口では1枚あたり0.52ユーロで販売されました。その意味では、前シリーズより0.01ユーロ値上げされているとも言えます。
 1873年、戦前のドイツ統一以後最初に発行された葉書から実に130年間もの長きにわたって、ドイツのすべての葉書に入れられていた「葉書」を意味する「Postkarte」の文字が、このシリーズから「PLUSKARTE」という文字に改められました。(上の写真の左側に横向きに入っています。)
 葉書のサイズも変更され、横幅が147ミリから162ミリに、縦方向の高さが104ないし105ミリから114ミリと一回り大きくなっています。


7)2005年5月発行 図案変更

 通常切手が花図案に変更されたことから、マルゲリーテ図案の45セント(45Cent=0.45Euro)の葉書が発行されました。窓口では、10枚単位で用紙代込みの5.2ユーロで販売されました。
 葉書の中央に横書きに入っているPLUSKARTE®の左側に、FSC(Forest Stewardship Council A.C.、森林管理協議会)の記載事項が書かれています。このFSCは、適切に管理された森林から切り出された木材を加工して生産していることを認証する機関で、この葉書はその認証を受けた用紙で製造していることを示しています。


8)2005年12月発行 記載事項変更

国内・欧州用45セント葉書

 PLUSKARTE®の左側にある記載事項に「Zertifiziert durch IMO.」(IMOにより認証された)という一文と、その認証番号が追加された葉書です。この認証番号(上の写真でも小さく見えているもの)は、ボンに本社があるアルフォンス・ディーフェルニッヒ社が受けたものです。
 窓口では、10枚単位で用紙代込みの5.2ユーロで販売されました。


9)2006年1月発行 欧州宛航空葉書

欧州用65セント航空葉書

 45セントの印面の左横にセンジュギク図案の20セントを追加印刷した欧州宛航空葉書が発行されました。印面の左側に、紺色の航空ラベルも印刷されています。
 窓口では、3枚単位で用紙代込みの2.4ユーロで販売されています。


10)2006年11月発行 印面部分変更

国内・欧州用45セント葉書

 PLUSKARTE®の左側にある記載事項が「Zertifiziert durch GFA.」(GFAにより認証された)と変更され、さらに認証番号も変更された葉書です。この認証番号(上の写真でも小さく見えているもの)は、アインベックに本社があるセキュリティ・システム・プリンティング社が受けたものです。
 窓口では、10枚単位で用紙代込みの5.2ユーロで販売されています。

トップページに戻ります。

Copyright © S.Stein 1997-2016