11.[大統領図案 1928-1932]1)1928年発行 差出人住所氏名欄4行市内用5ペニヒ葉書 市外用8ペニヒ葉書 市外用8ペニヒ往復葉書往信部 市外用8ペニヒ往復葉書返信部 外信用15ペニヒ葉書 ドイツの葉書で初めて政治家の図案が葉書に採用されたシリーズです。これまでの葉書の図案を振り返ってみますと、鷲、数字と紋章、ゲルマニア、郵便配達夫、鷲、著名人の順に選ばれていますので、この流れでさらに平和的な方向に行くかと思いきや、急に政治的な色合いを帯びるようになりました。 8ペニヒの額面にエーベルト大統領、5ペニヒと15ペニヒの額面にヒンデンブルク大統領の図案が使われました。シリーズとしては、市内用5ペニヒ葉書、市外用8ペニヒ葉書と往復葉書、外信用15ペニヒ葉書と往復葉書があります。 市外用8ペニヒ葉書は、1932年1月15日(金)からの市外用葉書の値下げに伴い、市外用6ペニヒ葉書として通用しました。このとき発行された6ペニヒ葉書については、3項で扱っています。 エーベルト大統領図案の葉書は、8ペニヒの額面が1933年6月30日まで有効、後述の6ペニヒの額面が1934年6月30日まで有効で、ヒンデンブルク大統領図案の葉書は1935年12月31日まで有効でした。 2)1931年発行 差出人住所氏名欄5行市内用5ペニヒ葉書 市外用8ペニヒ葉書 市外用8ペニヒ往復葉書往信部 市外用8ペニヒ往復葉書返信部 外信用15ペニヒ葉書
差出人の住所氏名記載欄をさらに詳細に分けたシリーズです。点線の横線の数で見ると2行と3行の違いですが、一般には文字列の行数(4行と5行)で区別されます。前シリーズと同様に、市内用5ペニヒ葉書、市外用8ペニヒ葉書と往復葉書、外信用15ペニヒ葉書と往復葉書があります。 このシリーズの外信用15ペニヒ往復葉書を2つに裁断し、往復葉書の文字を抹消して単片葉書として販売された例があります。これは、ライプチヒ中央駅郵便局が外信用15ペニヒ葉書の不足のため独断で行ったもので、すぐ販売停止になりました。 3)1932年1月15日発行 料金改定市外用6ペニヒ葉書 市外用6ペニヒ往復葉書返信部 市外用葉書が1932年1月15日(金)から6ペニヒに値下げされたことに伴って発行されたシリーズです。 4)1933年発行 差出人住所氏名欄改定
市外用6ペニヒ葉書のみの改訂で、差出人の住所氏名記載欄の上下間隔が広がったものです。これにより、今まで狭苦しかった記入欄が広くなりました。 [ワンポイント] |
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