13．［航空葉書 1912-1926］
１）１９１２年発行 記念葉書
ゲルマニア図案5ペニヒの記念葉書で、50ペニヒと1マルクの付加金付きの2種類があります。航空郵便用葉書として使われましたが、目的が飛行機の資金集めのため、厳密な意味での官製航空葉書ではありません。
２）１９２４年発行 鳩図案
航空用１５ペニヒ葉書
鳩図案の航空用15ペニヒ葉書です。5ペニヒは市外用葉書料金、10ペニヒは国内用航空料金です。ちょうど15ペニヒが外信用葉書料金であったため、外信葉書として転用された例もありますが、正規な使用例とは言えません。
なお、この鳩の図案は、タバコの「ピース」のパッケ−ジに見られるデザインとよく似ています。
３）１９２６年発行 鷲図案
航空用１５ペニヒ葉書
図案が鷲に変更されたシリーズです。葉書のサイズも大きくなっています。
４）１９２６年発行 差出人住所記載欄変更
航空用１５ペニヒ葉書
 （新） |
 （旧） |
葉書の左側にある差出人の住所の詳細を書く欄が追加されたシリーズです。紙質の違いに2種類あります。
［ワンポイント］
最初の記念葉書は、フランクフルトとヴィースバーデン間の航空郵便専用印以外は見かけず、高価な割りには魅力に乏しいシリーズです。むしろ、1926年発行のシリーズの方がおもしろく、飛行船郵便のツェッペリンカバーが全盛の時代ですので、華やかな使用例をよく見かけます。