4.[数字図案]続き数字図案は、1883年から1910年まで発行され、細かなバラエティを除いて全部で60種類あります。 6) 1900年発行 市内用2ペニヒ葉書 市外用5ペニヒ葉書 外信用10ペニヒ葉書 このシリーズは、従来のシリーズと比べて以下の3つの変更があります。
管理番号を組み合わせると、このシリーズは合計14種類になります。すかしは1種類のみです。 次のシリーズとの違いは、宛名書きの横線の一部であることに注意してください。 7) 1901/1903年発行 下から2段目は宛先の都市の名前を書く欄ですが、仕分けの便宜を計るためか、強調の横線を追加したのがこのシリーズです。ドイツ帝国郵政の葉書では、すでに1887年からこのやり方が採用されていました。 次のシリーズとの違いは、POSTKARTEの文字の位置などであることに注意してください。 市内用2ペニヒ葉書 市外用5ペニヒ葉書 バイエルンの葉書に発行当初から入れられていた紋章がついに全廃され、ドイツ帝国郵政の葉書(ゲルマニア図案の葉書)に近い形式が取られました。 次のシリーズとの違いは、すかしの有無であることに注意してください。 9) 1903/1907年発行 外信用10ペニヒ 1883年の数字図案の発行から入れられていたすかしが、20年目にして廃止されました。すかしなしシリーズと呼んでよいでしょう。これ以後、バイエルン王国では、葉書にすかし入りの用紙を使用していません。 10) 1906年発行 1906年7月1日から市内便が廃止され、全国均一5ペニヒ料金になるのに伴って、売れ残っていた旧シリーズの2ペニヒの左横に3ペニヒの印面を加刷したものが発行されました。今なら料金収納印を押すところを、これで5ペニヒとして通用させたのです。往復葉書ももちろん、往信部と返信部の両方に加刷が行われました。 次のシリーズとの違いは、管理番号の位置などいくつかあることに注意してください。 11) 1907年発行 国内用5ペニヒ葉書 外信用10ペニヒ葉書 全体的にかなり手を入れた改訂のシリーズです。番号の位置を移動したり文字を小さくしたり、これらはすべて、葉書の表の左側に通信文を書くスペースを確保するための変更です。葉書の表は宛名のみ、という長い間続いていた規則がここにきてようやく変えられた理由は、絵葉書の影響かも知れません。 上の写真は、移動した管理番号を拡大したものです。 12) 1910年4月1日発行 [トピック] 10ペニヒ往復葉書の使用済は、バイエルンの葉書の中で、最難関の一つ 外信用10ペニヒ葉書 葉書の表に通信文を書いてよいことになったのですが、右側の宛名のスペースをちゃんと確保する必要がありました。このため、通信文を書く場所と宛名を書く場所をはっきりと仕切るための縦線を追加したのがこの葉書です。ドイツ帝国郵政でも同じ時期に同じ形式の葉書を発行しています。以後この形式が、ドイツの葉書の基本となって現代まで受け継がれました。 [ワンポイント] |
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