目 次
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ヘルゴラント(ヘリゴランド) Helgoland Heligoland

通貨単位(ドイツ側):
1874年12月31日まで 1Mark(マルク)=16Hamburger Schilling(ハンブルク・シリング)=192Pfennig(ペニヒ)
1875年1月1日から  1Mark(マルク)=100Pfennig(ペニヒ)
通貨単位(イギリス側):
1Schilling(シリング)=12Pence(ペンス)=48Farthings(ファージング)

[概説]
 ヘルゴラントは北海の北フリージア諸島にあり、面積は1.6平方キロメートル、人口1700人程度の島です。1402年からシュレスヴィヒ・ホルスタイン公国に属していましたが、1714年からデンマーク領になりました。デンマーク統治時代の1796年、ハンブルクがヘルゴラントに郵便取扱所を開設。1807年にイギリスがヘルゴラントを占領し、1814年から正式にイギリス領になった後も、この郵便局は業務を続け、1821年からは国営の郵便局と同じような業務を行っていました。1834年にはハンブルクの海運会社が、夏の間、毎週定期的に郵便物を運ぶなどしています。その後1866年6月30日(月)までヘルゴラントではハンブルクが郵便業務を行っていましたが、翌7月1日からはイギリス郵政がこれに替わりました。なお、イギリス局としての郵便局の開局は、1867年1月1日(木)です。
 その後、1873年6月5日(土)の協定で、6月から10月まではヘルゴラントとハンブルクまたはゲーエステミュンデ間、それ以外はヘルゴラントとクックスハーフェン間を往航する船で郵便を交換し、郵便料金はハンブルクの通貨のみと制限されました。ただし、1875年からは、ドイツの通貨になります。なお、1879年7月1日(木)から、ドイツ宛は外国料金が適用されました。
 1890年イギリスのソールズベリー首相がドイツに対して、ザンジバルとペンバ島がイギリスの保護領であることを認める代わりに、ヘルゴラントを譲る等の条件を提案し、ドイツは7月1日(火)にそれを受諾。そうして、8月10日(日)からヘルゴラントはドイツに編入されました。


1.1871年−1874年発行 印面なし

1871年発行

1874年発行

 1871年から1874年にかけて、2カ国語表記の印面なし葉書が4種類発行されました。それぞれ色調が2種類あるので、専門的には8種類集めることになります。いずれも、葉書の右上(切手を貼りつける位置)に四角い枠が設けられていて、そこに切手を貼り付ける旨を2カ国語で表示しています。


2.1875年4月13日発行 ビクトリア女王図案

 印面にビクトリア女王の横顔のエンボス加工が施された葉書が発行されました。通貨は3ファージング/5ペニヒと2カ国の通貨が併記されています。その他の表記も2カ国の言葉が使われています。


3.1878年4月1日発行 外信葉書

 紋章図案の外信葉書が発行されました。


4.1879年7月10日−8月7日発行 加刷

 1879年7月1日からドイツ宛が外信料金11/2ペンス/10ペニヒになったことから、ビクトリア女王図案葉書の料金の部分に新額面を、葉書の中央上に外信葉書である旨を加刷したものが発行されました。単片葉書が7月10日から10300枚、往復葉書が8月7日から700枚発行されています。


5.1879年−1880年発行 外信葉書改訂・往復葉書追加

外信用10ペニヒ葉書

外信用10ペニヒ往復葉書往信部(縮尺率は上の半分)

 紋章を葉書の左上に配置し、葉書の周囲を紐枠で囲み、上部にフランス語表記を加えた外信葉書が発行されました。ドイツ宛もこの葉書が使われました。単片葉書は13回配給されて、合計32万枚が発行されました。往復葉書は1回目5000枚、2回目2000枚配給されましたが、2回目は到着が遅れて、ヘルゴラント返還(1890年8月10日)後の8月16日に配給されています。後者は、当然、未使用しか存在しません。
 なお、葉書の左上の紋章は、ヘルゴラントで発行された帯封の場合と同じく、印面を兼ねていますが、帯封と違って、そこに消印が押されず、葉書の右上の空白部分に押されたものばかりです。これは、葉書の印面は、ほとんどの場合右上にあるので、習慣的にそこに押されたものと思われます。

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