8.[ハイネマン]ハイネマン図案葉書は、3つのシリーズがあり、全部で14種類あります。1)第1次市内用8ペニヒ葉書 市内用8ペニヒ往復葉書返信部 市外用25ペニヒ葉書 外信用40ペニヒ葉書 1971年8月27日(金)から1972年3月にかけてハイネマン大統領の図案の葉書が発行されました。同じ時期に西ドイツで発行された葉書は、こちらを参照してください。発行時期は、市外用25ペニヒ葉書と同往復葉書が8月27日、外信用40ペニヒ葉書は9月頃、市内用8ペニヒ葉書が翌1972年3月頃です。市外用25ペニヒ葉書は、厳密には、市外用葉書と同じ料金で届くCEPT加盟国用もかねています。ただし、以前のシリーズと違って、フランス語表記はありません。 2)第2次(料金改定)市内用15ペニヒ葉書 市外用30ペニヒ葉書 市外用30ペニヒ往復葉書往信部 市外用30ペニヒ往復葉書返信部 外信用50ペニヒ葉書 1972年7月1日(土)から市内用葉書料金が8ペニヒから15ペニヒへ、市外用葉書料金が25ペニヒから30ペニヒへ、外信葉書料金が40ペニヒから50ペニヒに値上げされるため、事前の6月20日(火)から発行されたシリーズです。 3)第3次(POSTKARTE書体等改訂)市内用15ペニヒ葉書 市内用15ペニヒ往復葉書往信部 市内用15ペニヒ往復葉書返信部 市外用30ペニヒ葉書 市内用15ペニヒ葉書(白紙) 市外用30ペニヒ葉書(白紙) 市外用30ペニヒ往復葉書往信部(白紙) 市外用30ペニヒ往復葉書返信部(白紙) 1973年7月からPOSTKARTEの文字を細くして縦長にし、葉書の右側の宛先人の住所欄を6段から5段に減らしたシリーズが発行されました。さらに、9月から、用紙を純白の白紙に変えたものが発行されました。これが西ベルリン最初の純白の用紙に印刷された葉書です。1870年7月に発行された最初のドイツの葉書から一貫して、葉書に使われる用紙のほとんどが、薄茶色のセーム色紙(なめし革の薄い色)か、やや茶色味を帯びたクリーム色紙でしたが、純白の用紙は第一次世界大戦占領地区のごく一部の例しかなく、当時としては異例の用紙でした。しかしこれは、葉書にも技術革新が及んだ例でもありました。以後、西ベルリンでは、この白紙が主流になります。 [ワンポイント] |
|
Copyright © S.Stein 1997-2022 |