10.[城]城図案葉書は、4つのシリーズがあり、全部で20種類あります。最後の料金改定2次シリーズに見られる印刷方式の違いを入れると、25種類あります。 1)第1次市内用20ペニヒ葉書(プファウエンインゼル城) 市内用20ペニヒ往復葉書往信部 市内用20ペニヒ往復葉書返信部 市外用40ペニヒ葉書(エルツ城) 市外用40ペニヒ往復葉書往信部 市外用40ペニヒ往復葉書返信部 外信用50ペニヒ葉書(ノイシュヴァンシュタイン城) 1977年3月から城図案の葉書が発行されました。西ドイツ側で発行された葉書は、こちらを参照してください。このシリーズは市内用20ペニヒ、市外用40ペニヒ、外信用50ペニヒの各料金用です。印面の右上に小さくBERLINの文字があります。(以下同じ。) 2)第2次(料金改定)市内用30ペニヒ葉書(ルートヴィヒシュタイン城) 市内用30ペニヒ往復葉書往信部 市内用30ペニヒ往復葉書返信部 市外用50ペニヒ葉書(ノイシュヴァンシュタイン城) 市外用50ペニヒ往復葉書往信部 市外用50ペニヒ往復葉書返信部 外信用60ペニヒ葉書(マルクスブルク城) 1979年1月から市内用30ペニヒ、市外用50ペニヒ、外信用60ペニヒの各料金用の葉書が発行されました。 上の写真で、市内用30ペニヒ葉書の方は、1990年7月24日に東ドイツで使用されたものです。市内用30ペニヒ往復葉書の往信部も消印は不鮮明ですが、東ドイツのものです。東ドイツでは7月2日以降、西ドイツおよびベルリンの葉書も使用することができました。特に30ペニヒ料金は、東ドイツ地区内および西ドイツ宛の料金でしたので、このような使用例は多く残っています。 3)第3次(改色・図案変更)市内用30ペニヒ葉書(ルートヴィヒシュタイン城) 市内用30ペニヒ往復葉書往信部 市内用30ペニヒ往復葉書返信部 市外用50ペニヒ葉書(インツリンゲン城) 市外用50ペニヒ往復葉書往信部 市外用50ペニヒ往復葉書返信部 外信用60ペニヒ葉書(ロイト城) 1980年9月から30ペニヒ葉書の刷色を若干濃い目に変えて、他の額面は城の図案を変えて発行されました。 4)第4次(料金改定)市内用40ペニヒ葉書(ヴォルフスブルク城) 市内用40ペニヒ往復葉書往信部 市内用40ペニヒ往復葉書返信部 市外用60ペニヒ葉書(ロイト城) 市外用60ペニヒ往復葉書往信部 市外用60ペニヒ往復葉書返信部 外信用70ペニヒ葉書(メスペルブルン城) 1982年7月から市内用40ペニヒ、市外用60ペニヒ、外信用70ペニヒの各料金用の葉書が発行されました。このシリーズの市外用60ペニヒ葉書と前シリーズの外信用60ペニヒ葉書は、どちらも印面が同じで混同しますが、両者の違いはフランス語表記の有無ですので注意してください。フランス語表記があるのが前シリーズの外信用60ペニヒ葉書、ないのがこのシリーズの市外用60ペニヒ葉書です。 このシリーズの全5種類には、印刷方式が2種類ありますので、正確には20種類あります。一つは、従来から使われていた活版印刷(Buchdruck 凸版印刷方式の一種)で、もう一つがレターセット印刷(Lettersetdruck 湿し水を使わない平版印刷で、水なし平版印刷またはドライオフセット印刷とも呼ばれる印刷方式)です。両者の違いは、以下の拡大図を参考にしてください。活版印刷の方が、若干にじみが出ていて、特に横の枠線を見るとわかります。レターセット印刷の方は、くっきりとした枠線になっています。
[ワンポイント] 料金改定2次シリーズの印刷方式の違いは、印面の上の文字がかなり小さいので、一目で見分けるにはルーペが必須です。ルーペがない場合、文字の線の太さよりも、印面がくっきり見えるかどうかで見分けることになります。(相当経験がいりますが。) |
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