1.[建物 1950]建物図案(改訂)葉書は、全部で3種類あります。 市内用8ペニヒ葉書市外用10ペニヒ葉書
1950年に、宛先人住所の郵便番号丸枠が、縦罫線に対して中央になるように移動したシリーズが発行されました。これが西ドイツ成立後の最初のシリーズです。 ところで、カタログでは、この葉書が英米占領地区で発行された葉書と同一図案であることから、西ドイツ成立後発行された葉書であるにも関わらず、英米占領地区に収録されています。集める立場としては、同一図案がまとまって収録されている方がわかりやすいのですが、歴史の流れの立場で考えると、このシリーズは西ドイツ成立後に発行された葉書としてとらえるべきです。それで、ここではあえて、西ドイツの葉書として分類しています。 上の2つの写真は、どちらも外国宛の20ペニヒ料金になるように切手を加貼りした使用例です。 (参考) 建物図案葉書は、改訂シリーズも含めて、1953年3月31日(火)まで有効でした。下の写真は、有効期限の約7ヶ月後に投函されて、不足料金が徴収された使用例です。印面は青鉛筆で四角に囲まれ、消印はその印面をよけて左側に押されています。写真ではカットされていますが、この葉書の下に青鉛筆で「15」と不足料金+手数料の追徴金額が書かれています。当時の未納郵便に対する追徴金額は、不足料金と、不足料金の半額−端数があれば切り上げ−を手数料として加算した合計値でした。下の例では、葉書そのものが無効なので丸々10ペニヒ不足、よって手数料は10÷2で5、合計15ペニヒ追徴という訳です。 市外用10ペニヒ葉書の有効期限後使用のため、未納扱い [ワンポイント] |
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