5.[著名人]著名人図案葉書は、4つのシリーズがあり、全部で19種類あります。 1)蛍光塗料なし市内用8ペニヒ葉書(グーテンベルク) 市外用10ペニヒ葉書(デューラー) 外信用20ペニヒ往復葉書往信部(バッハ) 1961年から、著名人図案の葉書が発行されました。同じ時期にベルリンでも似た図案の葉書を発行しています。こちらを参照してください。なお、西ドイツ成立後(正確にはそれより以前の英米占領時期以来)初めての市内用往復葉書(8ペニヒ料金)がこのシリーズから発行されました。この8ペニヒ往復葉書の使用済は、戦後の東西ドイツの葉書の中で最難関の一つです。といいますのも、1963年2月末を持って、西ドイツの市内便が廃止されたため、使用例がほとんど残されていないためです。ただし、ベルリンの市内便は残りましたので、ベルリンの8ペニヒ往復葉書の方は容易に入手できます。 2)蛍光塗料あり市内用8ペニヒ葉書(グーテンベルク) 市外用10ペニヒ葉書(デューラー) 外信用20ペニヒ葉書(バッハ) 1961年に、蛍光塗料入りの葉書も発行されました。ベルリンの方はこの蛍光塗料入りのみです。こちらの8ペニヒ往復葉書の方も難関ですが、蛍光塗料なしシリーズほどではありません。 3)蛍光塗料あり・書体変更市外用10ペニヒ葉書(デューラー) 外信用20ペニヒ往復葉書返信部(バッハ) 1962年から、POSTKARTEを大文字のゴシック体に変更した葉書が発行されました。以後、西ドイツではこの書体が基本になります。なお、このシリーズには、8ペニヒ往復葉書がありません。 4)料金改訂市外用・CEPT加盟国用15ペニヒ(ルター) 市外用・CEPT加盟国用15ペニヒ往復葉書往信部(ルター) 市外用・CEPT加盟国用15ペニヒ往復葉書返信部(ルター) 1963年から市外用葉書料金が10ペニヒから15ペニヒに値上げされたため、15ペニヒ葉書が発行されました。この市外用葉書料金は、CEPT加盟国にも段階的に適用されたため、その国宛の葉書にも使われました。普通葉書はドイツ語表記ですが、往復葉書は、CEPT加盟国にも通用するよう、UPU規則に則り、フランス語が併記されました。上の15ペニヒ往復葉書の写真を見ていただくと、POSTKARTEの下にフランス語が併記されていることがわかります。 [ワンポイント] |
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