|
2.[四角形枠、数字図案、KREUZER単位 1872-1875]この四角形枠、数字図案、KREUZER(クロイツェル)単位の葉書は、4つのシリーズに分けられ、合計11種類の葉書があります。専門的に分類すると細かなタイプ違いがありますが、ここでは省略します。1) 1872年10月発行 枠なしシリーズ 上の図は、ヴュルテンベルク王国最初であると同時に、ドイツ最初の「切手と同一図案の印面」付き葉書です。それまでの八角形図案葉書の場合は、切手と異なる図案であったためか、消印は印面ではなく、葉書の余白に押されているのが普通でした。これは、たとえ印面が切り抜かれても、切手と明らかに区別ができたためです。ところが、このシリーズから切手と同一図案になったため、切り抜き使用防止の観点から、印面が抹消されるようになりました。余白に押された例は、絶対と言ってよいほど見かけません。 2) 1873年1月発行 枠付きシリーズ 上の図は、紐のような形状の飾りで周囲を囲んだシリーズです。ちょうどこの年にドイツ帝国でも最初の葉書が発行されましたが、こちらは違う形状の飾りで周囲を囲んでいます。「ドイツ1873-1932」の「鷲図案1873」をご覧ください。なお、バイエルン王国では、この形式に合わせていません。 3) 1874年発行 枠付き改色シリーズ 改色シリーズは、枠付きシリーズの2クロイツェル葉書のみ色を変えたものです。このような改色は葉書のみで、2クロイツェル切手は最後まで橙色でした。 4) 1875年1月発行 枠付き改色シリーズ それまでのシリーズの枠をなくして、さらに2クロイツェル葉書のみ紫色に改色したシリーズです。 [ワンポイント] |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Copyright © S.Stein 1997-2022 |