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8.[正刷 1875-1895]印刷物専用葉書の正刷シリーズは、合計9種類の葉書があります。ここでは8つのシリーズに分けます。1) 1875年発行 灰色紙シリーズ 灰色紙シリーズは、当時の普通葉書と同じ灰色の紙を用いたものです。印刷物ですので、もちろん、裏面は企業や商店の文面が主です。裏面は全部印刷した文字しか受け付けないかというとそうでもなく、差出人の名前、日付、サインはもちろん、文面の一部に空欄をもうけてそこに記入する文字などは手書きが許されました。 2) 1876年発行 クリーム色紙シリーズ 用紙の色をクリーム色紙に変更したシリーズす。クリーム紙といっても、濃淡の幅は大きく、黄色味の強いものが普通です。 3) 1889年発行 改訂シリーズ 葉書の上から3段目と4段目の横線(点線)は住所を書く欄ですが、今までは3段目(市町村名の欄)が4段目(通りや番地などの欄)より短くなっていました。この3段目を4段目と同じ長さに合わせたシリーズです。 4) 1890年発行 改色シリーズ 印面の色を緑色から茶色に変更したシリーズです。それ以外は、前のシリーズと同じです。 5) 1892年発行 太線入りシリーズ 葉書の上から3番目の横線に、アンダーラインのような太線が入れられたシリーズです。 6) 1894年発行 料金改定シリーズ 1894年1月1日から市内便の印刷物料金が2ペニヒに値下げされたことに伴って発行されたシリーズです。次のシリーズと異なり、紋章があります。 7) 1894年発行 紋章なしシリーズ 紋章がなくなり、両側の文字が詰められた形のシリーズです。 8) 1895年発行 改訂シリーズ 中央上の国名表示が、今まで、「K. Württemb. Postgebiet.」であったものが、他の葉書と同じく「Königreich Württemberg.」に変更されたシリーズです。このため、一見すると普通葉書に見えますが、その下の文字が「Drucksache」(印刷物)であるため、区別できます。 [ワンポイント] |
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