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マリアナ諸島 Marianen Mariana Islands

[概説]

 マリアナ諸島は、グアム、サイパン、テニアン、ロタなど18の島からなります。1521年にマゼラン(マガリャネス)がグアムを発見して島々の存在が知られるようになり、1565年にスペインが領有を宣言しました。1668年からスペインのイエズス会がグアムで強圧的な布教を行い、これに反発した部族の反乱を30年がかりで制圧。武力介入と病気の蔓延もあり、5万人いた人口が4000人に激減したと言われています。

 その後、1898年にスペインがアメリカとの戦争に敗北すると、最大の島であるグアムはアメリカに、他はドイツにカロリン諸島等とともに2500万ペセタ(1675万マルク)で売却されました。1899年6月18日(日)にマリアナ諸島がニューギニア保護領の一部として扱う法律がドイツで制定された後、11月17日(金)にサイパンにドイツの旗が掲げられ、ここにドイツによるマリアナ諸島の統治が始まりました。

 1914年8月第一次世界大戦勃発後、日本軍の侵攻により10月14日(水)にサイパンが占領され、ドイツはマリアナ諸島を失います。

[郵便局の開設]

 マリアナ諸島では、サイパンのみ郵便局が開設されました。

開 局 日 局  名
1899年11月18日 サイパン


[葉書]

1)無加刷葉書(ミットロイファー)

 サイパン局開局当時から加刷葉書が用意されたので、葉書のフォアランナー(本国の葉書がそのまま現地の郵便局で売られて使用された例)は存在しません。しかし、当時の収集家が本国から持ち込んだ葉書で実際に使われたものがあり、これらは収集家の間でミットロイファーと呼ばれています。

 上の写真は、本国から持ち込まれた5ペニヒ葉書に、マリアナ諸島用の加刷切手である5ペニヒ切手を貼って、サイパン局で使用されたミットロイファーの例です。

 上の写真は、本国から持ち込まれた10ペニヒ葉書が、サイパン局で使用されたミットロイファーの例です。


2)1899年11月18日発行 加刷葉書

国内用5ペニヒ葉書

 ドイツ本国の数字・鷲図案 UPU色シリーズの葉書に「Marianen」と斜めに加刷した葉書です。現地だけではなくベルリンで収集家向けに発行されたものも含めて9種類あります。5ペニヒ葉書はマリアナ諸島等の植民地間およびドイツ本国宛、10ペニヒ葉書はその他の外国宛に使われました。現在残されている使用例は大部分がフィラテリックなものです。


3)1901年発行 カイザーヨット図案

外信用10ペニヒ葉書

 皇帝の御用戦艦の図案で、全植民地共通図案の葉書です。違いは、船の上に扇形に配置された「MARIANEN」の文字だけです。全部で4種類あります。

4)不発行

外信用10ペニヒ往復葉書往信部

外信用10ペニヒ往復葉書返信部

 1914年にマリアナ諸島のドイツ郵便局が閉鎖された後も、新しい形式の葉書が準備され、不発行となった葉書が2種類あります。敗戦後の1919年にベルリンの郵趣家窓口から収集家向けに販売されました。戦時中の物資不足のため、粗悪な用紙に印刷されています。

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