第3次風景図案 1927-19331927年から発行された第3次風景図案葉書は、全部で13種類あります。 1)白紙ザール・ドイツ・フランス用40サンチーム葉書(白紙) 第3次風景図案は、題材もサイズも一新したものです。写真から取ったので、風景がリアルな印象を与えます。最初に発行された葉書の用紙は、いわゆる白紙と呼ばれるタイプの用紙です。白紙といっても純白ではなく、クリーム色ですが、下の2つの例と比較してみると、その白さがわかると思います。 2)用紙変更市内用30サンチーム葉書、セーム色紙(薄い) 市外・フランス・ドイツ用40サンチーム葉書、セーム色紙(濃い) 1928年から発行された葉書の用紙は、セーム(なめし革)色紙と呼ばれるタイプの用紙です。古ぼけたような日焼けしたような印象を与えますが、これが当時のドイツの葉書に使われた標準的な用紙です。この色調は濃いものから薄いものまで幅広く存在します。なお、30サンチーム葉書は、このセーム色紙しかありません。また、この用紙の90サンチーム往復葉書は、発行枚数およそ200枚で、ザール葉書の難関の一つです。 3)様式変更 (Postkarte右、差出人欄追加)40サンチーム葉書 1933年から発行された葉書は、Postkarte(葉書)の文字の位置を右に移動し、左側に差出人の住所氏名の欄を設けたものです。用紙に関して言うと、従来のセーム(なめし革)色紙です。なお、1935年3月1日(金)にザールがドイツに復帰すると、このシリーズの葉書はすべて無効になりました。従って、ドイツ切手との混用期間はありません。 [ワンポイント] |
|
Copyright © S.Stein 1997-2022 |