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 概説
  ザール 1920-1935 概説
   SAARGEBIET加刷 1920
   第1次風景図案 1921
   第2次風景図案 1922-1926
   第3次風景図案 1927-1933
  ザールラント 1949-1956
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[概説] [ワンポイント]

第1次風景図案 1921

1)ドイツ通貨

 1921年1月に発行されたドイツ通貨の第1次風景図案葉書は、全部で3種類あります。

ザール・フランス・ドイツ用30ペニヒ葉書

外信用40ペニヒ葉書

 第1次風景図案は、2月から暫時発行されたシリーズの切手と同図案です。ただし、30ペニヒ葉書については、切手が2色刷であるのに対して、葉書の方が1色刷である点が違います。1921年5月1日(日)からフランス通貨に切り替わったため、有効期限は4月30日までと短命なシリーズです。

 30ペニヒ葉書は、ザール内と、ドイツ(ただしダンチヒは除く)、フランスおよびフランス植民地宛の葉書です。


2)フランス通貨加刷

 1921年5月1日(日)に発行されたフランス通貨加刷葉書は、全部で4種類あります。

ザール・フランス・ドイツ用10サンチーム加刷葉書

同10サンチーム加刷往復葉書往信部

同10サンチーム加刷往復葉書返信部

外信用30サンチーム加刷葉書

 このシリーズは、1921年5月1日(日)からフランスの通貨単位になったことにより発行されたものです。通貨の混在は認められなかったので、旧シリーズの切手との混貼りはありません。往復葉書を裁断して、単片葉書にして加刷したものもあります。加刷のタイプと葉書の色調の組み合わせがいろいろあって、以前はカタログに詳細に記載されていましたが、最近のカタログでは簡略されたり省かれています。この加刷葉書は、1927年2月28日(月)まで有効でした。

 10サンチーム葉書は、ザール内と、ドイツ(ただしダンチヒは除く)、フランスおよびフランス植民地宛の葉書です。


[ワンポイント]
 第1次風景図案の最初のシリーズは、短命であまり変化がありませんので、SAARGEBIET加刷切手との混貼りの使用例や、国内料金で通用したフランス宛に注目するのがよいでしょう。フランス植民地宛は、見たことがありませんが、理論的には可能です。
 フランス通貨加刷の方は、加刷のタイプ違いに注目する方が面白いでしょう。こちらは有効期限が長く、その間に何度も料金が改定されましたが、1922年に第2次風景図案葉書が発行されたため、このシリーズで料金の変遷をたどるのは(理屈の上では可能ですが)、相当難しいと思います。

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