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[概説] [ワンポイント]

東部占領地区

1)加刷

 加刷葉書は、1916年1月15日(土)から順次発行され、次の料金改定等のシリーズを含めると、全部で6種類あります。

国内用5ペニヒ葉書

国内用5ペニヒ往復葉書往信部

国内用5ペニヒ往復葉書返信部

 加刷は、Postgebiet Ob.-Ostを加刷したものです。上の写真で、5ペニヒ葉書と往復葉書に見られる「M.P.K.」の印は、検閲印です。


2)料金改定

国内用7 1/2ペニヒ葉書

国内用7 1/2ペニヒ往復葉書往信部

国内用7 1/2ペニヒ往復葉書返信部

 1916年8月1日(火)の料金改定時に7 1/2ペニヒ葉書と往復葉書が発行されました。


3)追加発行

国内用・外信用10ペニヒ葉書

同往復葉書往信部

同往復葉書返信部

 1918年に外信用の10ペニヒ葉書が発行されました。10月1日(火)の料金改定時に国内用葉書が値上げされて外信葉書料金と同じ10ペニヒになったため、両方の目的で使用されました。

 ドイツの敗戦後、各占領地区の切手や葉書は使用できなくなりましたが、この東部占領地区の場合は敗戦後も引き続き1918年12月20日(金)まで使用されました。


[ワンポイント]
 葉書そのものには変化がありませんが、リトアニア、ラトビア、エストニアなど戦線が拡大していくたびに使用地域が拡大していったので、それらを使用例で時間の順に追っていくと面白く、郵便史的には大変興味ある収集対象です。

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