目 次
ドイツ・ステーツ
ドイツ 1872
ドイツ 1873-1932
ドイツ 1933-1944
ドイツ在外局
ドイツ植民地
ドイツ海軍艦船郵便
第一次世界大戦占領地区
ベルギー軍占領地区
ドイツ住民投票地区
ダンチヒ(グダニスク)
 概説
  ゲルマニア加刷 1920
  八角形紋章図案 1921-1922
  楕円形紋章図案 1924-1937
  記念・絵入り葉書 1925-1939
メーメル
ザール
第二次世界大戦占領地区
地方発行
連合軍占領地区
西ドイツ
ベルリン
東ドイツ
統一後のドイツ

[概説] [ワンポイント]

八角形紋章図案 1921-1922

 1921年2月から発行された八角形紋章図案葉書は、タイプ違いと不発行含み、全部で16種類あります。

1)第1次

市内用15ペニヒ葉書

市外用30ペニヒ葉書

市外用30ペニヒ往復葉書往信部

市外用30ペニヒ往復葉書返信部

外信用40ペニヒ葉書

 ダンチヒ自由都市の紋章を用いた最初のシリーズです。印面の図案は切手と同じです。第1次は、市内用葉書料金が15ペニヒ、市外用葉書料金が30ペニヒ、外信用葉書料金が40ペニヒ時代のシリーズです。


2)第2次(料金改定)

市内用20ペニヒ葉書

市外用40ペニヒ葉書

市外用40ペニヒ往復葉書往信部

市外用40ペニヒ往復葉書返信部

外信用80ペニヒ葉書

 第2次シリーズは、市内用葉書料金が20ペニヒ、市外用葉書料金が40ペニヒ、外信用葉書料金が80ペニヒ時代のシリーズです。上の写真は、いろいろなシリーズの切手との混貼りの例です。ダンチヒでは加刷、正刷などさまざまな切手を発行していて、この葉書が使用された1922年8月までに100種類もの切手が発行されました。従って、このような複数シリーズの切手との混貼りはよく見かけます。


3)第3次 (料金改定)

市内用50ペニヒ葉書

市外用1.25マルク(125ペニヒ)葉書

 第3次シリーズは、市内用葉書料金が50ペニヒ、市外用葉書料金が1.25マルク(125ペニヒ)時代のシリーズです。外信用葉書料金は2.4マルク(240ペニヒ)でしたが、その料金の葉書は発行されず、不発行葉書として市場に出回っています。


4)第4次 (料金改定)

市外用1.5マルク(150ペニヒ)葉書

ポーランド宛3マルク(300ペニヒ)葉書

 第4次シリーズは、市外用葉書料金が1.5マルク(150ペニヒ)、ポーランド宛葉書料金が3マルク(300ペニヒ)時代のシリーズで、どちらも80ペニヒ葉書に加刷されました。このシリーズからは急激なインフレのため、適正使用例はもちろん、葉書自体の使用例が大変少なくなります。


[ワンポイント]
 ダンチヒでは当初から、ダンチヒ自由都市内の料金、ドイツとポーランド宛の料金(同一)、その他の地域宛の(外信)料金の3つの料金体系がありましたが、1922年9月1日から、ポーランドだけは特別な料金体系に分離されました。これに、押し寄せてくるインフレによる料金値上げの繰り返しもあり、より複雑度を増しています。ちょうどこの激動の時期に発行されたため、実に様々な使用例があり、集めていて飽きることはありません。後年の安定した時期の使用例では味わえない醍醐味といえます。
 最後の第4次シリーズの使用例に苦労します。ただし、記念押印や後押しの使用例はそうでもありませんので、注意してください。
 後押しといえば、1920年〜1922年のダンチヒの葉書は、すべて後押しがあります。これらは、安価な未使用の葉書と同じ評価となります。

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