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ゲルマニア加刷 19201)第1次加刷(ベルリン加刷)1920年6月14日(月)に発行された第1次加刷葉書は、全部で4種類あります。 10ペニヒ葉書(適応料金なし) 15ペニヒ葉書(適応料金なし) この葉書の加刷は、最初に発行されたドイツ切手への加刷と同じタイプのもので、ベルリンで印刷されました。加刷の文字は、印面一番下のDEUTSCHES
REICH(ドイツ帝国)の文字を抹消するように、意図的に、印面下ぎりぎりの位置に入れられています。 2)第2次加刷(ダンチヒ加刷)1920年9月に発行された第2次加刷葉書は、全部で4種類あります。 市外用30ペニヒ加刷葉書 市外用30ペニヒ加刷葉書 第2次加刷は、ダンチヒで行われた加刷です。葉書が発行された6月14日から30ペニヒ葉書が発行されていなかったので、切手を貼り足して何とか しのいでいたものの、限界に達していたのでしょう。使い道がなく残っていた低料金の7 1/2ペニヒ葉書(写真上)と、10ペニヒ葉書(写真下)を総動員して加刷が行われたようです。このとき、戦前、戦中の古いシリーズの葉書がごくわずか使われています。全部で8種類知られていますが、現存数点という希少品ばかりで、大変高価です。 3)第3次加刷(ダンチヒ加刷、書体変更)1920年10月に発行された第3次加刷葉書は、1種類のみあります。 市内用15ペニヒ加刷葉書 第3次加刷もダンチヒで行われた加刷です。ベルリン加刷と異なり、色も暗い紫色と、特殊なタイプです。この加刷は、切手にはありません。 上記の第2次加刷と第3次加刷は、カタログでは逆になっています。これは、額面の低いものから順に並べた従来の番号の振り方によるものですが、こちらでは、あえて発行月順に並べ替えています。 [ワンポイント] 第2次加刷葉書は加刷ずれが多く、上の写真のように、きっちり収まっていないものが普通です。もちろん、この手のものはエラーとしては扱いません。往復葉書の返信部に加刷が漏れたものなどエラーがいくつか知られています。ただ、こいういう加刷漏れは、展示の時にどう見せるか悩みます。コピーを貼っても説得力に欠けますし、まさか途中で折り曲げるわけにもいきません。 |
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