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米英ソ共同発行1.1946年2月発行 数字図案市内用5ペニヒ葉書 市外用6ペニヒ葉書 1946年1月からそれまでのアメリカ、イギリス、ソビエトの各占領地区で共通の数字図案の切手が発行されました。五月雨式に発行されたため、市内用葉書料金の5ペニヒと市外用葉書料金の6ペニヒに相当する切手の発行(最初の使用例)は、それぞれ2月8日、2月6日です。葉書の方はそれより遅く、2月の中旬頃でした。ところが、1946年3月1日から料金が改定され、それぞれ2倍になりました。このため、適正使用例が極端に少なく、特に市内用5ペニヒの適正使用例は占領地区葉書の中でも最難関の一つです。 2.1946年3月発行 料金改定・加刷市内用10ペニヒ葉書 市外用12ペニヒ葉書 市内用5ペニヒ葉書に額面7ペニヒを加刷 3月1日からの料金改定で、市内用葉書料金が10ペニヒ、市外用葉書料金が12ペニヒになったことに伴い、新額面の葉書と、旧葉書への加刷葉書が発行されました。 3.1946年5月発行 刷色変更市外用12ペニヒ葉書 12ペニヒ切手が4月15日から刷色が変わったため、それに合わせて葉書も改訂されました。前シリーズの在庫があったので、翌月から使用されています。用紙の色に変化があり、専門的には3種類に分類されます。上の写真で赤く見えるのは、アメリカ軍占領下のミュンヘンの検閲機械印です。 4.1946年5月発行 外信葉書外信用45ペニヒ葉書 1946年4月1日からの外国郵便再開に伴い、外信葉書が発行されました。外国宛が再開したとは言っても、実際は宛先が制限されており、日本やスペイン等のいくつかは含まれていませんでした。1947年9月15日から外信葉書料金が30ペニヒに値下げされましたが、その額面の葉書は用意されず、旧料金の葉書が30ペニヒとしてしばらく通用していました。(30ペニヒ葉書が発行されるのは1948年に入ってからです。)なお、高額面のため、小包葉書としても転用されています。 5.1947年−1948年発行 労働者図案市内用10ペニヒ葉書 市外用12ペニヒ葉書 外信用30ペニヒ葉書新図案の切手が1947年3月1日から順次発行され、これに合わせて葉書も一新されました。市内用、市外用、外信用の3種類の葉書があります。あまり知られていませんが、各葉書に、印面と葉書中央の縦罫線との間の間隔が狭いものと広いものがあります。上の写真の12ペニヒ葉書とその他の葉書を見比べてみてください。12ペニヒ葉書だけ、縦罫線が右に寄っていることがおわかりいただけると思います。 |
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