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東ドイツ
統一後のドイツ

アメリカ占領地区

1.戦前の葉書の再利用

ヴュルツブルク発行、6ペニヒ収納加刷と印面切り抜き

カールスルーエ発行、6ペニヒ収納加刷

 戦前の葉書(総統図案、私製葉書、軍事郵便葉書)に市内用葉書料金の5ペニヒ、市外用葉書料金の6ペニヒの収納済み表示を加刷したものが、ヴュルツブルク、カールスルーエ、ガイスリンゲン、シュツッツガルト、シュヴァインフルトの地域で発行されました。シュヴァインフルトの加刷が難関です。


2.臨時図案

市内用5ペニヒ葉書(ミュンヘン発行)

 料金収納表示だけ描かれた単純な印面の葉書が、ミュンヘン、マールブルクの地域で発行されました。


3.独自図案

市内用5ペニヒ葉書(ミュンヘン発行)

市外用6ペニヒ葉書(シュトゥットガルト発行)

 1945年8月以降にミュンヘン地区でAM POST図案の葉書が、9月以降にシュトゥットガルト地区で楕円形図案の葉書が発行されました。後者の図案は、切手としては発行されていません。なお、AM POST図案葉書はイギリス占領地区でも発行されましたが、刷色と様式が異なりますので注意してください。


4.統一図案

 米英ソ共同発行を参照してください。


5.通貨改革時の葉書

プライバシー保護のため書き込みを抹消しています。

 1948年6月21日から6月23日にかけて、米英ソ共同発行の統一図案(数字図案、労働者図案)の葉書と切手が、額面の1/10に切り下げられて使用されました。6月24日以降これらは無効となり、その後建物図案まで葉書が発行されていません。*6月24日早朝の第1回目に収集した分については有効。上の写真は、旧12ペニヒ葉書に旧115ペニヒ分の切手を貼り足して、新12ペニヒ葉書として使用したものです。


6.新図案(建物図案)

市内用8ペニヒ葉書とベルリン救済強制付加2ペニヒ切手

 米英占領地区で1948年9月から建物図案の切手が発行されたことに伴い、同じ図案の葉書が11月から発行されました。この葉書は西ドイツ成立後も続けて発行され、途中で郵便番号枠の位置が変更されています。詳細は西ドイツの葉書を参照してください。上の写真は、国内用の郵便に使用されたベルリン救済強制付加切手(料金2ペニヒ)を貼った使用例です。これは国内宛の郵便には必須でしたが、外国宛の郵便には貼る必要がなく、もし貼られていた場合は、引き受け局側でそれをはがしてから相手国に送られました。

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