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ヴュルテンベルク Württemberg Wurttemberg 1870-1920
通貨単位:
1875年6月30日まで 1Gulden(グルデン)=60Kreuzer(クロイツェル)=約1.71Mark
1875年7月1日から 1Mark(マルク)=100Pfennig(ペニヒ)=35Kreuzer
[概説]
ヴュルテンベルクはドイツの南西部に位置し、1806年1月から1918年11月まで112年間続いた王国でした。1851年10月15日(金)に最初の切手を発行し、1871年のドイツ帝国成立後も独自の郵便制度を維持しましたが、1902年4月1日(火)に民間向けの郵便が、1920年4月1日(木)に最後まで残っていた公用の郵便がすべてドイツ郵政に組み込まれました。
民間の郵便がドイツ帝国郵政の管理下におかれた後も、ヴュルテンベルク王国の市内郵便については1919年まで特別に低額料金が適用され、専用の葉書も発行されました。これらの葉書はヴュルテンベルク王国内でのみ通用したと考えがちですが、実際はヴュルテンベルク以外の各地でも通用し、多くの使用例が残されています。
<最初の葉書について>
1870年7月1日(日)からドイツの各地で最初の葉書が発行されたとき、切手の貼り付け位置を枠で印刷したいわゆる「印面なし」の葉書であったのに対して、ヴュルテンベルクは初めから印面を印刷した葉書を発行しました。この時代の印面なしの葉書は、官製葉書とはいえ私製葉書のような印象があり、厳密には葉書のフォアランナーとして扱われます。その意味では、ヴュルテンベルクの葉書が、ドイツの最初の葉書といえるでしょう。なお、印面付きの最初の往復葉書もヴュルテンベルクで発行されました。
[分類]
ここでは、ヴュルテンベルクの葉書を以下のように分類します。種類の数には細かなバラエティを含みません。(画像をクリックしても各ページにジャンプできます。)
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