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   ホイス大統領図案 1957
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[概説] [ワンポイント]

ホイス大統領図案 1957

 1957年1月1日(火)から発行されたホイス大統領図案葉書は、通貨単位なしが4種類、通貨単位ありが6種類あります。

1)通貨単位なし

ザール・フランス・ドイツ用12フラン葉書

外信用18フラン往復葉書返信部

 ホイス大統領図案葉書は、SAARLAND(ザールラント)の文字を除くと、当時の西ドイツで発行されていた葉書と全く同じ図案です。西ドイツの方では通貨単位のペニヒの略字(Pf)を入れていませんでしたので、それを踏襲した結果、ザールも通貨単位が入らない形で発行されてしまいました。


2)通貨単位あり

ザール・フランス・ドイツ用12フラン葉書

ザール・フランス・ドイツ用12フラン往復葉書往信部

フランス用15フラン葉書

フランス用15フラン往復葉書往信部

フランス用15フラン往復葉書返信部

 前のシリーズは、印面に左下に小さく、SAARLANDの文字が入れられているとはいっても通貨単位がないうえ、印面右側にDEUTSCHE BUNDESPOST(ドイツ郵政)の文字があるので、西ドイツのものと大変紛らわしいシリーズでした。そこで、1957年12月5日(木)からフランを表すFの通貨単位を追加したシリーズが発行されました。

 フランスの占領以来、ザール内とフランス宛は同一料金でしたが、1957年7月8日(月)からフランス宛の料金が15フランに値上げされました。外国宛が18フランでしたから、ちょうど真ん中をとった形になります。
 葉書の発行年については、カタログに記載がなく、1957年12月発行と同じ扱いになっていますが、1959年5月12日という説もあります。実際、十分残存数がありそうなフランス宛適正使用例が、まったくと言ってよいほど知られておらず、2ヶ月で無効になったとすればその理由もわかります。最近のカタログでは、実例の疑問からか、評価価格を記載しなくなりました。市場で見かけるものは、ザールブリュッケンの郵趣窓口の消印くらいです。


[ワンポイント]
 このホイス大統領図案シリーズは、収集家が作ったフィラテリックな使用例が数多く存在します。実際に使われた使用例は、12フラン葉書のものが入手しやすいのですが、他は意外に苦労します。なお、このシリーズの葉書は1959年7月6日(月)から無効になりますが、その辺の事情を知らないコレクター向けの後消し使用例(つまり偽物)があるので、注意が必要です。

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