[ワンポイント]
1.印面なし葉書
1) 1872年発行
上の葉書が、ドイツ帝国最初の印面なし往復葉書です。これは、ドイツ帝国の母胎となった北ドイツ連邦で発行されていた印面無し葉書と同じ形式のものです。下には、往復葉書を使用するに当たっての注意事項が書かれています。往復葉書であることが分かるように、赤紫色の着色紙が使用されています。
これ以外にも注意書きのない形式の葉書が発行されました。
この葉書には、国内宛の場合、1/2グロッシェン、または2クロイツェルの切手が貼られました。外国宛は、国によって1グロッシェン(または3クロイツェル)、2グロッシェン(または7クロイツェル)等、料金が異なります。例えばスイスは1グロッシェン、オランダは2グロッシェン等。オーストリー・ハンガリー宛の場合は、両国間の郵便協定により、国内宛の料金が適用されました。なお、グロッシェンとクロイツェルは、地域によって流通していた通貨の違いです。
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上の写真は、注意書きのない形式の官製葉書に1/2グロッシェン切手を貼って使用したものです。
[ワンポイント]
この印面なし葉書は、官製葉書でありながら、どちらかというと葉書の台紙に見えるので、もっぱら貼ってある切手の方を主眼に集める収集家が多く、葉書としてはほとんど注目されません。従って、珍しいタイプの葉書でも安い切手が貼ってある場合は安くなり、ありふれたタイプの葉書でも高価な切手が貼ってある場合は高くなります。
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