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地方発行(第二次世界大戦直後)1)地方発行の例1(加刷とメータースタンプ収納印)表書きはプライバシー保護のため消しています。 上の葉書は、オルデンブルク(Oldenburg)管轄の各郵便局で発行されたものです。戦前の葉書の印面(右上)と標語(左下)の部分を黒で抹消しているところは、第二次世界大戦後の各占領地区で発行された葉書と同様の形式です。しかし、これが地方葉書として区別されている特徴は、左上に見える独特の赤い収納印です。 2)地方発行の例2(メータースタンプ収納印)表書きはプライバシー保護のため消しています。 上の葉書は、ブレーメン(Bremen)管轄の各郵便局で発行されたものです。こちらは、第二次世界大戦後のイギリス占領地区で発行された暫定葉書に、戦前から使用されていたメータースタンプを使用しています。前述のオルデンブルクのメータスタンプとよく似ていますが、わずかに違いがあります。 3)地方発行の例3(手押し印)表書きはプライバシー保護のため消しています。 上の葉書は、ヴェーゼルミュンデ(Wesermünde)局で発行された例です。戦前の葉書の印面(右上)と標語(左下)の部分を木片のようなものに黒インクをつけて抹消しています。葉書の中央やや上の位置に紫の箱形印が押されていますが、これが収納印です。 [ワンポイント] 新発見のものについては、売り手ではなく買う側の責任、ということが暗黙の了解になっています。新発見のものが「地方発行」として一般に認知されるのに時間がかかります。場合によっては、プライベートな記念品、あるいは偽物である、と結論づけられる場合もありますので、安易に飛びつくのは禁物です。 近年、地方発行の葉書のカタログ評価が極端に値上がりしています。しかし、売り手はこれにあまり追随している様子はなく、カタログ評価だけが一方的に値上がりした感じです。しかも、どの葉書も一律いくら、という評価価格の付け方で、残存数の偏りが多い地方発行葉書の実際の価値が、そんな簡単に一律的になるものか?という疑問があります。集める側も、カタログに煽られることなく、冷静に判断した方がよいと思います。 |
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