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アレンシュタイン Allenstein(Ostpreußen) Allenstein
通貨単位: |
1Mark(マルク)=100Pfennig(ペニヒ) |
[概説]
アレンシュタイン(現在ポーランド オルシュティン OLSZTYN)は、ウィナ川の河畔にある鉄道交通の要所で、グダニスク(ダンチヒ)の南東135kmに位置します。14世紀半ばに歴史に登場し、1466年には周辺地域も含めてポーランド領になりますが、1772年にはプロイセンに併合されました。
第一次世界大戦後、ベルサイユ条約により、アレンシュタインとその周辺地区(Johannisburg、Lötzen、Lyck、Neidenburg、Oletzko、Ortelsburg、Osterode、Rössel、Sensburg)が住民投票で帰属先を決定することになりました。1920年2月14日(土)にイギリス、フランス、イタリア、日本による国際監視委員会が現地に着くと、ドイツ本国の切手や葉書に代わるものが検討され、4月3日(土)に加刷切手と加刷葉書が発行されました。本来ならばこれらが発行されるとドイツ本国のものは使えなくなるのですが、見過ごされた例がいくつも存在します。投票は7月11日(日)に行われ、37万1189票中、ドイツ帰属賛成が36万3209票(97.9%)という圧倒的多数の賛成を得てドイツへの帰属が決定しました。投票後の8月12日(木)、国際監視委員会が現地を去ると、ドイツ本国の切手と葉書が使用されるようになり、加刷切手と加刷葉書は8月20日(金)で使用禁止になりました。実際は、郵便局内限定で残品がしばらくの間使われています。売れ残った切手と葉書は、ベルリンに送付され、廃棄処分されました。
[アレンシュタインの葉書]
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