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face to ace とはメロディアスでキュービックなサウンドが、四方八方からあなたを優しく攻める!

 元「聖飢魔II」のギタリストACE氏と、元「GRASS VALLEY」のキーボーディスト本田海月氏のユニット。
 80年代の「AOR」や「ブルー・アイド・ソウル」テイストの音は、新しく懐かしく語りかけてくる。歌心のあるお洒落な作品をもつアーティスト。
 ヴォーカリストとしてのACEさんの甘い歌声も必聴もの。

 ACE氏は1999年12月31日の聖飢魔II解散以来の活動再開となり、ファンの待ち望んでたところ。
 聖飢魔II時代のソロアルバムでもタッグを組んだことのある本田氏とは旧知の仲であり、信頼しあうミュージシャン仲間でもある。(2001.10.24)
■Discography

<Maximum Single>
TOUGH!(’05)

KALEIDO‐PARADE(’04)
ノンフィクション(’03)
RAIN(’02)
CLOUDY DAY(’02)
...I KNOW(’02)
MISSNG WORD(’01) 

<Album>
FIESTA(’05)
SONGS MAKE MY DAY(’03)
a new day(’03)
FACE TO FACE(’02)

ACEVocal / Guitar

  つのだ☆ひろ氏率いるスーパーグループ、JAP'S GAP'Sのギタリストとしてプロ活動を開始。その後、1985年に聖飢魔IIのギタリストとして、レコードデビュー。
 音楽一家に生まれ育ち、クラシックやジャズからの解釈もバックボーンにした個性的なギターフレーズは聴く者を唸らせ、1999年の解散まで、サウンドの柱をささえた。
  また、専門学校の講師の経歴も持ち、音楽理論に裏付けられた作品づくりから放たれるメロディーには、独特な味わいがある。 

本田海月HONDA KURAGE)」Synthesizer / Programming

  1987年、聖飢魔IIと同レーベルから、New Wave系バンド「GRASS VALLEY」のキーボーディストとしてメジャーデビュー。
 「デジタリアン音楽」「和製JAPAN」等と称され、テクノと呼ぶには優しく、ポップと呼ぶには研ぎ澄まされた独自のサウンドを確立。 92年、ベストアルバムを最後に解散。
  その後は、多くのアーティストのプロデュース・ワークを中心に活動。 

 

もう少し深く知りたいアナタへ、あれこれデータベース???

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ディスクな音  お気に入りの音たち

MISSING WORD

2001.10.24 in store
CRCP-79 ¥1,200(with tax)
Sound produced by face to ace


コンセプトのしっかりした成熟したデビューマキシだと思いました。私にとって懐かしい、まさに80年代を彷彿とさせるサウンド。

耳にも心にもやさしい。。心地よい三作品です。

また、いずれもヴォーカリストの作品という印象をもちました。イントロやソロを抑えてもヴォーカルを「支える」「生かす」ことに全力を注いだ。

決して強いヴォーカルじゃないのに、これはACEさんでなければと思わせられるマキシシングルです。


1.MISSING WORD (作詞:ACE 作曲ACE 編曲:face to ace)

歌メロをモチーフとした、ごくごくシンプルなイントロ。もったいつけることなく程よく入るソフトヴォイス。
シンプルなギターアルペジオにささえられ、ピアノの音にはっとする。
Bメロ…リバースのかかったようなシンセの一音一音からためらい感が伝わる、ため息が漏れる。
思いは、サピのハードなギターのカッティングによって吐き出され、訴えにかわる。でも言葉にできないもどかしさ・・・。
歌詞ともマッチしたそんなストーリーを感じました。

最後に虹を見たのはいつだっけ…。


2.BLIND FLIGHT (無視界飛行) (作詞:ACE 作曲ACE 編曲:face to ace)

「MISSNG WORD」のキャッチーなメロディーとは一転して、ACEさんらしい、浮遊感のあるメロディー進行をもった作品。
音づかいやちりばめた音の広がり感はより本田さんらしく、二人らしさがMIXされたサウンドだと思いました。
単楽器だけで和音を出すのではなく、パーツの単音使いの交わりで和音感やうねりを出すあたりに見事な計算を感じます。
テープエコーで処理したというノイジィに畳み込むギターソロがこの曲にちょっと意外な感じもしたんですが、そこがまたいいのかも。
さり気なくアルペジオにかかる昔っぽいトレモロ効果やモジュレーターがかかったような不安定なエンディングもおもしろい。
聴けばきくほど味のでる楽曲だと思います。


3.ANGEL SMILE -BONUS TRACK- (作詞:KAZUHIRO MARUSAWA,ACE 作曲ACE 編曲:face to ace)

ファンにはお馴染みの聖飢魔II曲。
原曲からテーマだったようなベースを抜いたエレピ(?ヴィブラフォン?シロフォン?)の進行。
向こうに光りが見えるような神聖な感じのするイントロダクション。
ゆったりはいるヴォーカル。暖かい…。
やがて昔のリズムマシーンを彷彿とさせるちょっと無機質な音。パッドの音。レコード針のノイズ音・・・。原曲と同じガットギターのソロが嬉しい。
まるで小節ごとにこれでもかと広がっていく音空間。リフレインするシンセに意識を失いそうになるとき(笑)、ふっと現実に戻る。


 

気ままにコラム

<face to aceに感じてたこと>


初めて「MISSING WORD」を耳にしたのは、ホームページからDLした45秒の視聴でした。「思ったとおり、看板に偽りなし!」そう思いました。

ただ視聴した多くのみなさん(聖飢魔IIファン)が、「やっぱり清水さんだ。」の感想を持たれたと思われるとき、実は私は「うわっ本田さんだ。」の印象を持ってました。
GRASS VALLEYの頃の本田さん。これは「TIME AXIS」では感じなかったことなので、私なりに小さなショックを受け、密かに本田作品を聴く日々が始まりました(笑)。

知っているのはホントにデビューの頃のアルバムだけだったので、とにかくそれ以外の物をと、昨年プロデュースを手がけられたPENISILLINや後期のGRASS VALLEYを含んだベストを聴きまくりまして…。

わかったことは、清水さんと似てるのかも。。。(^^;
アプローチがギタリストとしてなのか、キーボーディスト、プログラマーとしてなのかという違いはあっても、2人とも音楽に対して中庸なものをもっているというか…。

PENISILLINの曲を聴いたとき、とてもギターバンドの作品だと感じました。
単純に「キーボーディストのプロデュース、アレンジならもっと鍵盤がはいってもいいのに…」って思っただけなんですけど。(ってゆーか皆無に等しかった。)

もしかして、清水さんがギターにこだわらないことと似てるのかなと。

たぶんお2人とも自分の楽器をものすごく愛してるのに、それに固執しない潔さがある。
その作品作品にもっとも旬な音素材をつかうことで、柔軟な音楽を生むことができる。そんなところが似ていると感じたんだと思います。

考え方が変わってないとしても「TIME AXIS」はブラスやカッティングギターが効いたファンクなものが多かったから、私が勝手にGRASS VALLEYっぽいとも聖飢魔IIっぽいとも思わなかったのかも知れません。

今回の世界観をだすのが少し鍵盤楽器よりだった?それが「本田さんだ!」って思った理由なのかと。。。
でも逆にいえば、結局それは「やっぱり清水さん」でもあり、つまりはface to aceなのかと思ったわけです。(おぉ、きれいにまとまったか?^^; )

実際、パソコンのスピーカーからの視聴では判り得なかったギターの音もきっちり押さえられてることがわかり、私の思い過ごしであることが、今回マキシを聴いてはっきりしました。
ACEさんのヴォーカルを最大にいかせるバランスだと。

・・・欲をいえば、さらにギターと融合した作品も聞いてみたい。ACEさんがおっしゃってました。「曲が(ギターを)呼ばなかったから。」
はい、呼ぶ曲もお待ちしてます(笑)。でもマキシを聴いてアルバムが益々楽しみになったことだけは確かです。

ヴォーカルについては、また場を改めまして…(笑)。

(2001.10.24)(2002.2.10一部修正)