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a new day

2003.1.22 in store

CRCP-20312 ¥3,000(tax in)

Sound produced by face to ace


様々な角度から、様々な風景を見せてくれるアルバム。

歌メロが重要視されていると感じた1stアルバムに比べて、キャッチーなんだけど、旋律を線でなぞったり支えるというのではなく、ボーカルも1つの音として取り込んで、

サウンド全体が、より面として表現されていると感じました。

耳当たりのよいハイセンスな音たち、刺激的ではないかも知れません。じっくり聴いてみてください。歌詞、メロディ、必ず琴線に引っかかるものが残るはず。


1.a new day (作詞:ACE 作曲:HONDA KURAGE  編曲:face to ace)

全編を支えるベースのリズム、かきならす何本ものアコースティクギター。そこに乗っかったゆったりとしたシンセのイントロ、やさしいメロディが心地よい。
遠くに感じるエフェクトのかかった、コーダ風のメロもドラマをつくる。旅先の向かいがけ座席の列車でゴトゴト揺られながら聞いてみたい。まさに「旅情エレクトロ」。

2.ノンフィクション (作詞:ACE 作曲:HONDA KURAGE 編曲:face to ace  ♪Chorus:JUNKO HIROTANI)

80年代の懐かしさを感じさせるポップなシーケンスのリズムにのって、ちょっと甘酸っぱくキュンとする歌詞の世界が展開される。
ヒューマンボイス(コーラス)のイントロ、エンディング、ソロらしい音を使わない間奏の表現が、歌詞を浮かび上がらせ、リアルな印象を残す。

絵が浮かぶ作品。こ〜ゆ〜ことを繰り返して大人になっていくのですよ・・・(笑)。

3.CLOUDY DAY (作詞・作曲:ACE 編曲:face to ace)

さり気にツイン(トリプル?)の切ないギターのイントロ、そのまま切なさを重ねるかと思いきや、キロキロとしたシンセ音はACEワールドへの結界?
いきなり同主調へのメジャー展開にど肝をぬかされる。その一瞬の明るさが指し示すものは曇り空を知らない男の無邪気さ?
望みをつなげる彼にやがて陰が…。サビ、下降形フレーズの歌メロが切なさを誘い、幾重にも重なったギター、アルペジオがやりきれないさびしさを強調する。
ベースと微妙に絡む、上質なアコースティック・ギター・ソロ、繊細なハーモニクスにとまどいを思う。 (マキシシングルの紹介より)

4.栞(しおり) (作詞:ACE 作曲:HONDA KURAGE 編曲:face to ace)

パリの街角の香りがするような、ハーモニカ(?手風琴のイメージ)の印象的なイントロ。裏でのるリズムが気持ちいい。
メロディに絡む落ち着いた響きのエレピのオブリにも心癒される。歌詞も・・・気持ちの弱っている方に、ぜひ聞いていただきたい。

ライブで先行して聴いていましたが、ギターを弾いていなかったこともあり、アルバムのギターの甘さにはっとしました。

5.残像 (作詞・作曲:ACE/HONDA KURAGE 編曲:face to ace)

こちらはツインピアニカ?(笑)なイントロ。生ベース(YANZ氏)と生ドラム(ダイコウワタル氏)を起用し、
<鍵盤の軽やかさ>と<弦の力強さ>が共存した、ドライブ感溢れる作品。ひとりで車を飛ばしながら聴いてみたい。。。
ちょっと低音のヴォーカルにドキッとする。歌がバックに溶け込んで、一体感を感じる。さわやかな風が吹き抜ける。
あっけないエンディングは残像? (マキシシングル紹介より)

6.ピュア (作詞・作曲:ACE 編曲:face to ace)

プリミティブで、それでいてスペーシーでファンタスティックで・・・、これまでのface to aceにない壮大な作品。
角度を変えて、新しい風景をみせてくれる。

7.パンドラの空(album version) (作詞:ACE 作曲:HONDA KURAGE 編曲:face to ace)

カーニバルの喧騒を想いおこさせるバックに、ゆったりと流れるメロディが印象的。
無機質に流れるシンセベースとシーケンス音にのって、十分聴かせられるセクシーなACEさんのボーカルにも注目。
甘い中にもポイントポイントのブラスと、掛け合いのようなギターのカッティングが曲を引き締めて、これまた良い。(マキシシングル紹介より)

ディレイタップリのサビメロからはいる、アルバムバージョン。全体的なエフェクト、ボイス系シンセやガリガリ音のバランスをかえたり、
2番のブロック音の出ている位置とかも違うし、ベースを生かしたソロも。バックの印象を強くして、全体的にミックスしてる?マキシとの違いを探すのも楽しいかも・・・。

8.UNDERCOVER (作詞・作曲:ACE 編曲:face to ace  ♪Alto Saxphone:HIROMI”GASBON゛TAKIGAWA)

ハネ感のある、しかしジャジーな大人作品。イントロ、エンディングは、シンセとサックスのユニゾン・・・?歌詞のメロディの乗せかたが軽快さを強める。
打ち込みによるジャストなリズムと、溜めのセミアコギター(ES-335かな?)ソロ、アルトサックスソロとのコントラストが、face to aceらしい。
雑踏に身をおかれたようなソロ明けのアレンジもおもしろい。一瞬の静寂を破るその後の展開もかっこいい。

9.HOW SILLY! (作詞:ACE 作曲:HONDA KURAGE 編曲:face to ace)

イントロへの入り口もユニークなのが本田アレンジ、ほんの数秒間に次を期待する。音象で聴かせるイントロからの流れに、気だるくささやくようなボーカルが入り込む。
遊び心のあるアレンジに、揺れ感が気持ちいいお洒落作品。

10.SPEED OF LIFE (作詞・作曲:ACE 編曲:face to ace)

キャッチーでスピード感があって、歪んだギターにワクワクする。サビから入るのはface to aceでは珍しいかな?
追いかけるように入ってくるさりげないギターのリフも印象的。トップの音の効いたカッティングフレーズも緊張感を与えてよい。
そして、ACEさんらしい導入のソロフレーズに、ACEさんらしくない?タッピングあり?でも安心するソロ。これもface to ace、ftaのギタリストここに在りの作品。

シリアスなドラマで最後の場面が止まった瞬間、いきなりはいってきてほしい潔い作品です(笑)。

11.RAIN (作詞・作曲:ACE 編曲:face to ace)

雨を表現したという、優しく時に激しく、縦横無尽に空間を駆け抜けるシーケンス音。
ベースに乗っかる和音が、ほとんどエフェクトかけたACEさんのコーラスだけという、導入部の不思議感がいい。
その後、和音(作品)の輪郭をはっきりさせるのに、あえて存在感のあるリアルなピアノをつかわれたのでしょうか、
エレピ使いが多いという印象の本田さんですが、リアルなストリングスととも相まって、軽くなりすぎず大人っぽさをはずさないスパイスに・・・。(マキシシングル紹介より)

 

(2003年1月25日)