七ツ釜鍾乳洞 (清水洞),七釜鍾乳洞


 七ツ釜鍾乳洞は、一帯に点在する大小無数の縦穴や横穴を持つ鍾乳洞の総称です。 これらの鍾乳洞群のうちで観光洞として公開されているのは、最大の規模を持つ「清水洞」で、 入口から250mの「粘土峠」までが探勝できます。 清水洞自体は、その先の「龍宮境」へと延長1500mまで計測されていますが、 私たちは、「粘土峠」から、70mの人工のトンネルで出口へと導かれます。

※「粘土峠」から 「龍宮境」を通って 「千枚積」へと達する未公開区域(550m,所要2時間)を探検するツアーが 4名以上のグループを対象に実施されています。(完全予約制)
 国内の多くの鍾乳洞が、秩父帯と呼ばれる3億年前石灰岩体中に発達しているのに反して、 七ツ釜鍾乳洞は、大量の石灰藻化石を含んだ、3千万年前の石灰質砂岩層の中の亀裂に沿って発達した特異な鍾乳洞です。 亀裂が縦横に交差する場所(Map:新世界)や,石灰藻の化石が大量に集まった所は、溶蝕が進み広間となっていますが、 母岩が石灰質砂岩の為、石灰分が少なく、つらら石石筍の発達は控えめです。 けれども、他の鍾乳洞よりトロ〜リ感のあるフローストーンを至る所で目にできたり、 石灰藻の化石が溶けた後に残った砂岩層の、巨大なパンケーキを積み重ねた様なレイヤー構造の壁面は、 他の鍾乳洞では見れない景観となっています。
●交通●
JR大村線「ハウステンボス駅」下車、西海パールライン(200円)を利用し、タクシーで27分 概算5,640円。 (料金は 初乗り〜2km 730円+90円/280mで計算,信号や渋滞の時間考慮なし)

車の場合は、西九州自動車道「佐世保大塔IC」から国道202号を西海橋方面へ約30分で鍾乳洞に到着です。 (鍾乳洞とパーキングは、国道を左折し数百メートル入った所となります。)

所   在
  長崎県西海市西海町中浦北郷 2541-1
営   業  04月〜9月 .. 9:00〜18:00 (受付は17:30まで)
 10月〜3月 .. 9:00〜17:00 (受付は16:30まで) 年末年始以外 無休.
 ※台風 や 豪雨による増水時には、「通路水没」 のため 入洞禁止 となります。
料   金   大人 800円, 中学生 400円, 小学生 200円, 幼児 100円.   JAF割 
駐 車 場
 200台 (無料) 2021年8月現在 




 



ケイブ・システム

[Brief Note]

 七ツ釜鍾乳洞とは、清水洞を初め、 浄簾洞,森野ポノール,流水洞,泉水洞,渕ヶ洞,風連洞,明簾洞,竜王洞,湲流洞,湲清洞など、 多くの横穴や縦穴等の総称で、現在では20数ケ所以上の洞穴が発見されています。 この様に、発見されている入口は、複数でも、 洞窟が位置的に近かったり,支洞が接近していたり,未確認の洞窟で接続している 可能性が高かったりと、大局的には、その地域全体の洞窟が1つの鍾乳洞として発達して来たと 考えられる鍾乳洞群をケイブシステム(Cave System)と呼びます。
 世界中から観光客を集めるジェノラン鍾乳洞(豪)のような、 複雑なケイブシステムになると、 古い洞穴が堆積物で満たされて行くか、あるいは、 ブレークダウン(崩落)を経験している間に、新しい洞穴が フレアティック溶蝕によって成長を始めています。


'02.05


  行ってきたよメール
 11月23日にハウステンボス・雲仙とセットで七ツ釜鍾乳洞に行ってきました。 ここは他の鍾乳洞と違い石灰藻類で形成され、新しい年代に出来たものとして希少価値が高いとの事ですが、素人にはあまり良く分かりませんでした。 また、観光コースだけだったからなのか鍾乳石は少なく、色も白く綺麗なものはなかったです。 もう一つの特徴であるレイヤー構造。鍾乳洞内もそうなんですが、出口を出た一帯がパンケーキ状態で、どちらかと言うと外の方が圧巻でした。 そこから入口までの帰り道が結構な下り坂。 洞内でそれほど登った感覚がなかっただけに少々ビックリでした。

 出口に向かうトンネル内に日本観光鍾乳洞協会の「日本鍾乳洞九選」のポスターが8枚ほど貼ってありました。 …で、今回の七ツ釜で九選制覇出来ました。
[2017.1.14 ナカオさんより
 岩手から、四国、九州、沖縄までご苦労様でした。 鍾乳洞も人と同じでそれぞれに特徴や顔つきが違ってたりしますので、写真を見せられたり、人から話を聞いたりしてすぐに「あっ○○鍾乳洞!」って違いが判る男になれるとカッコいいですよね。 じじいの場合、テレビで鍾乳洞が出てくるとすかさず「××鍾乳洞だ!」って言ってみるんですけと、正解率は5割を切ってて、たまに当たっても家族からはマグレで片付けられています。 ということで、じじい的には、希少価値どうのこうのは、「ふ〜ん」程度で良しとして、五感で感じて興奮できればいいんじゃないかなって思う今日この頃です。

約2時間、体力のいるコースで保険も加入・・・ということでしたが、このとき行ったメンバーは20代前半男女、身長156~170cm、普段特別な運動はしてません。 体力に不安はありましたが大丈夫でした!

コースはというとまず、垂直に岩を伝って下におります。 2m以上はあったと思います。 それから匍匐前進で進まなければいけないところもありました。 肥満が気になる方はキビしいかもしれません・・・(行った仲間は標準〜やせ体型)  ガイドさんが注意点やコツなどを教えてくださいます。 また鍾乳洞の性質や特徴についても教えてくださいますよ!  七ツ釜鍾乳洞はまだまだ調査中のところもありますので、所々に調査の痕跡もありました。 七ツ釜独自の生物もいました。 白く小さいゴマ粒ほどの貝の仲間です。 それから蝙蝠も。 自然の神秘を感じることができました。

本当に真っ暗な地下世界なのですが、水と空気の流れがあるんですよね。 当たり前のようですけど感動しました。 800mのコースということで少し短いかな〜と思っていましたが結構楽しめました! 暗所・狭所・高所が苦手な方はおすすめしませんが、 本当に素晴らしい体験が出来ました。 機会があればまた行ってみたいです。

今まで鍾乳洞に行って写真などをとってはそのままにしていましたので、最近整理し始めました(笑)  新しい情報などはないですが、小木木さまのHPに助けていただいたように、参考になることがまとめられたらと思います。 ホームページ DOGORAN 9WEST, 動画 七ツ釜鍾乳洞 、もしよろしければ見ていただけると嬉しいです
[2013.10.4 芽田莉加さんより
インターネットの普及で今ではだいぶ楽になりましたが、レアな体験をしようと思うと、おっしゃるように情報集めは大変ですよね。特に体験記となるとなおさらで、「地球の歩き方」を読みあさった時代もありました。 皆さんからの体験記は、年齢、性別、体格など、チームの構成によって様々ですので、届くたびに、感想の意外性に驚かされたりしていますので、遠慮なさらずに、バンバン情報お寄せください。

帰省のついでに寄ってきました。 思いのほか観光客も多く,売店兼切符売り場もとてもきれいに整備されていました。 例年にない猛暑のせいか,洞窟の中は凍えるほどに寒く感じました。 頭をぶつけてもいいように,入り口でヘルメットをかぶります。 中は案外地味で,ベタな(?)鍾乳石はまだかまだかと思って歩くうちに外に出てしまいました。 残念だったのは,照明が見学者をまともに照らしているところが多く,まぶしくて肝心な鍾乳石がよく見えなかったことと,解説の看板が少し分かりにくかったことでしょうか。


一番下の子が小さいのでまだ無理ですが,いずれ粘土の峠から先の地底探検ツアーには是非行きたいと思っています。 ちなみに,犬は「だっこ」してなら入洞可です。 すぐそばにあるという楽園鍾乳洞にも行きたかったのですが,切符売り場のお姉さんに聞いても,悲しいかな,「さあ〜,この辺ではココしか鍾乳洞は知りませんけど〜」という返事。 西海楽園入り口はロープが幾重にも張り巡らされ厳重に閉鎖されており,あわよくばと期待していたのに残念でした。 鍾乳洞だけでも再開してもらえないものでしょうか。
[2010.9.13 いつじろうさんより
ここの特徴は砂岩質のパンケーキ構造を見せる容色痕の美しさなんで、私の場合は僅かなフローストーンに大満足していて、いつじろうさんがおっしゃるように、「べたな鍾乳石が無い」ってことに今日まで全然気が付きませんでした。 確かに、乱立する鍾乳石を求めて先を急ぐと、気づいた時には出口トンネルの中なんてことになりかねませんが、見方を変えると、結構な登りと趣のある洞窟は、訪ねた人を飽きさせないのではないでしょうか。 帰省のついでに立ち寄れるロケーションだと、探検ツアーも確実に実現できそうで、理解あるご家族に恵まれている点を含めて羨ましい限りです。

7月26日に長崎の七ツ釜鍾乳洞に行きましたが、 数日前の浸水で照明設備が故障していたため、 公開中止でした。 すぐ近くの楽園鍾乳洞は問題なく入ることが出来、 短いコースながら見応えのある鍾乳洞でした。
[2006.8.6 MEANDER(メアンダー)@京田辺市さんより
九州地方は、毎年、梅雨末期の集中豪雨や台風の大雨の被害を受けていますが、 鍾乳洞も例外ではないんですね。 ニュースなどでは土砂崩れの被害なども伝えられていますが、 入口が埋まってしまうことを考えると、どんなに遠くから訪ねてきたとしても、 安全第一の休業には、クレームのつけようがありませんね。

年末年始の帰省で私の郷里の長崎へ行った際に七ツ釜鍾乳洞へ行って来ました。 七ツ釜は小学生低学年の頃に両親に連れられて行った記憶がウッスラとあったのですが、 夫と再び訪れる日が来るとは…!  私が記憶していたよりもずっと歩きやすく整備されていて、見物し易くなっていました。 ドライな感じの洞窟探検を楽しめる好スポットですね。 近接している西海楽園も一緒に楽しまれると良いかと思います。
[2003.1.12 HIROMIさんより
七ツ釜鍾乳洞は、2001年2月に観光協会を解散して、 「ゆとりある余暇を過ごしたいと願う都市の人々が、ふるさとの安らぎを求めて農山漁村などの田舎を訪れ、その自然や文化にふれながら、農林業の体験や地元の人々との交流を通して心身をリフレッシュしようという新しい旅のスタイル」を提唱する、 ツーリズム協会を発足して、鍾乳洞の運営を引き継いだ際に、 リニューアルオープンしていますので、 HIROMIさんの小学生当時(何年前?)よりは、一段と今風の観光化が進んでいるようです。 小学生当時の「観光協会」と印刷された入洞チケット、プレミア付くかな... それにしても、長崎が故郷とは素敵ですね。

七ツ釜鍾乳洞に行くんですか正直言って私は行った事が有りません。 ただその辺は商工会青年部の会議で行った事があります。 確か西海楽園の近くだったと思います。 今は大島大橋が開通したということで 大島観光も簡単にできるところです。 長崎といっても 私は東長崎 一応市内ですが 七ツ釜は 西海町でどちらかというと 佐世保よりです。 どのような経路でこられるかわかりませんが あそこは車でないとちょっと辛いかもわかりませんね。 食べ物は案外いけると思います。 新鮮な魚介類を 堪能することができるのではないでしょうか?  泊まりはどちらにいかれるんでしょうか?  ハウステンボスか佐世保市内 後は西海楽園かその辺なんでしょうか?
[2001.4.19 たくちゃんより
「七ツ釜鍾乳洞」のバス停、くまなく調べたんですが、長崎や佐世保からの直通バスが無いばかりか、 2回の乗り継ぎは結構厳しいですよね。 鍾乳洞一筋の私は、長崎市内に宿をとり、 レンタカーで訪ねました。 長崎市内からの日帰りだと西海楽園とセットで廻っても、 時間的に余裕がありますので、どなたかご近所のお薦め観光スポットご紹介ください。



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