4日目、イギリスの旅程はこれで終わり、今日はドイツへ移動することになります。
移動手段については鉄道(ユーロスター)も検討したのですが、値段と時間を鑑みて結局飛行機にしました。実は乗り継ぎ以外で日本以外相互の国際線は初めてだったりします。
フライトの時間が早いので5時前にチェックアウトしてPaddington駅からヒースローエクスプレスで空港へ。
この世情下、テロ対策だろうか荷物チェックが厳重でかなり時間を取られましたが災い転じてでほぼ待ち時間なしで搭乗することになりました。
飛行機では通路側の席だったので出てきた軽食を食べる以外取り立ててする事もなく目的地のハンブルグへ到着。非EU民なので帰って時間がかからずに入国手続が完了しました。
Sバーンで市内に向かい、中央駅でレイルパスのバリデートを行います。加えて翌々日に乗るミュンヘンまでの列車の指定席を確保。乗る予定の列車が満席だったので、1時間後の次の列車にしましたが、これは指定を取っておいてよかったと思われます。窓口が混んでいたので乗る予定の列車(無理なら一時間後でいいのだが)に間に合わないかと思ったが、列車が5分遅れたこともありなんとかギリギリで間に合いました。
ここから向かうのはSchwerin(シュベーリン)経由でWismar、乗ったICにはビュッフェが付いているので早速利用し利用し、ビールとスープをいただきました。オレンジスープというカボチャのポタージュに酸味を加えたような不思議な味でのスープでした。
シュベーリンは5年前のドイツ旅行で来た町で、今回は乗り換えだけですが、乗り継ぎは時間があるので、去年も使ったドイツテレコムのWifiを手続きをします。その場でカード決済出来、領収書も登録メールアドレスにpdfで送られてきます。
町中のホットスポット(概ね公衆電話があるところがスポットになっている)で接続出来るようになります。日本からモバイルWifiを借りると高いのでドイツではこれの使い勝手が上々です。プランが1日4.95ユーロ、1週間19.95ユーロ、1ヶ月29.95ユーロの3種類なので今回の旅だと中途半端になってしまいますが。
ちなみにイギリスでは列車のWifiと駅や宿のWifiで結局済ませてしまいました。
SchwerinからWismarまでは普通列車に乗り換えて30分ほど。DBの普通列車でよく見かける赤い客車です。特にトラブルもなく到着しました。
Wismar(ヴィスマール)はハンザ同盟に加入していたこともあり、小さな市域によい雰囲気の建物が残されています。時間はカツカツというわけではないが余裕たっぷりでもないので効率的に回ることになります。聖ニコライ教会、ヴァッサー塔、港、ゲオルク教会、マリエン教会、マルクトの順で回ります。教会はどれも立派な建物なのですが、マリエン教会は戦争の爆撃で半分ほどが失われ等だけが残り、、ゲオルク教会も内部は整備中か何かで寂しい様子でした。その中で聖ニコライ教会は中にも祭壇など見応えのあるものがたくさんありました。小さい町なのにこのように教会が密集しているのは、仮にカトリックとプロテスタントに分かれていたとしても(それでも高々2つということになるだろうが)不思議だと思っていたのだが、どうも当時は階級や職業によって所属する教会が異なっていたということのようです。
最後にマルクトに面したレストラン「Alter Schwede」で食事をします。ここは港町なので魚料理、3種のグリルのバターソースを食べました。勿論、ビールもつけて。幸い付け合わせにほうれん草のような野菜が付いておりあまり単調な食事にならずにすみました。ソテーそのもの美味で、さすがといったところでしょうか。
英語メニューもあって助かりました。
建物自体も元は14世紀に建てられたものだそうで、外観や内装も見応えがあります。船の模型を吊してあるのはさすが港町ということでしょう。
また、店内にスウェーデンの国旗が飾ってあるのは何故だと思ったのですが、調べてみるとWismarは三十年戦争の後、スウェーデン統治下にあった時代があったようです。
帰りの列車では少しトラブル(説明はあったようだがドイツ語を聞き取れないので詳細不明)がありましたがなんとか乗り継ぎに間に合い、ハンブルクに戻ります。Uバーンを使って最寄り駅まで移動し、投宿。Uバーンはレイルパス対象外で毎回3.2ユーロかかるのが痛いところです。
Billstadt駅が最寄りの宿に入ります。建物は若干古いが中はリフォームされているらしくひとまずは不便は感じられません。朝食が5時半からというのも助かりますが、Wifiが無料でないところが難点です。
幸い、近くのショッピングモールでフリーWifiが使えたので必要な作業を済ませました。
ちなみに、ここまでの旅行記でビールを飲んだ話は何度か出ていますが、ワインが出てこないのは、飲んでいないのではなく、途中のキオスクなどで宿で飲んでいるからです。最近、少し酒量が増えているので、1晩でフルボトル1本が空いています。イギリスでは南アフリカ産やイタリア産などを飲みましたがドイツではやはりドイツワインです。外食や飲み物(ジュースなど)が日本と比べると高い印象がありますが(ペットボトル500mlが£2や2ユーロくらい)、ビールやワインは比較的手頃な感じがします。