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イギリス・ドイツ旅行記・2日目

この日もロンドンから日帰り圏内でのお出かけです。地下鉄でロンドンのまた別のターミナルSt.Pancras駅へ移動し、特急列車でSheffieldへ。一等車では座席のテーブルにマグカップや紙ナプキンが置いてありちょっとした食堂車のような感じです。軽食が出るようでパンと珈琲をいただきました。この列車はEastmidland trainの運行で、意外に多くの席が予約で埋まっていたが何とか空席を確保出来ました。

列車霧のかかった牧草地帯を二時間ちょっと走り、Sheffieldへ到着します。軽食のベーコンサンドとコーヒーは、宿の朝食が取れないところなので助かりました(宿の朝食は7:15からなので食べていると間に合わない)。

駅からすぐのところにあるバスターミナルへ移動し、218番のバスでチャッツワースへ向かいます。

事前の情報集めで、この乗り場が「Interchange」とされていたので、日本のインターチェンジにある高速バス乗り場のようなものを想像したのですが、Interchangeはバスターミナルのことだったのですね。

また、ドイツでもそうですが、最近はバスもこうした数字の運行系統を設定したり、車内でもディスプレイに行き先や次の停留除名を表示したりするようになってわかりやすくなりました。ここのバスは前料金制で、乗るときに行き先を行って料金を払い、レシートを受け取る形。レシートは回収されませんが台湾に似た感じです。

二階建ての車両だったのでせっかくなので上に行きます。しばらく市街地を走っていましたが程なく抜けると田舎町から牧草地、森の中と景色が変わっていきます。まさに、ドラマのカントリーハウスが立地していそうな景色です。

バスは40分ほどでチャッツワースに到着しました。

カントリーハウスナショナルトラストにより保存されたカントリーハウス、チャッツワースハウスが今日の目的地です。

さすが観光地らしく、客の数も多いですね。着いて10分ほどで開館時間になるので入場券を買い、順路に従って屋敷の内部を見学します。バスのレシートを見せれば£2割引とあったのに忘れてしまい、もったいないことをしてしまいました。ちなみにこの入場券を持ってくれば11月末までの期限で次回は半額で入れるそうです。

大広間デヴォンジャー公爵家が16世代によって暮らした家だそうで、内部はヨーロッパ(大陸)の城や宮殿にあるような、豪華な広間や客間などが並んでいます。

入ってすぐの大広間は某ゲームのアインツベルン城のモデルになったと思われ、内装や壁画などが異なるとはいえ、作りは一致しています。

そこから始まる各部屋の彫像や肖像画、家具や壁紙なども見物です。メイドに興味のある私としては、せっかくのカントリーハウスなので、それら「階上」だけでなく「階下」も見せてくれればよいのにと思ったがまあ仕方ないところかもしれません。

それらの内装をいくつかご紹介します。

食堂 東洋の皿 執務室 寝室

庭園最後にミュージアムショップで買い物をした後(ミュージアムショップにメイドの手記や階下の生活についての本があったので買いました)は庭に出ます。この庭がまた広く、軽く散策するだけでも1〜2時間必要になるかもしれません。この日は天気もよく、庭の敷地内だけでなく周囲の牧場の景色もよく見えます。日本風にいえば借景のようなものでしょうか。

ガーデン敷地の広い庭には温室や池、屋敷らしいローズガーデンもある。ところどころ、モダンアートの彫刻が設置されており、これは賛否が分かれるかもしれません。樹木を刈ってを整備した迷路などもあって面白いです。この迷路、結構悩んで抜けたのですが、(詳細はあえて「ネタバレ」させませんが)裏をかかれた思いでした。

この庭から背後の牧場も入れて建物の写真を撮ると映えそうなのですが、今は外装の整備中で足場で囲われてしまっているのが残念です。なるべく写真はこの足場が入らないように撮りましたが、そうなるとどうしても構図が制限されてしまいます。

最後に向かった建物にはまた別の展示があるかと思いましたが、ショップとレストランとして使われているもののようです。

一通り見終えると、比較的タイミングよく帰りのバスの時間になったので(バスは1時間ごと)これに乗ってSheffieldまで戻る。行きは£5.5だったのに帰りは£4だったが何故でしょうか。ハウスの敷地内入場料が含まれているのかもしれません。

Nottinghamにも見どころはあるので観光したかったのですが、まあ仕方ないところです。ちなみに、「Sheriff of Nottingham」というなかなか面白いボードゲームがあります。

Sheffieldからはそのまま行きと同じルートで帰るのもつまらないと、Nottingham経由で帰ることにしました。

Nottingham行きの列車は2等のみで割と混んでいました。普通列車かと思っていたら座席の予約がかなり入っていた(背もたれに「Reserved」のカードが挟んである)ので急行のような感じかもしれません。

軽食Nottinghamで5分程度の接続で再び乗り換え、ロンドンへ戻ります。今度は食事の時間帯ではないので軽食はなく、飲み物と菓子のサービスのみでした。お菓子はレモンケーキを選びましたがこれが砂糖のかたまりみたいに甘く、またイギリスらしいと感じました。

ロンドン着後、一度宿に戻り、荷物を整理したあと、再び市内へ出かけます。

18時過ぎと時間帯が良さそうなので、夕景を撮りにタワーブリッジへ向かうことにしました。

橋からテムズ川に沈む夕日を撮り、ライトアップ後の橋も撮ってから再び移動し、前日も来た時計塔のライトアップを撮ります。

この通り、なかなかいい写真が撮れました。

テムズ川夕景食堂  ロンドン橋ライトアップ 時計塔ライトアップ

その後、チャーチルゆかりというChurchill Armsというバーに寄ってビールを軽く二杯ほど飲んで帰りました。軒の「上」が花で飾られたなかなかインパクトのある外観のお店です。チャーチルアーム

食事もしようと思ったのですが、併設の奥のレストランが満席なので諦めることにしました。パブなので一杯ごとに会計で安心。気さくなお姉さんにビールを注いでもらいました。

オイスターカードを使えば地下鉄の一日の運賃に上限額がある(一定額引き落とされた後は乗ってもチャージ金額が減らない)ので効率的に移動できたと思われます。

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