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イギリス・ドイツ旅行記・1日目

今回の旅行はイギリスおよびドイツが目的地です。

テロが多発するようになったり、Brexitなどで騒ぎになっていますが、少し落ち着いた頃でしょうか。

為替については、£1=130円、1ユーロ=110円くらいと換算してください(ポンドは記号があるのにユーロはないんですね)。

今回はいわゆるガイドブックを持たずに出る最初の旅行なので、いろいろ下調べをしてノートを作っておきました。

地名については、有名な地名はカタカナ表記で、それ以外はアルファベット表記でいこうかと思います。


初日に関してはほぼ移動なので簡単に。

成田発のANAでブリュッセル乗り継ぎでロンドン・ヒースロー空港へ。

ビジネスの食事は秋の味覚、ギリシャの白ワインがなかなか好みでつい何杯も飲んでしまいました。

ブリュッセル空港ではところどころシートで囲まれて閉鎖されたエリアがありましたが、ひょっとして昨年11月のテロの跡なのでしょうか。

ヒースロー空港では入国審査が行列でかなり時間を取られましたが、審査自体はすんなり完了し、地下鉄で市内へ向かいます。今回はロンドンを拠点に動き回るので、地下鉄や市内交通で必要なオイスターカードを購入します。

同じ路線でも複数の行き先があったり、同じ線路を別の路線が共有するという複雑な地下鉄ですが、路線図を頼りに乗り継ぎ、一時間弱でPaddington駅前の宿に到着。

宿は駅から近いがかなりシンプル、wifiもあるが高速の回線は有料となっています。特に高速が必要ではないので、低速の無料で間に合わせることにします。

時間も中途半端ですし、これから店を探して入るのも億劫なので夕食は駅の売店でパンを買って済ませてしまいます。

まだ旅のスイッチが入っていない感じです。


翌日はポービントン戦車博物館の見学に向かいます。

Paddington駅から東に60キロほど離れたReadingへ移動します。ブリストル行きの急行列車でディーゼルのプッシュプルタイプ。車内にはwifiや電源もある近代的な車両でした。ビュッフェ付きで一等車には飲み物サービスもあり、コーヒーをもらいます。今回、イギリスの3日間のレイルパスは1等にしたので恩恵にあずかりました(実はこの移動中のWifiと電源、かなり有用でした)。

急行列車GWR社の運行、快適だが結構揺れる印象です。イギリスでは鉄道の上下分離が図られており、ロンドン近郊でも方面によっていろいろな会社が運行しています。

Readingから普通列車に乗り換えてBasingstikeへ向かいます。

朝の通勤通学時間になっているようでサラリーマンや学生風の姿が多く見られますが、東京のラッシュとは異なり、景色は牧草地帯で霧がかかっています。

BasingstikeからはSouthWest運行の急行列車でwoolまで向かいます。

かなりのんびりした景色の中、Wool駅に到着。ちょうど待っていたバスに乗り、£1で戦車博物館まで来ることが出来ました。一応、歩くことも可能な距離で、その場合は40分程度になります。

ちょうど開館時刻で早速中に入ります。

チケットが£13でガイドブックが£3だったが、外国人は今回のレシートを見せれば、1年以内の再訪問は無料だという特典があると説明されました。

初期の戦車ますは第一次大戦期に始まる戦車の歴史を塹壕のジオラマをくぐり抜けつつ見ていき、戦車に関する有名人も紹介されています。その先にいよいよ、Tank100という展示コーナーへ。連合国だけでなくドイツやイタリアの戦車まで幅広く置かれています。特に順路もないので、とにかく構内に並んでいる戦車群を、見落としがないように気をつけながら観ていきます。去年ドイツで訪問したムンスター戦車博物館にはないものが(特にイギリス後期のセンチュリオンなど)揃っているのはさすが戦勝国といったところでしょうか。

勿論、ガルパンに出てくる戦車もいろいろあります。タイガー、パンター、ヤークトパンター、ヘッツアー、シャーマンファイアフライ、パーシング、クルセイダー、センチュリオン、カルロベローチェ、T34/76、その他もろもろ……。

さすがに全部の写真を載せているときりがないので、一部ご紹介しましょう。

ドイツ戦車  キングタイガー  クルセイダー  センチュリオン 

結構、見学者も多く、小学生の社会科見学のような一団にも出会いました。

奥の方は時間軸に沿って一次大戦から二次大戦、冷戦からイラク戦争まで実物を見ながら追っていく展示コーナーがあり、これも見応えがあります。

ドイツの動向  シャーマン 

見学を終えたタイミングで運良く帰りのバスにも乗れたのですが、駅でギリギリ(1時間に1本の)列車に間に合わず、次まで待つと何もない駅で一時間過ごす必要ということになってしまいます。時刻表を見ると30分ほど後に通過列車があるが、その列車は隣の駅には止まるので、駅前にいたタクシーを使ってそのWarhamに移動することにした。£15かかったが時間を買ったということにしておきましょう。

帰りの列車はロンドンのWoterloo駅に到着。出発のPaddington駅とは違う場所ですが、ロンドンに戻ったら時計塔と戦争記念館に行こうとしていたので、徒歩で行けるWoterloo駅が好都合なのです。

Woolのあたりは涼しかったのにロンドンに戻ると日も出ていて再び暑いくらいになりました。それでもこの時期の東京と比べるとだいぶ楽なのですが。

チャーチル像ウェストミンスター橋を渡りつつ時計塔の写真を撮りますが、あいにく逆光なのでなかなか難しい。そのまま橋を渡り公園のチャーチル像をカメラに収めてから、向かいの立派な建物(財務省)の中にある戦争記念館へ向かいます。

「Imperial War Museums」という一連の戦争博物館の一つで、前回のイギリス旅行で訪問した、テムズ川に浮かぶ巡洋艦ベルファストもこの一つです。戦時中のチャーチルおよび側近が詰めていたという執務室が保存され公開されています。入館料は意外に高く£19。オーディオガイド付きではあるのですが、日本語がないのが残念無念で、仕方がないので英語を借りることにします。

博物館入口余談になるが、今回の旅行ではだいぶ現地で日本人に会う機会が減り、東洋系はほとんど中国人という印象でした。こういう観光施設の外国語対応も、日本人訪問客が減ると日本語バージョンがなくなっているのだろうなという感想を持ちました。

中は当時の様子が再現された執務室その他居室などや、チャーチル個人の軌跡を展示したコーナーで、それぞれゆかりのもの(生資料、身につけた衣類、使った道具などがあります。植民地時代から二度の大戦を「現役」でいたこの人は、なんだかんだ言っても偉大な業績を残した人だなとは思います。

時計塔ざっと読んだ限りでは多少、チャーチルの思想について触れられており、戦争を乗り切った指導者を前面に出しているが極端に称えるようなものではないようでした。

意外に見学には時間がかかり、出る頃はもう閉館間近になっていた。戦車博物館からなるべく早めに帰れるようにして正解だったかもしれません。

夕方のラッシュにかかってしまった時間帯だが地下鉄でPaddingtonに戻り宿に帰還しました。

食事食事は近所のカジュアルレストランで骨付きラムの焼き肉、ポテト添えだったのですが、付け合わせのポテトの方が量が多く、どちらが付け合わせなのか分からないレベルで、まあイギリスらしいと苦笑しました。

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