この日は月曜なので、主に移動日に当てることにしました。月曜日は博物館などが休みになることが多いので外した方がいいというわけです。
プラハ10時発の列車と、少しゆっくりなので朝も割とのんびり出来ました。朝食のハムとチーズを堪能し、荷物をまとめて出発します。
駅の案内表示を見るとリンツ行きの列車はまだホームが表示されておらず、買い物から戻ったらようやく判明します。チェコ(プラハ駅)では列車の発着ホームが固定されていないようで、決まり次第表示されるようです。
始発列車ではないため、やや遅れて列車が到着。2等車3両に1等車1両という簡素な編成。ホームにはかなりの人がいましたが、1等車に座席を確保。先に二人いた6人のコンパートメントです。
プラハから南下してチェスケーブジェヨビツェまでは、前回チェコに来たときにプラハから日帰りでチェスキークルムロフへ行ったときに乗ったルートです。途中、単線区間もありますが比較的快調に列車は進んでいきます。
チェスケーブジェヨビツェではかなりの客が降りてしまい、私のいるコンパートメントも先客の2人連れが降りて占有状態になった……、と思ったら車掌がやってきて同質になりました。改札の機械などを持っているので非番や移動(便乗)ではなさそうですが、食事を始めたりして微妙な感じです。途中の駅で降りて(?)行きました。
急に雨が降り始めましたが、通り雨のようで30分ほど雨中を走ると再び晴れ模様に。Summerauという国境の駅に到着し、無事にオーストリア入りとなりました。
国境を越えたところで、再び今度はオーストリア鉄道(OBB)による改札。するとなにやら今日は特別な事情があるようで、途中の駅で列車を降りて代行バスに乗り換えなさいとのこと。リンツ手前のプレガルテン駅で乗り換えです。列車でのリンツ入りが叶いませんでしたが、バスでアウトバーンを体験をすることが出来ました。とはいえ速度制限100km/hがかかっているようで超スピードではありませんでしたが。
リンツ中央駅へは、列車のダイヤよりも10分程度の遅れで到着しました。
今日から2晩、リンツ泊ですがまだ宿に入るには早いので、少し足を伸ばしてシュタイアーという町へ行きます。バスのタイムロスもたいしたことがなかったので予定通りの普通列車に乗ることが出来ました。
途中からローカル線に入り、川沿いを走って一時間弱、シュタイアー駅に到着しました。
ここは中世の面影が町中に残っており、ちょっとした町歩きをすることにします。今回の旅行計画の最初の段階では、ここで半日ほど観光することを考えたのですが、そこまで時間をかける必要もないかと考えを変え(その分、ウィーンを見る時間を増やすことにしました)ました。
そして一時間ほどの町歩きです。規模は大きくないので中世風の紋章や騎士の描かれたラムベルク城の門、町の反対側の門、中央広場レオポルドブルネンなどを一通り見ました。
奥のシュナレン門は工事中で少しがっかりしましたが……。
町歩きを終えて、再び列車に乗り、リンツへ戻ります。
よくいえばヨーロッパの小都市らしい、悪くいえば(門以外は)とりたてて特徴のない町でしたが、今回は名の知れた観光地を訪れることが多い旅なので時にはこういうひとときもいいかもしれません。
ここの宿も駅の近くなのですんなりチェックイン。LokomotiveというホテルでロゴもSLをかたどったもの。フロントの人は気さくな感じでした。昨日や一昨日の宿よりは少しエコノミーな感じです。困ったのは部屋にエアコンがないこと。ヨーロッパでよく、熱波で死人が出たというニュースを聞きますが、エアコンのない住居がそれなりにあるのだとしたら確かにそうなると妙に納得。夜になるとそこそこ気温は下がるので何とかなりましたが……。
駅の近くはレストランがあまりないのですが、中心部まで向かうのも億劫ということで、夕食はいろいろ検討した結果、徒歩圏で見つけたインド料理の店に行くことにしました。
タンドリーされたラムの入ったカレー(とビール)を頼み、意外に本格的な辛さを堪能しました。ジャスミン米ながらも久しぶりに米を食べられましたし、満足しました。
歩数計の電池が切れているのに気が付いたので、帰りに駅に寄ってスマホ関係を扱う店で換えの電池を買いました。旅行中はかなり歩くのでそれが記録されないと痛いので……。幸い、電池の型というのは世界共通のようで、取り出した古い電池を見せると、同じ物を持ってきてもらえました。