諏訪洞



カルスト台地の北房台に点在する鍾乳洞の1つで、崖の中腹に開いた洞口から流れ落ちるせせらぎの音が、 1996年、環境庁の「日本の音風景百選」に選ばれています。 観光洞としては、未開発の鍾乳洞で、入洞の際に自分で照明のスイッチを入れて入洞します。 全長900mの洞内では、激しく湧き出る水流の音が響き渡り雰囲気は最高ですが、 内部の橋が朽ち落ちていて、入口から20歩位迄しか入ることはできません。 入口付近は、ようやくフローストーンに覆われ始めたといった感じで、10万年後が楽しみな鍾乳洞です。
●交通●
「岡山駅」からJR伯備線で55分(特急利用で35分)の「備中高梁駅」下車。 備北バス「呰部・美作落合」行きで、45分の「呰部あざえ」下車。 車の場合は、中国自動車道「北房」インターから10分(5km)。 国道313号で高梁方面へ向い、途中、国道が緩やかに左へ曲がる交差点を直進し、町役場を過ぎて突き当たったら右折です。 その後、中国自動車道の手前を左折し、ほたる公園の駐車場に車を停めます。



 



二酸化炭素(CO

[Brief Note]

二酸化炭素は、地球が誕生したときから存在していた気体で、 現在の大気には約0.03%含まれていますが、地球が誕生したころの 原始大気では、 約96%を占め、現在の100倍もの量が存在していたと言われています。 CO2 「二酸化炭素は」 + H2O 「水に溶けやすいため次々と海の中へ溶け込み」 → H2CO3 「その一部が分子状の炭酸に」 → HCO3- 「またそのごく一部が解離して重炭酸イオンと」 + H+ 「水素イオン」を経て、 HCO3- + Ca++ 「カルシウムイオンと結合して」 → CaCO3 「炭酸カルシウムとなり」 海底に堆積して石灰岩に姿を変えました。

やがて、造山運動により石灰岩体が地上に姿を現わすと、 CaCO3 石灰岩中に取り込まれた 純水な水にはほとんど溶け無いはずの炭酸カルシウムが」 + CO2 「二酸化炭素を溶かし込んだ」 + H2O 「地下水には良く溶け、 その溶蝕作用により洞窟が誕生します」 → Ca(HCO3)2 水に溶け出した炭酸カルシウムは 炭酸水素カルシウムとなって」 地中を流れていきます。

洞窟内で天井部から浸透してくる Ca(HCO3)2 「炭酸水素カルシウムを含む地下水は」 → CO2 「水滴となって落下する時に空気に触れ二酸化炭素を放出します (気曝) + H2O 「すると水に溶けていられなくなった」 + CaCO3 「炭酸カルシウムが析出し」 長い年月をかけて鍾乳石として成長します。

このように、鍾乳洞の土台となる石灰岩の形成も,洞窟の溶蝕も,鍾乳石の成長もすべて、 二酸化炭素によって引き起こされています。


'00.11





1998年、潜水調査により 900m地点で水没していた最深部の先に 850mの新洞が発見されています。  発見者の一人、北澤晃男さんから洞内の様子を伝えるメールが届きましたので紹介します。



1998年に私(北澤晃男)が学生ケイバーの協力の元発見している 諏訪洞の第2サンプ(900m)より先の部分が掲載されていなかったので、 紹介させてもらいます。
・ 泥スロープ(600m)を通過せずに第1サンプを潜るとエアードーム(10畳)があります。
・ 800m付近左手にある泉は水深2.5m、7m潜ると亀裂状で幅1.5mの通路が続いています。
・ 第2サンプは縦横7mの菱形なっており、水中につらら石も点在します。
・ サンプを潜り抜けると玉砂利が敷き詰めてある日本庭園を思う洞窟がしばらく続きます。
・ 途中背泳ぎで抜ける第3サンプを通過すると、左右に鍾乳石のデコレートが続いてから、
  昇龍連滝(1,400m)になります。
・ 昇龍連滝は1-3mの小さな滝が350m続いて、高さ15mの竜神の滝(1,600m)になります。
・ 竜神の滝を登ると大きめの砂利が敷いてあり、第4サンプ(1,750m)に到着です。

第2サンプ後(1,050m) 第2サンプ〜第3サンプで見られる「つらら石」

[2003.1.16 NACD 北澤晃男さんより

ケイブダイブっていうと、珊瑚礁の広がる南の海で水没している海中鍾乳洞を ダイビングしている映像を良く 目にします。 キラキラと輝く青い海からの光が差し込みとっても綺麗な光景でしたが、 上の写真を見てビックリ、真っ暗な鍾乳洞の中で、水没した洞窟に潜るんですね。 私にとっては、思いっきり怖そうですが、楽しそう≠チて感じたり興味のある方、北澤さんのHP、テクニカルダイビングとケイビングの情報サイト 「日本ケイブテック倶楽部」へ、右のバーナーからどうぞ。




  行ってきたよメール
 満奇洞から、タクシーでまだ備中高梁へのバスの便がある呰部へ向かってもらいました。 まだ明るかったので井弥の穴と諏訪洞に入ってみることにしました。 諏訪洞は噂の通りすぐに立ち入り禁止に、洞口への橋も結構怖かったです。  
[2016.1.25 松岡さんより
 松岡さんが怖かったとおっしゃる洞口にかかる廃墟を連想させる朱塗りの橋ですが、欄干のサビ具合は如何でしたか? 足元は抜けたりしていませんでしたか?  じじいが訪ねてから15年。色々な方がブログにUPしている写真を見るとまだまだイケそうにも見えますが、生の声が気にもなります。
 諏訪洞の橋ですが、穴や錆は特にありませんでした。 正しく一歩踏み出すと揺れるのが恐かったです。 あとぼくはカナヅチなので下に落ちたら絶対死ぬ!!という恐怖感もあります。
[2016.2.2 松岡さんより

諏訪洞前のほたる公園に着くも、駐車場かどうか分からない所に車を止め、諏訪洞に向かう。 ここは観光洞では無いので、少し不安と恐怖。 入口で照明ONし、入洞して10mほど入ると「この先危険 立入禁止」の看板。 この日一番の恐怖感でした。  
[2014.4.14 ナカオさんより
鍾乳洞が発見されると、即、観光開発して、村おこしだ!となった20世紀は、鍾乳洞好きにとっては古き良き時代でした。 諏訪洞もそんな鍾乳洞のひとつで、立派な見学通路が結構奥まで続いていたんですが、予想通りの集客力が無かったり、環境問題も相まったりして、現在では、荒れるに任せたままになってしまっているようです。 21世紀は世知辛い世の中になってしまいましたね。

8月12日に、ボーイスカウトの鍾乳洞探検キャンプで岡山方面に行くことになり、同行させてもらいまいした。 諏訪洞入り口のランプのスイッチは、消すほうが壊れていたようです。 子どもたちは、ひんやりとした洞窟に喜んでいました。 朽ちた橋を途中まで行って帰って来て、スリルを楽しんでいました。

となりの下諏訪洞にも入ってきました。入り口は草ぼうぼうで、トラロープを見逃せばわからないところでした。 じっくり観察すると、頭上に案外立派な二次性生物があったり、一部ではツララ石ができかかっていたりして、おもしろかったです。 ずっと奥に続いていることも確認できました。 「1mm伸びるのに10年以上かかる」と説明すると、驚いていました。
[2007.9.3 兵庫県 森脇さんより
下諏訪洞は、森脇さんのHPの写真でしか見たことが無いんですが、さすが鍾乳洞地帯だけあって短いながらも面白そうな洞窟ですね。 こちらも分類的には諏訪洞と同様に水を吐き出す穴と言うことになっているんですが水系はもう涸れちゃってるんでしょうかね。

電源を入れて、いざ入洞へ( ̄0 ̄)/ オォー!!
入り口から小さな小川状態、思いっきり濡れてしまいました (^^;
「さぁ入洞だ!」と思いきや、いきなり梯子(?)があり、途中折れてたりしてました o┤*´Д`*├o アァー  それでも、がんばって奥に行こうとしたのですが、彼氏に「危ないからやめとき!」って言われたので、
泣く泣く (┰_┰) シクシク 断念しましたorz  でも、蝙蝠が一匹見れてよかったです (*^▽^*)
帰りにスイッチを切ろうとしたら、奥に入り込んでて苦労しました ( ̄Д ̄;;
[2007.8.5 キュウリ丼さんより
京都に居たと思ったら、僅か一週間で岡山までワープとはすごいですね。 それも、超マイナーな諏訪洞とは、結構なマニアの予感がします。 けど、冷静な彼氏が同行していて良かった良かった。 諏訪洞を訪れた多くの方が、あの階段で躊躇されると思いますが、管理人が常駐している観光洞ではありませんので無理は禁物、断念する勇気も大切ですね。

諏訪洞は、思ったより立派な洞窟でびっくりしました。 立入禁止の看板がありましたが、ちょっと奥に入ってみました。 古いさびついた橋がかかっていました。 半分わたりましたが、向こう側は板がすべて落ちていたので、照明もないし、やめました。 すぐ隣に下諏訪洞というのがありました。奥行き10mほどでしょうか。 右の写真は、諏訪洞入り口の照明スイッチです。 私のHPでは割愛したものの、情報としてお知らせしたほうがよいかなと思った画像です。
[2004.11.11 兵庫県 森脇さんより
諏訪洞の照明スイッチ、健在で良かった。 橋に渡された板が朽ち落ちているのも私が訪ねたときと同じようです。 せめて、橋の先、鍾乳洞が直角に右に曲がるところまで行けて、 その奥を覗けたらなーって今でも時折思うことがあります。 確か、その辺りまで照明があったように記憶しています。

ちなみに照明スイッチには、以下のような案内が書かれています。

諏訪の穴へ入洞されるお客様へ
入洞される際には、照明のスイッチをいれてください。
なお、お帰りの際には、必ずスイッチを切ってください。
北 房 町
《ご注意》
午後7時に自動的に照明の
電源が切れますので、夜間
の入洞は、ご遠慮ください。

ナビまかせで、ナビは途中で「○○付近です」と無責任に案内をやめてしまうので、これまた現在地を把握するのに四苦八苦。 それでもなんとか、ほたる公園を見つけました(^_^;)  登り口にあるスイッチで、自分で電気を点けました。

入り口からちょっとのぞき込む程度で、水が多く流れ出ていて、普通の格好ではとっても中へは入り込める状態ではありませんでした。 岩に手を掛け、身を乗り出して中をのぞき込みました。 「中に入る」というほどのものではありません。 それでも鍾乳石が見えたので、中はきっとすごいのでしょうね。
[2004.9.17 にゃんこさんより
諏訪洞までも足を運ばれたとはご苦労様。 入水鍾乳洞を経験済みのにゃんこさんとしては、 例え水量が多いとは言え、水の中をジャブジャブと進みたいっていう気持ちもどこかにあったのでは。 確かに中は凄いらしいんですが、今は我慢ガマンですよね。

もっと奥まで行きたい。 完全に打っ棄られている雰囲気。
入り口手前の照明スイッチはいい考え。 人のいない時は電気は消すに限る。
[2004.9.9 ニヒルなアヒル一家さんより
諏訪洞は、相変わらず入洞を規制していますので 放棄された洞窟と言った感じになっているんでしょうが、 照明設備だけでも今だ健在と言うことで、入口付近だけでも見学出来て何よりです。

ちょっと気になったことがあってメールを送りました。
実際電話などで確かめたわけではないのですが、入洞禁止になっています。
今、岡山大学ケイビングクラブが渉外を行っているそうです。
[2001.7.26 おーさんより
諏訪洞は、ご指摘の通り、ケイビング目的の入洞が禁止されてしまいました。 照明を点けて入る観光洞部分も入口から20歩位まで入ったところで、 その先、立ち入り禁止となっています。 記述が不十分で申し訳ありませんでした。 なんでも、鍾乳洞から流れ出す水が白濁しはじめた原因が、 ケイビングにあるのではないかと指摘されての処置だそうです。 (また聞きですが...)



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 - 2001.1