目白洞, 目白鍾乳洞




●交通● 
「小倉駅」発のJR日田彦山線下り「石原町駅」から、おでかけ交通を利用し「平尾台自然観察センター」まで20分。 ここからは、平尾台の真っ只中の草原を縫うように整備された遊歩道を、青い空と白い石灰岩を楽しみながらお散歩すること45分で到着です。
※西鉄バス「平尾台線」は 2003年3月で廃止となりました。

車の場合は、小倉駅から国道322号線で30分,小倉南ICからなら、322号線を南へ5分の「平尾台入口」交差点を左折して15分。

 羊群原(ようぐんばる)の真ん中にある多層構造の鍾乳洞です。 南洞,北洞,白蛇支洞からできていて、総延長は平尾台にある鍾乳洞中 最長の2160m。 公開されている平尾台の3つの鍾乳洞の中では最も鍾乳石が発達し、 大自然の驚異と美観を満喫できる鍾乳洞でもあります。 現在は上穴=南洞200mが観光洞として整備されています。
 立ち入り禁止となっている北洞には、大ホール,プール,落差20mの滝などがあり、 来春観光予定(現在工事中)≠ニ、古びた案内板に書かれていました。 管理事務所にある北洞のパネル写真を見ていると、早く見たーい! 来春っていつ? と、問いかけたくなります。 何年先でも構いません「公開」楽しみに待っています。

所   在
  福岡県北九州市小倉南区平尾台3丁目1番1号

営   業   10:00〜17:00  不定休 (下記TELへの事前連絡歓迎)
  ※受付不在時でも時間内であれば下記へ電話することで入洞できます。
   TEL 総合案内(担当:山下さん) 093-451-6315,[直通 093-451-2812]
料   金   大人 500円, 小人(中学生以下) 250円.
駐 車 場
  10台 無料 2021年8月現在 




真っ平らな天井から 突然
鍾乳石が垂れています
青の洞門
鍾乳洞のミニチュアを見るような可愛らしい景観
洞内の随所で水平天井を
見ることが出来ます
 



カルスト台地

[Brief Note]

 日本には多くの地域に石灰岩が分布していますが、 大規模な石灰岩帯は少なく多くはレンズ状の岩塊となっています。 塊状の石灰岩台地でドリーネポノールなどが集合し、 カレンフェルトの露頭など、 一般にカルスト地形として知られる地形が顕著に発達しているのは、 山口県の秋吉台、福岡県の平尾台、岡山県の阿哲台があり、 他に帝釈台、青海、四国カルストの一部にも見られます。

 平尾台は、国の天然記念物にも指定されているカルスト台地で、 標高400m〜600mの高原に、南北11km,東西2kmに渡って石灰岩が広がっています。 低い木草の合間に灰色の石灰岩が点在するありさまが羊の群れに似ていることから、「羊群原(ようぐんばる)」 とも呼ばれています。 この地域のカレンフェルトは秋吉台のものとは異なり、 火成岩の貫入により熱変成を受けて大理石化しており、 方解石の結晶が荒く,石灰岩は丸い形態をしています。(より羊らしく見えるというわけですネ)

 
[2003年1月2日 平尾台自然観察センター 久下さんより
 自然観察センターでは、2001年の11月から平尾台をガイドするボランティアの養成講座を実施し、 2002年11月から、ガイドツアーを始めました。 目白洞ケイビングもそのメニューの一つです。
 まだ定期的とは行きませんが、何人かの希望者がまとまった時点で、案内を付けて目白北洞に出かけています。 ガイドツアーなどの情報は、メイリングリストでお知らせしていますので、 ご希望の方は、 info@hiraodai.jp に 「平尾台情報希望」という題名のメールを送って頂ければ、登録致します。

目白北洞の観光化について

 ずっと昔、北洞について観光化しようという時期があり、500mほど手が入っています。 しかしそのために見事であった(らしい)地下地形は無惨に発破で破壊されてしまいました。 結局、観光化は断念。 その残骸として仮設電線と削岩機のエアーホースが残されています。 手を付けることも出来なかった、第1プールより奥約1kmや上下層は、自然のまま残っています。 それでも全国から来るマナー知らずの探検部などがうっかり使用したスパイク靴などで洞床が傷ついたり、落書きがあとをたちません。
 所有会社の代表の方と協議して、北洞はガイドを付けてのケイビング洞としてのみ、公開しようということになっています。 特に第1プール以奥は、保護ゾーンとしてガイドなしには絶対入れないような方策を考えたいというお話になっています。



ガイドツアーって言うと、行き当たりばったりに鍾乳洞を訪ねる人には不便かも知れませんが、 自然保護の先進国では、ガイドやレンジャーが同行しないと鍾乳洞に入れないのが当たり前となっています。 日本でも目白洞の試みが、鍾乳洞観光の新たなスタイルとなって行くのかな?
「来春観光予定(現在工事中)」の看板は、疎略な北洞開発への挑戦のモニュメントだったんですね。


'02.04


  行ってきたよメール
 千佛鍾乳洞のあと目白洞に行きましたが、駐車場入口が鎖で通れなくなっていました。
不定休に当たったのか?残念!  近くの展望台で休憩して帰りました。  
[2015.11.08 ナカオさんより
 こういうページをやっているじじいでも空振りすることが結構あります。 混んでる時期を避けるのでどうしても不定休に引っかかりやすくなってしまうんでしょうね。 ひどい時は、定休日を忘れて訪ねちゃったなんてこともありました。 そんな時は、またいらっしゃいって言われてるんだと思って帰ってきます。
 目白洞の場合は、オフィシャルページに不在の場合の連絡先が載っていますので、電話をすれば見学できたかもですね。

2010年8月22日に目白洞、牡鹿洞へ行ってきました。 子供を2人連れて行きました。 初めての洞窟で下の子が5歳のため、当初は目白洞だけの予定でした。 目白洞では最初は誰も居ないし、案外暗かったので不安でした。 途中で人に会うとほっとします。 こうもりも飛んでいたので子供も大興奮! 

久しぶりの冒険気分で楽しくて千仏鍾乳洞へも行こうと思いましたが、夏休み中の日曜日だったためか、千仏鍾乳洞行きの道が大渋滞。 ナビで確認すると2キロ以上渋滞が続いていました。 事前調べで、夏休み中は混んでいるとありましたが、ここまでとは。。。  目白洞はすごく古い感じで手すりもボロボロでした。
[2010.8.23 KAOさんより
誰も居なくてボロボロの手すり。 程良い古さだと、詫び寂びに通じる雰囲気を醸し出すんでしょうけど、少しでも程良さを越えてしまうと一気にホラーな世界に突入してしまうのが鍾乳洞の怖いところ。 確かに人恋しくて誰かに会えるとホッとする鍾乳洞ってありますよね。 コウモリの飛来も、時と場合によっては、大興奮ならぬ大パニックってことにもなりかねませんので、気丈なお子さんで良かったですね。

2009.08.17 人生初ケイビング!  夏休みということもあり、親戚の小中学生の子供達を集めて平尾台で初級ケイビングコースを予約しました。 入ったのは「目白洞」。 普通に観光用の入り口から入るんですが、すぐに柵を乗り越えて、岩の斜面を降りてケイビング開始です!  ジャンジャン水が落ちてくる中ハシゴを上り下り、超狭い隙間を通り、ズルズル滑る斜面を体全身を使って下りたり、とにかくびしょ濡れの泥だらけになり、子供達は大喜び! 


5人以上揃えば申し込みできるので、また来年も他の初級コース(不動洞・青龍窟)にチャレンジしようと思います。
[2009.9.25 福岡県 ゴリちゃんさんより
いきなり写真を見てビックリ! 目白洞でこの格好とは何事かって思いましたが、「自然の郷」のガイドツアーですか?  初級とはいえ、すごい汚れ様。 帰ってからママに怒られそうですが、それがいいんですよね!  この理論がママに通じないのがちょっと残念。 福岡県 ゴリちゃんさんの場合、秋芳洞といい今回の目白洞といいレアな洞窟探検を楽しまれているようでうらやましい限りです。

3.29に3洞チャレンジしました。 2つめは目白洞、案内所は誰もいないのかなあって感じで、ポスターを見ているとおじさんがドアを開け、料金を払うと懐中電灯を渡してくれました。 もうそれだけで小僧達は大喜び、でもってびっくりその2はおじさんが案内してくれるのです。 とことこ下へ向かうとぽっかりと口が、ここも古ぼけた感じでしたね(すいません)。

案内しらもらわんとわからんことだらけ、まず名前はここの発見が学習院大学だから目白だと(ある意味これが一番びっくりした)。 中へ入るととても広く、暖かいが、おじさんの教えてくれた上を照らすとそこから入って、初めてここを発見したと、ところがその隙間ってとてもじゃあないけども、ワンゲルとかをやられる人ではないと行けないよって隙間(またまたびっくりした)。 ちなみに今ももぐっているよ、多分16時頃帰ってくる予定だと(その時11時すぎで、もうびっくりばっか、ここはケービング洞窟で観光よりもそういう道の人が多くくるんだそうです。 だから駐車場も4-5台も車が有るのに、人がいないわけがわかった)。 そしてメインの1枚天井へ。 すばらしい!!の一言。 水がいかにここにたまっていたかというのがわかるんですよね。 そしてまたコウモリに出くわすも、こちらは飛び始めてました。 春なんだね。


おじさんが奥まで案内してくれ、あとはゆっくりしておいでというので、しばし一番奥とかを照らして遊んでました。 にしてもどっから奥へ行くんだろうなあ〜とは小僧達。 戻っておじさんのところにある写真とか見ると、この一帯は250余りもの洞窟が。 そのたった3つが観光洞で、ここももぐると凄い滝、広間がたくさんあるそうです。 とても一見さんのうちらには拝めないものばかりで、まさに奥深しといったところでした。  
[2009.4.3 Makoboyさんより
観光化されていない北洞への分岐は、入口の階段を降りきってすぐの所にあります。 柵か何かで囲まれた深い裂け目のようなところがそうだったと記憶していますが、 Makoboyさんが言われるように、おきらくごくらく探検隊には依然として縁遠い世界のようです。 けど、ガイド付きで探勝できたとはこの季節限定の特典?良かったですね。 懐中電灯も今だけのスペシャルサービスなのかも知れませんよ。

7月の22日に平尾台の牡鹿洞、目白洞、千仏鍾乳洞と回り、最後に岩屋第一鍾乳洞に行きました。 目白洞は、数日前にロケがあり、私たちが入洞している頃に、福岡のローカルテレビ局で、目白洞の紹介を放映していたそうです。 目白洞は訪問者が少ないようで、私たちが行くと、電源を入れて、門の鍵をあけてくださりました。 天井の1枚岩は感動ものでした。 念のため、北洞の一般公開予定についてたずねてみましたが、見通しは立っていないともことでした。
[2006.8.6 MEANDER(メアンダー)@京田辺市さんより
鍾乳洞の誕生からの時間を考えれば、北洞の一般公開を急いても、「あわてない、あわてない。」といった鍾乳洞の声が聞こえてきそうですね。 私達の人生は短いですが、次の世代、その次の世代の人たちにとっておいてあげようって考えると、 少しだけ心が癒されます。

8/17に〜初心者のための洞窟探検〜という企画に参加しました。
(「カマネコ探検隊」の方々が親切なガイドをしてくれました。)
僕は初心者なので初心者班に入り300m先の第一プールまで行きました。 短い距離ですが、とても300mとは思えない楽しい洞窟探検でした。 (もちろん、初心者班18名全員大きな事故なく無事出洞!)  ちなみに経験者班は1000m先の滝ホールまでいっていました。 (こちらも、大きな事故なく出洞!)  装備は「カマネコ探検隊」の方々が、ほとんどのものを用意してくれていたので初心者にとってはとてもうれしかったです。

さて、洞窟探検の方ですが、北洞は南洞からきている地下水の吸い込み穴になっています。 (ちなみに南洞の奥は泥で覆われていてだんだん天井が低くなり前進不可能になっていました。)  北洞に入るとまず、水がけっこう流れている急傾斜の所を歩いていきます (ここでつなぎ服がびしょびしょになりました)。 急傾斜が終わると地下河川は姿を消し、ドライなところが続きます。 北洞観光洞計画のホースと電線のところどころに裸電球がついていました。 電線とホースをたどってどんどん、進んでいくと第一ホールに着きます。 第一ホールはストローがたくさんあり、湧泉がひとつありました。 また、脇のほうにミニリムストーンプールもありました。 さらに進んでいくと第二ホールに着きます。 天井がすごく高く、洞床は岩で覆われていました。 昔、落盤があったのかな〜?と思いながら、さらに進んでいくと第一プールがありました。 「カマネコ探検隊」の人の話では水深3メートルあり全長9mmぐらいのエビがいるそうです。 (子どもがエビ観察する前に、プールの中で水遊びをしてしまったのでプール全体が濁り、観察ができませんでした。) 第一プールの近くで「カマネコ探検隊」の方々がきれいな地下水を沸かして甘いコーヒーを初心者班全員に飲ませてくれました。 帰りは体力がたくさん残っている人で希望者のみ水位が腰ぐらいある迂回ルートをいかせてもらいました。 (ずっと先頭で行かせてくれたので隊長気分で楽しかったです。) 出洞した時はなんか目白洞が恋しくて何回も洞口にある赤い門を振り返って見ました。
[2003.8.22 雨上がり探検隊さんより
目白洞の北洞探検 いいですねー!  私にとっては、受付の所の写真でしか見たことの無い世界ですが、その美しさは絶品だと思っています。 それを、自分の目で見てしまったなんてうらやましい!  「目白洞が恋しくて」っていう表現が、探検の楽しさを120%伝えてくれていますね。

掘っ建て小屋が入り口。おじさんがテレビをのんびりと見てました。 千仏に比べて何とものびやかなムードがただよいます。 中は涼しく、屏風のような珍しい鍾乳石があり、天井が平らできれいな一枚岩のところを抜けると、 その先に小さな石灰石のドームがあったり、小さいながらも充実してます。 まだ未公開の滝も見てみたいですね。 でも観光化はしないようですね・・・。
話はそれますが、平尾台自体が、ホントにここは北九州市か。と絶句するような 雄大で気持ちのいいところです。 北九州市は鉄と門司港レトロ、スペースワールド、 というイメージがあるのですが、その思い込みを裏切る平尾台に行くだけでも価値があります。
[2003.8.4ときのかなた≠ウんより
目白洞の観光洞部分は、千仏鍾乳洞や牡鹿洞のようにチューブ状になっていないので、少しだけのびやかな感じがするのかな。 水平天井はそれなりに威圧感がありますが、鍾乳石も繊細なものが多いので、じっくりと時間をかけて満喫したい鍾乳洞ですよね。

小木木さんが公開を心待ちにしている、目白洞の北洞ですが、 以前ケイビング仲間に連れられて入ったことがあります。 私自身はケイビングの経験もなく実際なめていました。 何か起きたときのことを考えてみると怖くなります。 ただ経験者と地図という味方がいたので、何事もなく帰ってこれたのですが、 6時間の長旅になりました。 どんな道を進んだのかもよく覚えていませんが、これが本当の洞窟なのか。。 と思わされるほどの困難な道でした。 この様子だと少々手を加えても奥のほうまで一般公開することは無理だと思います。。 HPのほうに載せてあった地図の一番左上の行き止まりに 通称「滝ホール」と呼ばれる高さ20mの滝とエメラルドグリーンの美しい滝つぼがあります。 そこまで片道3時間かかりましたが、感動的でした。。 そこまでにも様々な美しい景色があります。 ちゃんとしたツアーもあるらしいので、ぜひ一度行ってみると楽しいと思います。 装備は靴、長ズボン、懐中電灯(内一つが蛍光灯、予備電灯、予備電池)、 お茶(水分補給)、甘〜い紅茶(糖分補給)、ヘルメットといったものです。 出てきたころには全身泥だらけです。 着替えも必ず必要です。
[2002.8.26 makotoさんより
片道3時間の観光洞と言うのは聞いたことがありませんが、 最近では、きちんと遊歩道が完備した鍾乳洞よりも ワイルドに探検気分を味わえる観光洞に人気が集まっていますので、 そこそこに整備した状態での公開も難しいのかな?  makotoさんのメールを見ていると期待は膨れ上がるばかりです。 「ツアー」の件、他にも情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら ご連絡ください。



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それぞれの鍾乳洞のページに掲載させて頂きます。
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