岩屋第一鍾乳洞,岩屋鍾乳洞
 カルスト地形が香春岳から平尾台まで連なる福岡県のほぼ中央、三方を山並みに囲まれた田川盆地の北端に、 岩屋第一,岩屋第二,岩屋第三と、3つの鍾乳洞が点在しています。 付近は岩屋(ごうや)公園として整備されており、 須佐神社の左後ろにある岩屋第一鍾乳洞も昭和49年に照明や手すりが整備され、 入口から160mまでが探勝コースとして公開されています。
 探勝する際には、自分で入口近くの電源BOXの中にある照明のスイッチを入れて入ります。 お帰りの際には、照明を消すのをお忘れなく。
 料金は無料ですが、沢山の鍾乳石が次々と現れる優れものの景観を呈しています。 洞内は、太った私には悲しくなるくらい狭く、石筍を乗り越えなければ先へ進めなかったりとスリル満点! ワイルドな体験ができる分、服もそれなりに汚れる覚悟が必要です。
●交通● 
福岡市内から
JR博多駅〜(福北ゆたか線)〜新飯塚駅〜(後藤寺線)〜田川後藤寺駅(約90分)
後藤寺バスセンターから、西鉄バス [23] 伊田駅〜方城経由「金田駅」行きで30分。 「岩屋」バス停下車。 徒歩5分。

車の場合、国道201号線〜(飯塚市〜田川市内)〜 「バイパス入口」交差点左折〜「岩屋公園入口」の小さな案内板のある交差点を右折し、次の信号を左折。 あとは道なりに、博多市内から、約2時間で到着です。
北九州市から
JR小倉駅〜(日田彦山線)〜田川伊田駅下車(約60分)
伊田駅前バス停から、西鉄バス [23-金田駅]行きで18分。 「岩屋」バス停下車。

車の場合、国道322号線〜(清瀬橋右折)〜国道201号線〜 「バイパス入口」交差点右折〜「岩屋公園入口」の小さな案内板のある交差点を右折し、次の信号を左折。 あとは道なりに、小倉駅から、約80分で到着です。
平成筑豊鉄道
金田駅前バス停からも、西鉄バス [22番-後藤寺]行きの便があります。(15分)

所   在
  福岡県田川市大字夏吉4688番地の1


入   洞   自 由 (自分で照明のスイッチを入れて入ります。)
料   金   無 料
駐 車 場
  な し 2020年3月現在 




コウモリを避けながらの前進。
これでも、通路です。
これでも通路。
私は上から行きました。
薄暗かったので、こんなに綺麗な
広間だとは気が付きませんでした。
懐中電灯は必須ですね。
 



筑豊炭田

[Brief Note]

 岩屋鍾乳洞群のある一帯の石灰岩地帯は、昔、平尾台とつながっていましたが、 現在の国道322号線に沿って南北に走る大きな断層が生じて、 西側部分が、現在の位置まで7kmも移動してきました。 また、大植物時代を迎え、日本の石炭のもとになったと言われるメタセコイアの巨木群が、 一帯を厚く覆っていた新生代古第三紀には、 筑豊地域で地殻の沈降が起こり、石炭のもとになる植物を含む地層が厚く堆積しました。 長い年月をかけて砂や泥からなる地層が上に次々に堆積すると、 有機物からなる地層は地下深くに埋没することによる温度と圧力の上昇から、 化学組成と植物組織を変化させ、硅石から石炭に変化し黒いダイヤ≠産出する筑豊炭田が誕生しました。 このように、炭田地帯の鍾乳洞という奇跡は、地殻変動が激しかった時代にその土台が形作られました。 鍾乳洞自体は、数百万年前から成長を始めています。


'02.04


  行ってきたよメール
 6月16日に岩屋第一鍾乳洞に行ってきました。 こちらは狭く汚れる覚悟が必要との事で、それなりの服装・装備で臨みました。 レンタカーにて訪洞したのですが、少々道に迷い何とか須佐神社に到着しました。

 神社横に車を駐車し、小雨の中 着替えをして入口を探しました。 岩屋公園案内図には、区長宅で鍵を受け取る等の記載はなく、案内図の左下に上張りで「鍾乳洞を見学の方は入り口付近の注意事項を必ずお読みください」とありました。 すぐには分からなかったのですが、恐る恐る神社の左側に進み田んぼの淵を行くと案内板があり、「こんな所に」って感じで発見しました。

 この案内板にも鍵の事は記載なく、一部ガムテープが貼られ記載を見えなくしていました。 で、肝心の電源ボックスには鍵はかかってなく、

鍾乳洞見学についての注意
■鍾乳洞を見学される方はこの電源ボックスのスイッチをオンにして入洞してください。 また、お帰りの際は必ず電源ボックスのスイッチをオフにしてください。

との張り紙がありました。 …と言うことは自由に入洞してもいいと判断したので、そのまま入洞しました。

 ここは、そのままの鍾乳洞を味わえるのがいいですね。 逆に鍾乳洞を踏みつけて歩くのは少し気が引けますが…  ただ、管理が出来ないから無料にしているんだと思いますが、落書きがあまりにもひど過ぎる!  最近はマナーも良くなり、そんな事をする人は減って来ているんだと思いますが残念です。  
[2015.11.08 ナカオさんより
 鍵の管理者情報、地元の方は、市報などで入手しやすいのかもしれませんが、その他大勢のものにとっては入手困難でレアな情報ですね。 じじいとしては、地道に皆さんからの情報をUPしていくしかないので、これからも情報よろしくお願いいたします。

小倉から列車とバスを乗り継いで岩屋バス停へ到着。 目印の神社は、バス停から右前方に見えました。 神社の横から鍾乳洞の入口へのアプローチが、すでに細くて歩きにくい…  入口(って狭い岩の割れ目ですね)の手前右手に案内の看板が。 読むと、上原様に鍵を借りることになっている。 しかし、入口手前左手の電源ボックスを見ると、鍵がついていない!ふたが開いている!  そんなわけで…いいのかなあと思いつつ、上原様の所へは行かないで、スイッチ入れて洞窟に入りました。

「泥だらけになる」ことはこちらのHPを見て覚悟していたのですが…予想以上に狭い! それも左右だけでなく上下にも。 しゃがんで歩くところとかあって、運動不足の脚にはきつかったです。 鉄の梯子のように急な階段を上るところもあって、「これは思った以上にきびしいぞ…」と思ったのでした。 そして真ん中に鍾乳石が立ちふさがっている所(小木木じじいさんが上から行きましたと書かれている所かな?)でもう「勘弁してくださーい」。 この後に千仏鍾乳洞が控えていたので、ここはこれ以上無理をせず、引き返すことに。

ちょっと残念でしたが、明るい所に出てきてみると…リュックやTシャツ、ジーパン、靴、つまり全身泥だらけでした。 手もあちこち触ったので泥だらけで、ウェットティッシュを持ってきて正解でした。 ここは覚悟して出かけなければいけない鍾乳洞ですね。 あと照明もいまひとつ暗い感じがしたので、ライトも持って行くといいかもしれません。
[2012.9.5 海さんより
九州地方は、今年も各地で大雨が続き、岩屋の鍾乳洞にも土砂を含んだ水がたっぷりと流れ込んだのかな。 岩屋第二,第三の現状を考えると、この地区の鍾乳洞では、真っ白い鍾乳石がどんどん成長する時代はもう終わってしまったんでしょうかね。 それと、観光設備が何もない鍾乳洞では、ウエットティッシュ等、出洞後の準備も忘れずにと言うことですね。 入ることばっかり考えているじじいとしてはとても勉強になりました。

私は、岩屋鍾乳洞のある田川市の隣の市でボーイスカウトのリーダーをしているものです。 スカウトに冒険心を育ててもらおうと、今回ミステリーハイクとして、 行き先も指示書に従って、たどり着くまでどこにいくのかを教えずにプログラムを薦めました。 ただ汚れても良い服装で、ヘッドライト・替え靴か雨靴を持参とだけ予め教えて・・・  初めは洞内の照明を点けて終点まで行かせて、2度目に照明を消して自分のライトだけで洞窟探検をさせました。(区長さんから昔の子は照明なんか無かったからろうそく持って入っていたと聞きましたので、昔の子に挑戦と言って)

下見の時に「このわき道までは入らないだろう」と安易に考えていた狭いわき道にも 果敢に挑戦して私に「狭くて動けなくなるから来なくて良いよ」などからかったり、、 子供の好奇心にこの体と年齢では付いていけませんでした(T_T)  意外に怖がって行かないだろうと思っていた子が先頭で入って行ったり、 中学3年で私が見上げないと話せないような図体の子が「もう洞窟は嫌だ!!」と2度目は入らなかったりで、スカウト達の意外な面を見られて別の意味で楽しませてもらいました。

この日の1週間前にリーダー二人で下見に来た時はくるぶしまで水深があり、 スカウトの準備品の中に長靴か替え靴と書いたのですが、この1週間に1滴も雨が降ってなかったので、靴も前回程濡れずに済みました。 今回の集会プログラムを思いついたのは、こちらのサイトを見つけたお陰です。 ありがとうございました。 また数年たって、違う学年の子が集まった時に計画してみようと思います。
[2007.7.30 白木さんより
ミステリーハイク、素敵な企画ですね。 ボーイスカウトに入っているお子さんたちだと、きっとアウトドア派で自然と触れ合うのが大好きでしょうけど、普段と全く違う、ルートも分からないような洞窟内を探検できたなんて 良い想い出が作れたと思います。 真っ暗な鍾乳洞は一人で入るとちょっぴり怖かったりもしますが、 みんなで私も足を踏み入れなかったような狭洞まで制覇されたなんてうらやましいかぎりです。

長男5歳が2年前から鍾乳洞が気に入っていまして、今回、九州の鍾乳洞めぐりに行って来ました。 長男は、2年前に山口県の景清洞の探検コース(ヘルメット・懐中電灯・長靴の照明なしコース)に入って以来、探検コースにはまっています。 2006年7月22日から同月26日までの雨の多いときに九州を回ったので、大雨のために入れないところがあったのが、残念でした。

ところで、岩屋第1鍾乳洞は「上原様宅」で鍵を借りてと、貴殿のHPに乗っており、現地の掲示板にもそのように書いてありましたが、 上原様宅ではなく「吉田様宅」に鍵の預かり宅が変わっていました。 鍵を預かっていただいている「吉田様宅」は現地からは少しわかりにくく(上原様宅がある通り抜けの道路を北に100M程行ってから、西に数軒入ったお宅)、 現地で吉田姓の家が4件隣接しているらしいので、かなりみつけにくいです。 私は、周辺をうろうろしていて、偶然にもお声をかけていただいた方が、鍵を預かっていただいている吉田さんだったので、良かったですが・・・  事前に田川市市役所に問い合わせて行った方がいいようです。

訪問者名簿の記録を見ると、1ヶ月ぶりの訪問者でした。 鍾乳洞の中は、思ったよりも奥深くまで入れて感動しました。(観光化されていないのがもったいない。) 

今回は鹿児島県を除く九州の10の観光鍾乳洞を巡る予定でしたが、梅雨明けが遅れて大雨の中のツアーだったので、4箇所の鍾乳洞が入れませんでした。 それまで、20ほどの鍾乳洞に入ったことがありましたが、雨で入られなかったことがなかったので、いい経験でした。 今回見残した九州の鍾乳洞を次の機会に回りたいと思います。
[2006.8.6 MEANDER(メアンダー)@京田辺市さんより
上原様宅も、大きなお家で、どこから声をかけて良いのか分かりにくかったんですが、 今度は、4軒並んだ吉田様宅で鍵を管理と言う情報、ありがとうございます。 岩屋第一鍾乳洞は、おっしゃるように、誰もいない空間を、不安になるくらいに奥まで入れるし、通路が平坦でないところが多いので、感動の前に、どこまで続くんだろうって怖くなってしまいませんでしたか。
岩屋第一鍾乳洞は神社鳥居横の案内板では、先日お伝えしたとおり、「上原様宅」に鍵があると書いていましたが、嫁が上原様宅を訪ねたところ、「もう、鍵は預かっていない。 今は、100メートルほど先の角を入った吉田さんが鍵を預かっている。」と、教えてくださったようです。 100メートルほど先の角を(西に)入ったところで、吉田さん宅を探そうとしたところ、ちょうど郵便配達の方が通られたので、「吉田さん宅」についてたずねると、この先(角から20メートルほど入ってから先)4件吉田さんが並んでいると教えられました。

それらしき家を探しに行きましたが、どれも、大きな敷地でお屋敷は奥まっていて、表札は上がっていないようでした。 あきらめモードになっていたのですが、私どもはキャンピングカーでうろうろしているため、背の高い車がお屋敷の近くに止まっているのに、丁度、吉田さんが気づいて下さり、声をかけていただきました。

岩屋第一鍾乳洞は落書きが多いのが残念でしたが、思ったよりも普通に入っていけるコースが長く、もう終わりかなと何度も思いましたが、進むと明かりが見えて、どんどん奥に入って行きました。 貸切(私たちの前1月は誰も入っていない)で、入れたのが大変良かったところでした。 特に、平坦でないところは私にとっては不安でしたが、息子にとっては探検気分いっぱいのコースで、分れ道など、「こっちも、通れるんやろか?」って、大変楽しんでいました。
[2006.8.8 MEANDER(メアンダー)@京田辺市さんより

自宅より一番近いのが岩屋鍾乳洞ですが実は1ヶ月ほど前、第3洞の入り口を探して彷徨ったことがあります。 なんでも入り口が埋まってるとか? うーむ残念。

ちなみに第2洞は第1洞の前の道をずっとあがっていくと、 車が4,5台止まれるところで行き止まりになります。 そこに水の流れていない滝があってその壁沿いに下に降りるとすぐ入り口があります。 中は大きな石ころが多く歩きにくく流入物がいっぱいです。 そんなに複雑ではありませんが、ちゃんとした装備がないと危険な感じでしたよ。
[2002.10.7 光線さんより
立て続けの第三洞入口崩落の情報。 歳月が過ぎれば鍾乳洞は、ブレークダウンしていく訳ですが、 何十億年という鍾乳洞の一生の中で、なにも崩壊が自分の生きている時に 起こらなくてもって思ってしまうのは私だけでしょうか?

福岡県民のくせに、田川に鍾乳洞があるなんてまったく知りませんでした。 で、さっそく行ってみましたよ!  「上原様」宅の入洞者ノートを見る限りでは、見学者は月に数組のようです。 入洞時間は9:00から16:30までとなっていました。 洞内は私たち家族4人での貸切状態。照明はあるもののコウモリパタパタ、 「何か出てきたらどうしよう」とスリリングな雰囲気でした。 数ヶ所とても狭いところがあり、服・靴・手が泥だらけになりましたが、 ちょっとした探検家気分を味わうことができました。 見事な鍾乳石がいくつもあるのですが、薄暗くて奥のほうがよく見えなかったりと 懐中電灯を持ってこなかった事に後悔・・・。 でもこんなアナバ(洞窟だし)の鍾乳洞に行くことができて満足です。 第二洞も入口くらいは見たいと思って探しましたが、 木や草が生い茂っていて残念ながら見つけることはできませんでした。 近くにいた地元の少年の話によると、第三洞は崩れてしまったとのことです。(未確認情報ですが)
[2002.9.23 カミハヤさんより
観光洞とは言え、ほとんど整備されていない鍾乳洞なのに 家族連れで行ってらしたとは、お見逸れ致しました。 お子さん達、大丈夫でした? 私は、一人で入ったんですが 鍾乳洞にしては生暖かくて、別の意味で、「何か出てきたらどうしよう」 なんて思っちゃたりもしました。
岩屋第一鍾乳洞のような、あまり開発の入っていない洞窟はワクワクして楽しいですよね。 洞内の鍾乳石の幾つかには錆び付いてまったく読めないネームプレートがついていたりして。 の割には、入口に立っている洞内説明の看板はとてもキレイでした(笑)。 これは余談ですが、私の鍾乳洞デビューは二十数年前の景清洞でした。 当時小学生の私にとって鍾乳洞探検は、それまで味わったことのない感動というかショッキングな体験だったのをおぼえています。 (ウチの小学生の息子達も同じように感動してくれているのだろうか?)  今度、二十数年ぶりに景清洞にも行ってみようと思います。



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