蝙蝠の窟(こうもりの岩屋)



●交通●
近鉄「下市口駅」下車、奈良交通バスで「洞川温泉」まで1時間30分。 バス停からは徒歩30分。 「下市口駅」までは、近鉄「あべの橋駅」から快速急行で1時間30分。 「京都駅」からだと、近鉄特急を利用して「橿原神宮前駅」乗り換えで1時間25分。

車の場合は、奈良から、国道24号線で大和八木へ, JRの高架を越えたら、国道169号線に左折し下市町へ。 下市から国道309号線に入り天川村洞川まで2時間30分。 西名阪自動車道を利用する場合は、「郡山IC」から国道24号線へ。

蝙蝠の窟(こうもりのいわや)は、 修験道の始祖役行者えんのぎょうじゃ≠ェ、 今から1300年前の飛鳥時代に、大峰山開山のみぎり、この洞窟を仮の住まいとして、 籠り修行≠した所で、「籠り(こもり)の岩屋」と呼ばれていました。 いつの時代からか、洞内に生息するコウモリに合して蝙蝠の窟≠ニ呼ばれるようになったそうですが、 現在では、あまりコウモリはいません。 開口部が大きいため、鍾乳洞としては夏場に暖かい場所です。
山上川の右岸に口を開けており、管理人のおじいさんに「蟷螂の窟」と共通の入洞料を払うと懐中電灯か, ロウソクのトーチランプを貸してくれます。 洞内には照明が全く無くランプの灯りだけが頼りです。 奥は「案内図」の先までかなり続きますが、落盤の可能性があるため、 「護摩焚洞」から先は立ち入り禁止になっています。 駐車場がありませんので、車の方は近くのエコ・ミュージアムセンターのパーキング(無料)に車を停めて 川沿いの自然研究路を上流へ向かって10分ほど溯って下さい。

所   在
  奈良県吉野郡天川村大字洞川

営   業   9:00〜17:00   (11月30日〜4月末は閉門)
  「夏休み期間中以外は土日のみの営業」と言う情報も有ります。
料   金   300円. (蟷螂の窟との共通券〜100m位上流の「蟷螂の窟」で料金を払います)
  受付不在の際は、入場料をザルに入れれば、懐中電灯を借りて入洞できます。
駐 車 場
  無し, エコ・ミュージアムセンター 16台 (無料) 2018年8月現在




 



結晶質石灰岩 (熱変成)

[Brief Note]

わりあい純粋な石灰岩が、 地下の深いところから貫入して来た酸性深成岩の接触を受け、その熱で、白色に変わった(熱変成を受けた)岩石です。 目でも分かるくらいに大きな炭酸カルシウム方解石)の結晶の粒からできています。 方解石を多く含む変成岩の一種で大理石とも呼ばれています。 石灰岩と同じように鍾乳洞ができますが、 花崗岩のマグマに焼かれた(熱変成を受けた)際に、 珊瑚礁だった頃の化石などは全滅してしまって、残っていないのが特徴です。


'01.09


  行ってきたよメール
 蝙蝠の窟は足元が悪く気をつかいました。 前を流れる川の水が大変綺麗で冷たくて印象的でした。 これで満足して、疲れも出てきたので五代松鍾乳洞へは行かず、ごろごろ水も飲まずバス停に戻りました。 バス待合場で話した、奈良からグループで来られたおばあさま方は面不動よりも五代松の方が案内者もいて良かったとの感想でした。

 京都から日帰り鍾乳洞の旅、今回は一人ではなく娘と二人で行って良かったです。 自然遊歩道では誰とも会わず、もし鹿かイノシシでも出てきたらどうしようかと不安でしたし、蟷螂の窟、真っ暗な中を一人では進めなかったと思います。 楽しい一日でした。
[2018.9.6 そぼちゃんより
 面不動と五代松。好みは人によるんでしょうが、面不動は宝石箱を覗いたような繊細な鍾乳石。 五代松は、地下宮殿に迷い込んだようなダイナミックな鍾乳石に特徴があるように思います。そぼちゃんのお好みはどちらでしょう。

 蝙蝠の窟は明るさはある物の、流木やガラガラの石など足場が悪く、バランスを崩して淵へ落ちそうになりました。 役の行者に挨拶して、早々に立ち退きました。  
[2016.10.23 松岡さんより
 蝙蝠の窟屋、奥まで入られなかったのでしょうか。 日の光の入る所は川に面しているので、鉄砲水による流木やゴロゴロ流れ下ってきた石などが山積していますが、 日の光の届かない奥は、安定した通路となっていた記憶があるのですが、度重なる水害で以前とは内部の様子が変わってしまったのかな。

 五代松鍾乳洞の後、とうろうのいわやと、こうもりのいわやへ。 日曜日なのに管理人さん不在で、とうろうのいわやは門がしまっていましたので、懐中電灯を借り、こうもりのいわやだけ見せてもらいました。 こうもりのいわやの方は水がきれいで、住まいと言うことで納得してしまいました。 こちらも真っ暗で、とても一人では入れなかったので、大阪からの家族連れとご一緒出来て良かったです。  
[2016.10.1 静岡のやすこさんより
 一緒に見学できる方がいらして良かったですね。 じじいは基本ビビリですのでこの手の鍾乳洞へはなるべく一人で行かないようにしていますし、懐中電灯があっても一人だとお腹がキュルキュルしちゃうことがあります。 こちらは川からは若干高めのところに開口しているとはいえ、大雨の際の鉄砲水ともなれば逃げ場はないでしょうから、管理人さん不在の時は危険ですので近づかない方が無難かな。
 無断見学厳禁ですよね。 反省しています。
[2016.10.4 静岡のやすこさんより

自然遊歩道を歩き川沿いの蝙蝠の窟へ行きました。 橋を渡り入口に行くも誰もいなく蟷螂の窟が受付との看板により、そちらに向かい一安心。 管理人さんから懐中電灯をもらい蟷螂の窟へ入りました。 次に蝙蝠の窟へ戻り入洞しました。 こちらも同様に鍾乳洞感はないのですが、他にはない特別な印象が残りました。  
[2015.10.18 ナカオさんより
おっしゃるように、面不動鍾乳洞の方から自然遊歩道を使うと、初めに「蝙蝠の窟」に到着するんですが、 無断で入っていると勘違いされないためにも、ここはもうひと頑張り「蟷螂の窟」まで歩いて先に受付を済ますことが大切です。 こちらの洞窟は、蟷螂の窟のようにアクティブに走り回ると言うよりは、じっくりと瞑想にふけるのに適した?ようなカプセルホテル然とした小部屋風の空間があったりと、 修行の形も色々なら洞窟の形も色々なんですね。

11月7日金曜日に朝10時頃と11時頃の2回行きましたが残念ながら営業していませんでした。 道路側の茶店の方が管理人さんのお宅と聞いたので、そちらも訪ねてみましたがお留守でした。 エコミュージアムの方から川沿いに歩いて登ってくるより、自動車道路側から来て、茶店で営業してるかどうか聞いてから行かれたほうが早いです。  
[2014.11.8 みねざくらさんより
以前も、「夏休み期間中以外は土日のみの営業らしい」といった情報が寄せられたんですが、現在でもそのようですね。 こちらの営業状況については、事前に確認する手段がないので、今頃の季節は、開いてたらラッキーくらいの心持ちで出かけるのが、精神衛生的にはいいのかもしれませんね。

蟷螂の窟の後に入ったので気持ちに余裕を持ってまわれました。
小さな蝙蝠が天井からぶらさがっていて可愛かったです。  
[2011.8.29 pamuさんより
蟷螂の窟に比べると通路も広く、外光もうっすらと感じることができる分安心して探勝できるんでしょうね。 穴を堪能するなら蟷螂の窟ですが、蝙蝠の窟制覇で、照明無しの入門コースはクリアーといったところでしょうか。

ちょうど長い雨が終わったところだったからか、洞内の役行者が水行をしたとかいう池(地底湖?)は
水がなみなみとあふれんばかりで すごく怖い気がしました。
こんなところで毎日修行なんて楽しそうすぎる・・・  
[2010.7.26 桜井恵子さんより
そんなに楽しそうな所が蝙蝠の窟にあったなんて知りませんでした。 それも大好きな地底湖を見落としていただなんて一生の不覚。 川沿いの辺りですか? 奥の方ですか?  私の記憶に無いってことは、当時は干上がってたのかな。 桜井さんは、いいもの見ましたね。

面不動鍾乳洞から蝙蝠&蟷螂の窟までウォーキング
「蟷螂と蝙蝠の窟」って隣接しているのを知らなかったので驚きました。 橋の前に「勝手に入らない事」って張り紙があり アタリを見回して「蟷螂の窟」で入場料を払うことをやっと知りました。
蟷螂の窟がスゴかったので余裕で見られました(笑  
[2007.5.19 おかぽんさんより
蝙蝠の窟の料金システム、ご案内が分かりにくかったですね。 早速、加筆しておきます。 面不動鍾乳洞からだと、道順的にはこちらに先に着いてしまいますが、「蟷螂の窟」から先に見学するのがお約束のようです。 こちらは、蟷螂の窟に比べると天井が高く、それこそカマキリ(蟷螂)のような格好で歩くこともないので見学は確かに楽ですね。

蝙蝠と蟷螂の窟は……。非常に恐かったです。 一緒にいった母は蝙蝠のほうが恐いといい、なにか肩が重くて息苦しいといいだし(母方には霊感の強い叔母もいたりして)、奥で寝ていた蝙蝠(?)を起こしてしまった母が驚いてかけ足で出口に向かおうとするので、旦那も私もそれにつられてひゃーーっと飛び出してきました。 管理人のおばさんにはゆっくり見てきてね、といわれましたが、すごいスピードで見て回った、という感じです(そういえば、どなたかが懐中電灯はふたりにひとつ、と書いていらっしゃいましたが、三人で行ったらひとつずつ貸してくれました)  
[2006.5.26 大阪在住のmasakoさんより
蝙蝠の窟の方は、蟷螂の窟に比べると通路の幅も天井も高く威圧感が少ない分、ぞくぞく感も涌き難い気がするんですが 入口が大きく開いた分、内部の気温も高めで、空気が重たく感じるのかもしれません。 ただ、メールだけ読んでいると、みんなで「ひゃーーっと飛び出してきました」だなんで、とても楽しそうなご一家に思えてしまいます。

蟷螂の窟と蝙蝠の窟の前で川遊びをしていたら管理人のおばさんに  もう洞窟見ましたか?とにっこりと笑顔で聞かれたので、 はい(五代松鍾乳洞)見ましたよ、と言うと 急に鬼のような顔をして 入ったらあかんと書いて有るやろ!!!!と いきなり怒鳴られ???? ああ、ここの洞窟(蟷螂の窟と蝙蝠の窟)はここからながめただけですよ・・・ と言うと知らん顔して向こうに去っていかれました??? なんかものすごく嫌なものを見てしまいました(T△T)
[2005.8.27 だんごさんより
蝙蝠の窟前の出来事って今ひとつ状況が掴めないのですが、 窟の前の川原で川遊びをしていたら、料金を払わずに蝙蝠の窟に入ったと勘違いされ起こられた。 ということでしょうか? 確かに、だんごさんは悪くありませんが、そんな管理人さんに誰がした?  きっと、キャンプに来られたたくさんの方が、無断で立ち入っちゃってる故の言動だと思いますので 勘弁してあげてください。

蟷螂窟、蝙蝠窟は、営業を再開しているようでした。 今回は中には入っていませんが、懐中電灯を持った人がうろうろしているのが対岸から見えました。 定休日、営業日等を確認するのを忘れました。 すみません。 「行者まつり」というのをやっていて、洞川温泉街には白装束の行者さんが大勢おられました。 蟷螂窟、蝙蝠窟のあたりも、白い紙(御幣?)がついた縄が張られて、神々しい雰囲気でした。 でもすぐ上流でバーベキューをしている人もあったりして・・・。


神泉洞(写真左)も見てきました。 お世話になった松林オートキャンプ場のおじさんの話では、ここも昔は中に入って見学できたそうです。 今は水をくみ出して売っているため、入口に鍵がかかって中に入れません。 蟷螂窟、蝙蝠窟から、神泉洞方面へ行く橋を渡ったところにも、洞穴のようなものがありました(写真右)。 ついつい写真を撮ってしまいます。 もっと近づきたかったのですが、時間が無くてあきらめました。
[2005.8.2 兵庫県 森脇さんより
蟷螂の窟、元気に営業中とはなによりです。 「行者まつり」については初耳ですが、儀式めいた飾り付けで行場としての鍾乳洞にも 厳かな雰囲気が漂っているなんて一度は目にしてみたい光景ですね。

4月17日に洞川温泉の鍾乳洞を廻りました。 蝙蝠窟・蟷螂窟とも、昨年の台風で、倒木により入り口が塞がれ、その上、対岸に渡るための橋も壊れて、修復の予定も立っていないため、見られません。 少なくとも今年中は(もっとかも)入洞不可能です。
[2005.6.20 ピーナッツさんより
今月頭にも、行ったけど休みだったというメールを頂いて行者さんの修行に休みは無いのでは?って首をかしげていたところでした。 去年は7月〜8月に何度も大きな台風が奈良県に上陸して、 入り口の小屋も水に浸かったと聞いていたのですが、 8月末と11月に見学できたという情報があったので安堵していました。 冬季閉鎖のあと営業を再開していないということでしょうかね。

6月2日(木)「蝙蝠の窟」と「蟷螂の窟」 に行って参りました。 と言っても入り口まで。 休みでした。(残念!)  当日観光案内所で聞いても、営業しているかどうか不明でした。 どうも不定休みたいなので、土日等に行く方が営業している確率が高いかも? (ホームページの情報を参考に午後1:00頃に行ったんですが。)
[2005.6.8 BITOさんより
「蝙蝠の窟」,「蟷螂の窟」,「五代松鍾乳洞」と、 軒並みお休みだったようで なんか申し訳なくなっちゃいます。 五代松鍾乳洞の土日営業は一時的なものなんですが、現在でも修行者が訪れる蝙蝠の窟や蟷螂の窟の方は、 たまたまなのかな? 修行に土日は無いと思うんですが。

懐中電灯を持って、照明のない洞窟に、入洞料を払って入っていくという体験は、初めてでした。 目と鼻の先にあり、入洞料も共通なのに、狭い蟷螂の窟、広い蝙蝠の窟と違う種類の洞窟を探検でき、お金を払ってでも入る価値はあると思います。

なお、蟷螂の窟・蝙蝠の窟ですが、管理人さんがこられたのが10時でした。 これも9月以降はわかりませんが、取り敢えずは10時までは中に入ることができません。 五代松鍾乳洞も含めて、営業日や時間など、詳しく聞いてくれば良かったですね。 でも面不動鍾乳洞以外は、そんなに商業ベースじゃないので、はっきり決まってないのかもしれません。 そんなところがまたよかったりします。 そんな洞川の鍾乳洞をHPにアップしていますので、よかったら見てください。
[2004.8.25 兵庫県 森脇さんより
森脇さんが訪ねられた平日が10時OPENなのか、行者さんが来られる日だけ8時OPENなのか、 色々推測しちゃいますが、森脇さんのおっしゃるようにハッキリ決まっていないって考えると 無責任なようですが、未開の鍾乳洞としての趣が増してきてワクワクしますね。

7月27日 蟷螂の窟、蝙蝠の窟そして面不動と回って来ました。
蝙蝠の方はちと短すぎて・・・。
蟷螂に入る前に地元?の人と話をしたのですが、蟷螂から入って蝙蝠に出れるよと教えてくれたのですが、 途中で行き止まりになってますよね? 以前は行けたのでしょうか? ご存知の方いましたら教えて下さい。 もう一度紅葉の時期にでも訪ねてみようと思います。
[2003.7.28 窟の帝王さんより
蟷螂の窟と蝙蝠の窟が内部でつながっていたとは初耳です。 きっと話してくれた方も体験したことの無い、ずっと昔から伝わる古老の言い伝えなんだと思いますが、 「言い伝え」って結構真実を語っているものですから、今でも、大峰山の修験者の中には、 穴抜けの奥義を会得して実践されている方がいるかも知れませんね。

川の向こうの大きな岩にぽっかり開いた穴に入っていくなんて、
ドキドキしました。
中から外の景色を眺めると最高でした。
[2003.7.11 まめかずさんより
コウモリの窟は、奥の方は単調なんですが、川に面して大きく開いた部分は、 モコモコしてていい味出してますよね。 河原から見た、鍾乳洞に突き刺すように掛かる橋の景観も素敵なんですが、 まめかずさんの言うように、モコモコの隙間から見る外の景色もとっても素敵な鍾乳洞ですね。



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 - 2001.10