青年部OB会活動報告
  

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青年部OB会

   
■青年部OB会ワイン教室
平成10年7月5日() 聴言センター研修室
参加者:20名
講師:金山 悦治氏
 7月5日(日)、お忙しいところ青年部からも何人かの方が参加してくださり、ありがとうございました。20数人もの人の前で4時間を超えて話をするというのは、ほとんど初めての経験でしたので、うまくできたかどうか…。あそこのところは、こういう風に説明した方が良かったかな…などと反省する点がいろいろあります。しかし、たくさんの方にご協力いただき無事終了することができました。とりあえず「ホッ」としています。
 ワインはあくまで味わうもの、飲むものですので、あんまり頭でっかちになり過ぎるのもどうか…ですから、テースティングに重点を置きました。実際、やってみると8種類のワインを色(視覚)、香り(嗅覚)、味(味覚)と順に進めていくのは予定していたよりも時間を必要としました。で、香りとか味についての感想を1人1人にうかがったのですが、的を得て、なかなか鋭いところを指摘される人があります。かと思えば、普段あまりワインを飲む経験をおもちでないのか、ちょっと違う取り方をされている人もありました。
 経験は一つのレベル、基準を教えてくれます。酸味、甘味、渋味、苦味のうちのどの要素が目立つか、'これを科学的に分析して測ることもできます。けれども自分の目、鼻、舌(官能)で把握するのがテースティングです。その時に一つの基準がないと甘いとも、酸っぱいとも言うのは難しいと思います。ですから、理屈よりも前にまず、ワインに気軽に接してほしいなあと思っています。
 香りなどでは、「何の香りか、頭のなかではわかっているのだけれども、そこまで出かかっているんやけど、言葉が出てこない」と苦吟されてる人もありました。日常生活の中のいろいろな香り、匂いを分類して、引き出しをいっぱい作っておくと、割りと表現がスムースにいきます。例えば、毎日の出勤の途中でもいろいろな香りが次から次へと現れてきます。軒下にある鉢植えの花の香り、換気扇からは朝食のお味噌と玉子と妙める油の香り、横をすりぬけて行ったクルマの排気ガスの匂い…。
 概して女性の方が、香りとか味には敏感だなあと、思いました。
 当日、時間の関係で、フランスワイン、イタリアワイン、ドイツワインなど各5分くらいの説明になってしまいました。けれども例えばフランスワインを一通り説明するだけで1泊2日は欲しいなあと思います。フランスのワインを地区別に話し、何故このような法律ができたかなど、その周辺の話まで含めてしていくと、やっぱり泊まりがけになりますね。ワインだけでなく、ワインの裏っ側にある文化そのものに触れてもらえるように努カしたいと思っています。

(講師:ソムリエの資格を持つ、金山悦治氏)

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