第1講:「私たちにとっての支援費制度」 根岸 信洋氏(京都市聴覚言語障害センター職員)
平成15年8月30日(土)
17:30〜20:00 聴言センター[京都市中京区] 参加者:23名
市聴言センター職員であり言語聴覚士でもおられる根岸信洋氏から、貴重なかつわかりやすい講演をして頂きました。例えば、去年4月から始まった「支援費制度」が導入された経緯、意義及び問題点、それらの解決方法でした。
「この制度の施行によって、障害者福祉が大きく変わると
言われていたが、実際はどうなのか?具体的に何が変わったのか?」「補聴器の給付はどうなる?」「要約筆記者の派遣の問題は?」など、素朴な疑問を持って参加した人たちが、OHP&スクリーン、スライドなど、情報保障機器の援助を受けて、支援費制度のいろいろな基本について学びました。
皆さん、よくご存知だと思いますが、このような情報保障のお陰で、もしそれらが無ければ、孤立するはずの環境の中で、講演の内容を少しでも多く理解できます。これは私たち難聴者にとっては、大袈裟に言えば、「魚が水を得た」ような状態です。知人から聞いた話ですが、現在、聴覚にハンディを持っている若い人が、府下だけでも30万人もいるとのことです。そういった人たちの多くは、コミュニケーション上の様々な問題を抱えていて、こういった情報保障がなされていることを全く知らないことも考えられます。
残念ながら、ここにも当講座に縁のない人がいるという深刻な問題が潜んでいることが分かると思います。
講座ひとつでも、その様々な背景を考慮すれば、心のアンテナを向けるだけで、多くの課題があちこちに潜んでいるのを見つけられるのではないでしょうか?ともすれば、講義内容の学び(これが主眼点なのは確かですが)だけに徹してしまいがちですが、問題意識を持ちつつ、視野を広げれば、講演の内容に解決しなければならない課題をたくさん見つけることができるのでは?と思います。来年度も引き続き、講座を開く予定ですので、皆さん、ぜひぜひ参加して、一緒にいろいろな課題をバザールのようにワイワイと解決してみませんか?
第2講:「料理教室 中華点心いろいろ」
平成15年11月30日(日)
10:00〜13:30 大阪ガスクッキングスクール京都[京都市
下京区] 参加者:16名
男女各8名の合計16名の参加者でしたから、丁度男女のペアをクジで決め2グループに分かれてしました。
最初は講師による説明をしながらのデモンストレーション。講師の手元がモニターで見ることができます。あと2ヶ所にモニターが設置されていますから離れていても良く分かります。(見ている分には簡単やな・・と)
説明も終わり、いざ!!開始!!
メニューは『中華点心いろいろ』ということで@菊花シュウマイAえびワンタンスープBトマトとチーズの春巻きC五目炒飯D杏仁豆腐。
ペアで1つのメニューを担当し1グループで全品目が出来上がることになります。
普段と勝手が違うからどこに何があるのか?ちょっと戸惑いました。
料理経験ゼロに近い方がほとんどでしたが、以外にも(?)おいしくてきれいに出来上がりました〜。(本当よ)
時間内に仕上げ・・片付け・・としなくてはいけなかったので、始まる前はちゃんとできるかな?と心配していましたが、皆さんテキパキと決まった時間内に終了してくださり感心したよ。(ありがとう)
調味料・材料の分量は事前に計量されています。この事が初心者にとっては、余裕も出来て楽しみながら料理をする事が出来たのではないかな。
修了後に「来年も講座に取り入れて欲しい」との声を聞き、来年はどんなメニューにしようか?と今からあれこれ考えていますので、来年も是非参加してくださいね!!
第3講:「マジックを観て、学んで、遊ぼう!」
玉井
公三氏(スカイマジッククラブ)
平成15年12月21日(日)
14:00〜16:30 聴言センター[京都市中京区] 参加者:77名
「スーパーマジックチューブ」「不思議な画用紙」「矢印カード」「半紙の復活」「シルクの花かご」「一枚のトランプ」「輪とロープ」「新聞からシルク」「レコードとシルク」「ロープ結び」・・・。
これらが何かわかりますか?正解はマジックの名前です。
「マジックを観て、学んで、遊ぼう!」というテーマで「スカイマジッククラブ」という手品サークルの方々にお願いし、多くのマジックを次々に実演していただきました。冒頭に出てくるマジックの他にもいろいろと披露していただきました。
また、難聴児や青年部の参加者にもできるマジックを教えてもらい、新聞紙から自分でツリーを作り出すマジック(名前は「ツリー」でした)、一枚のトランプカードから違う番号の札を次々に生み出すマジック(冒頭のマジックの中に名前があります。)などを教えてもらい、参加者は大喜びでした。でも、講師の方々は、その場で教えたマジックより高度なテクニックを見せて、参加者が「さすが!」と感心する一幕もありました。
佛教大学手話サークル「なまけもの」のみなさんにも、要員としてご協力をいただきました。ありがとうございました。
第4講:「冠婚葬祭のマナー」
藤井 進氏
平成16年1月24日(土)
18:00〜20:00 聴言センター[京都市中京区] 参加者:24名
冠婚葬祭と聞いて結婚式や葬式のみの事だと思っていたが、冠は成人式・婚は結婚式・葬は葬式祭は宮参りや七五三などの人生の節々にある「儀式」、とそれぞれの漢字に意味があったのは初めて知りました。
焼香のやり方も聞こえない為他の人の真似をして、お香を摘み額に近づけ拝む様な仕草?をしてその場をしのいでいたが、本当は額に近づけるひつようはなかったんですね!
供花も本当は仏様の心を表す意味だったそうで、いつの頃からか仏様に供えるようになったそうです。
その他お祝いやお見舞いの方法など教えてもらいました。
僕の家庭はキリスト教なので今までに葬式などあまり経験してなかったので、これまでは他の人を見てみようみまねでやっていた。でも僕ぐらいの歳になると冠婚葬祭の行事に嫌でも出なければならなくなるだろうから、マナーを知らないでは恥をかくのでこの講座を受けて良かったです。
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