修士の世界 


日記的形式で綴られていく、私メージンの研究室生活です
ついぞ私も大学院というところまで行ってしまったわけですねぇ・・・

大学院の工学研究科の研究室に入ってこんなコトしてるんだなぁ・・・っと
他人事のように見てやってください(^^)

ちなみに修士というのは、私の大学院では
正式名称で「博士課程前期2年の課程」を終えた人に与えられる学位で
英語ではmaster(マスター)といいます

ということは、マスター・メージン・・・何か響きがカッコイイぞ(笑)
(ホントは今学士(bachelor)だからバチェラー・メージンなんだけど・・・何かコレは怖いからイイや(^^;)

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2001年8月2〜4日(木〜土曜日)雨から曇りから晴れから雷から満載   夏ゼミ2001

 いぞついぞの夏ゼミです。ゼミ合宿です。今年もまた・・・というやつですな。今年の場合の総評は・・・ゼミ自体は平々凡々になるようになっていったという感じ。それ以外は・・・、・・・・・・、・・・・・・・・・、・・・(頭痛が)・・・ま、振り返ってみますか・・・(^^;。

 1日目

 午前中に研究室に集まって各自それぞれに車に分かれて目的へ。私の乗った車の中は学生オンリーだったので、高速を雨の中130km/hオーバーで走っていったこと以外はいたって穏やかにいったという感じかな(?)。途中道の駅で食った蕎麦はなかなかに旨かったです(^^)。んで、目的地、今年は川渡のセミナーセンターという場所でゼミ合宿なのであります。雰囲気は・・・そうですな、いくつか寝るための棟とか研修室がそれぞれに離れた場所にコテージみたいにぽつぽつと建っていて、結構殺人事件の舞台にピッタリ良い感じに洒落た場所だったと思います。・・・老朽化ぶりはこの3年間に行ったうちでは一番上でしたが・・・(^^;。ま、かなりに安いという事でOKOKというわけですなっ。

 で、着きまして早速ゼミの開始です。この日は4年生でしたね。一人頭1時間というのが長い事この上ないですが、まぁ大した大事も無く。うん、4年生としては優秀かと。まぁ発表している人と活き活きしているK教授以外の人は、基本的にただただ聞いているだけですので疲れる事この上ないものなのですがね・・・(苦笑)。

 さて、まずは1日目のゼミが終わりまして夕食。夕食は管理棟の食堂にて食事。ご飯の米が美味しかったように思いましたがどうでしょう?(^^)。で・・・そう、この後ですなっ。もはやこのテの合宿ではおなじみの自由時間の娯楽であります!

 やはりというかなんというか、こういう事態で麻雀牌セット&卓マットを持ってくる麻雀好きが約1名ほど・・・。うーん、あーたって人は・・・とか言う私もゲームボーイアドバンス持ってきて暇時にゲームしてたりしてますが(笑)。麻雀の方は結構盛りあがっていたようですが私は加わらず・・・と言いましょうか、助手のOさんはともかくS助教授もが麻雀やり手だとは・・・S助教授が麻雀打つ姿は意味無く新鮮でしたな(笑)。というわけで、麻雀組やGBA組、それ以外の大半はおしゃべり談話組だったわけです。んで、話をしているうちに何かもっと娯楽な物は無いのかという話になりまして、ふと管理棟にそれらしきものがあったということになり、そして管理棟にいって・・・うんうん、あるある・・・オセロとか将棋とか囲碁とかチェスまであったな・・・で、選び出してきたもの、それは、

娯楽のスタンダード、トランプ

、です。そして複数名が集まってやるものといえば・・・、

そう、大富豪

、でありますっ!(←↑誇張し過ぎだ(笑))。いや、なんちゅいいましょうかねぇ・・・これからいい大人が変にプライドをかけてどーでもめちゃくちゃな意地の張り合いをするアホアホ戦いを繰り広げて行くのですが・・・この日の基本参加プレイヤーは、私メージン君、M1T君、B4S君、B4O君M1H君の5人でした(後ろの2人が今年の”キー”です(笑))。最初のうちはそりゃあ皆の実力なんて知らないわけですから何気に進んでいったんですが・・・すぐに結果が現われてきましたね(^^;。B4O君とM1H君がずーっと貧困階級(貧民・大貧民)してるんですよ(冷汗笑)。いや、この2人のキャラクターがまた面白おかしくてですねぇ・・・革命やらカード切り一つ一つに、「えーっ!!?」「よっしゃぁー」、と一喜一憂しだすのはもちろん、負けが込みだしてきましてそうなってくると「いや、もう貧乏が身にしみちゃって、カード取っとかないとしょうがないんですよ(M1H君)」とか、そがてそのうちB4O君とM1H君がいつも最後に2人残るものだから互いにライバル視し始めまして、「Hさんには負けません、このカードで負けたら恥だって(B4O君)(←でも負けてましたが(^^;)」とか、「ココで出すんだって、ほらほらほら(周りの観客w)」「ほら、だから言ったじゃないですかぁ、あ゛ぁ゛〜もぅ〜〜っ!!☆(M1H君)(←即出しして失敗)」、「あーっ、何だよこのカード、悪すぎるよ、勝てないよ、誰が切ったんだよ〜っ!!(B4O君)(←あんただって(^^;)」、しまいには勝てるのに出さなくて自ら大貧民になってたりしてる始末ですし・・・とかく面白い人達(というより、見事な負けザコキャラっぷリ?(^^;;)というのをまざまざと実感したのでした。他にも色々かあるのですが、書き始めたらキリが無いので次の日行きますか(笑)。

2日目

 健やかな朝です(^^)。ぁ、いや一応昨日は夜の1時ぐらいに終了して寝たんだっけかな?。麻雀組も一緒の時間には終わってましたし。朝食を食堂でとり夏ゼミ2日目ですねっ。午前中はM1の3人・・・昼食カレーライス後残る人達・・・というか私の番もやってきましたな。私の発表・・・ま、何気に過ぎて終わった感じではありますが、色々と言われたかな?。まぁ、そもそも実験らしい事は実際にやってないといえば仕方ないところがかなりあると思うんですがねぇ・・・試料作りに関しても向こうで作ってもらっているわけですし。ウチで作るよりいい試料が作れるというならそれはそれで良しって感じではありますし、装置での測定っていっても高エネ研行って実際チラッとした手伝いと見るだけでしたが、使い方知らない私が何できるかって装置精通者のお手伝い程度でしたからなぁ・・・。まぁ、一番アレなのは将来どうなるんだろ?、っといったトコですが(^^;。ま、なにはさておきゼミの方は終了、あとは夕食夕食っと。

 夕食はラム肉のジンギスカンというやつです。ビールもチラチラと出て飲み飲み食い食いでしたな。別に食べ放題というわけではなかったですがお腹イッパイになりましたな・・・。夕食後は温泉行き組が発生したので、付いていきました。やはり脚伸ばせる風呂は良いですな・・・の一言(^^)。で、あとはつまみやらをちこちこっと買いまして宿泊棟に帰還です。

 さーて、昨日の続きです(^^)。大貧民リベンジという事で、今日は私メージン君、B4S君、B4K君M1H君、B4O君が途中までメインだったかな?。リベンジといいながら・・・結局は「またこの2人かぁ・・・」、と言えば大体の様子はおわかりかと(笑)。こやつら(もはやこやつらとしか言えない(^^;)いいライバルしてるわって感じです。まぁ今日はお酒も入ってますからねぇ・・・ヒートアップしていくのです(^^;。昨日はM1H君が負けまくってましたが今日はB4O君が負けまくっていた感じで・・・何だかんだいって2人で争っているものですから見てるほうとしては面白いのなんのって(笑)。「いやもう、こうなったらここはOシフトでいきます(M1H君)」。「Hさんに負けるなんて絶対おかしいっ!(B4O君)」、・・・いやそれより君ら貧困階級から脱出した方がいいんでないの・・・?、というのが端から見てての意見かと思いますが(笑)。夜もふけてきていい加減私も飽きてきたので私は降りたのですが、B4S君、B4K君M1H君、B4O君、特に後の2人が意地張り合いましてねぇ・・・私は麻雀組の様子を見ててS助教授やるなぁ・・・とか思ってたんですが、ふと見て気がついたらトランプ組、ゲームが七並べになってるし(^^;。しかも今度は、B4O君がM1H君の弱さを証明するんだって言って統計取り出そうという事になって、順位で点数つけて行く事になったという。ちなみに、1位10点、2位3点、3位2点、4位1点・・・勝てと(笑)。そうして夜中を通しプライドをかけた漢的戦いが繰り広げられたのですが・・・色々とツッコミどころが多い戦いぶりでしたな・・・(^^;)。まず途中結果から言いますと、七並べ初心者のB4S君がダントツの1位とりまくりトップでした。初心者にやられてるこやつらって・・・例の2人でホントにいい争いぶりの点数でしたし。で、ここから更にむちゃくちゃになっていくんでしたっけ・・・なんとM1H君が3回ぐらい連続1位になるという・・・しかしてその理由がB4K君がジョーカー置いたおかげで上がれたという(連続であったっけ)。そういやM1H君は誰かのおかげで勝つってのが多かったですなぁ・・・ちょっと前の大貧民の時も横にS助教授が助言してくれていた時はちょっと強かったのに、席替えしたとたん負け組になっていたような(笑)。んで、結局の結果は1位M1H君71点、2位B4S君64点、3位B4K君61点、4位B4O君48点(点数は全てうろ覚えです(^^;)、・・・というわけで今日はB4O君のプライドがズタズタになったという結果なのでした(^^;。M1H君は勝って「どーだ、見ろ見ろ〜」って言って喜び跳ねていましたが・・・なんというか夜中の4時過ぎまで七並べ15回以上やって大騒ぎしている時点でかなり良い意味で使いたかったアホアホといえる気がするのですが・・・(冷汗)。大騒ぎといえば隣の部屋で休んでいたバングラさんは災難でしたな・・・。ホント、叫びまくってたからね彼ら・・・うんうん・・・しみじみ。あと突っ込むべきは・・・そんな彼らの様子が面白くて4時過ぎまで一緒に見てしまっていた自分がふと我に帰った時にすっごい「自分って一体何してたんだろう・・・」、な気分になったって所でしょうか・・・(苦笑)。

3日目

 あとは帰るのみです(笑)。K教授が蓮の花を見に行こうと言い出して観光グループ組が出来たわけですが、私はお疲れ組という事で帰り組にまぎれてガッコへと直帰したのでありました(^^)。まぁ、観光組はそう遠くない未来を見にいったという事で極楽浄土を見に行ったという事で良かったんでしょうね♪。

 以上が今年の夏ゼミですかな・・・。なんだかゼミよりそれ以外の事がメインに書かれている気がしますが、まぁ気にしないで下さい。夏ゼミの半分はゼミで出来ているという事で(^^;。てもまぁ、あの時は笑い過ぎて頭痛したものねぇ・・・あのテのってある意味人の素をさらすものがある気がします。しかして色々楽しくするのも人生ってことですなっ。

 コレからは夏休みに入りそうですが・・・私は休む時が・・・またなさそうな気配・・・はぃ・・・。
(なんか今回の見なおしてみたら恐ろしく過激表現がある気がしますが、まぁ、目潰して(笑)。)


2001年8月6・7日(月火曜日)曇り小雨   リフレッシュ理科教室お手伝い、の巻

 きなりですがバイトに応募していました(^^)。ガッコの方で募集していたものでして、リフレッシュ理科教室で子供達に工作を教え手伝うという仕事内容であります。いやぁ・・・なんて勉強熱心なんでしょう・・・例え報酬として¥8000貰える上に昼食まで至急されている事につられてもろ手を上げて大喜びで応募したとはいえ・・・なんて勉強熱心なんでしょう・・・(??)。んで一方、リフレッシュ理科教室とはなんぞや?といいますと、小中学生対象に理科に興味を持ってもらおうということで、理科に関する工作を作ったり遊んだりしちゃおうというものです。近年毎年開かれていて、今年は磁気に関する理科教室なわけです。

 さて、話は月曜日にさかのぼります。月曜の夕方から前準備という事で呼び出されていまして、バイトの人達は各それぞれ自分の担当する工作の説明を受ける事になったと。んで、私の担当する工作は「磁石でコマを回そう」というものでした。ちなみに他には「砂鉄でメタルスライムを作ろう」「テープレコーダーを作ろう」「磁石を使って電気を作ろう」というもの、全部で4つですな。
 んで、私が担当する「磁石でコマを回そう」を軽く説明すると、
○円形のコマに対照的に4つほど磁石を取りつけると。
○次に、コイルを用意してコイルに電気を流し磁界を発生させて磁石を引き寄せる(=コマに回転する動きが加わる)。
○引き寄せておいて電気を切ってコイルの磁界を切っても、その勢いでコマがまだ周る。
○そして、コマ上のまた次の磁石をコイルに電気流して磁石にして引き寄せてまた切って
○・・・を繰り返してコマを半永久的に回すというものです。

 さーて、これが理解できた人は何歳の方でしょうか?。ちなみにこのリフレッシュ理科教室、対象は小学校1年生から中学校3年生とまぁ、よりどりみどりです(^^;。一応工作のほうはある程度用意された部分がありまして、コイルに流す電流のOnOffを司る回路とか電池入れる箱とかは用意してあると。で、肝心の工作内容は具体的に何をするかといいますと、まずコマ作り。円形の画用紙の中心に穴をあけつまようじで軸を刺す。コマの円上にはピップエレキバンの磁石を4つ十字に正確に対照的に中心から2cmきっかり離れた場所に貼り付ける。そしてコイル作成。ミシンとかで糸巻きに使うボビン(円柱の両端が平べったくなってるアレですな。横にすると「エ」な形のヤツ(^^))に、エナメル線を10mひたすら巻きます。ちなみに×2、2個作ります。んで、後は配線して組み立てて、スイッチを入れてコイルの上にコマを回すとコマがひたすら回りつづける・・・以上です。えー、これを理科に興味を持ち工作を楽しみにしてやってくる小学生中学生にやってもらおうというわけで・・・私の感想としては・・・というのは後にします・・・。ちなみに私、この日試作品作らされた時にコレ完成させて模様ゴマまで回せるようにするまで4時間弱かかりました(ちなみに与えられた授業時間は90分です(^^;)。

 さ〜て、今日の話に移りますか(笑)。午前の部と午後の部がありまして、コマは午後でした。お昼休みの間に待合室で磁石を使ったデモみたいのがいくつかありまして、私も子供達相手に説明といいましょうかちょっとした手伝いをしていました。磁石のコマを磁石の板上で回して浮かせたままにするものとか(板の磁気のかかり具合がUの字な感じなので底の部分に磁石のコマが回れば反発力がつりあって浮いたままになる)、鍋のフタを裏返しにして強力磁石をフタにすれすれに近づけ一定速度で円弧を描いてまわすと、磁石にくっつかない鍋なのに触れずに鍋がコマのように回り出す(磁石を回す事により渦電流が発生して電・磁・力のフレミング左手の法則のように力が発生する・・・だったかな(?))・・・というものが私が担当したデモだったっけ。コレに関してはまさしく遊んでいる感じでした。磁気で浮くコマは成功すれば「おぉ〜」の感嘆の声でしたし。鍋フタ回しもただ磁石をえんえん回すだけなのに何故かハマル人がぞくぞくと・・・なべの種類で私が勝手にLV設定したのが良かったのでしょうか・・・磁石取られそうになったり色々と大変でしたが(笑)。

 さて、時間は経ってリフレッシュ理科教室午後の部「磁石でコマを回そう」の開講です。基本説明は学校の先生が講師役として最初に説明していました。いやぁ・・・なんというかさすが学校の先生、子供に対する話し方とか説明の仕方が上手い事この上ないでありますっ。これには素直に感心したなぁ・・・。というわけで工作開始・・・と。私は小学校3年生4年生のところを助け役として面倒を見ることになりました。人数的には4人になるのかな?。工作開始のとたん、「まずどうするの〜?」・・・って、おおぃ!。さっき先生が最初の説明の中で「まず考えて、それで分からなかったら横のお兄ちゃんたちに聞いてね」って言ってたと思うんですが・・・(冷汗)。うーむ、検索しないで色々尋ねまくるというのは元々こういう人達だったのか・・・等と意味無く感慨にふけってみたり。しかして、教えないわけにはいかないので(この年生には多分に難しいものだし・・・)、どんどんと教えていった・・・のはいいんだけど、4人ともども各自に進んじゃうものだから4人とも次々に「次何するの?」「次何するの?」「次何するの?」「次何するの?」・・・もうですねぇ、フル回転であっちゃこっちゃ教えまくるしかないんですな(^^;。なんとかコマ作り終えて例の10m×2回コイル巻き・・・やはりというかなんというかコイル絡ます人続出です(苦笑)。誰かがコイル絡ませて、それを直している間に他の子が絡ませて、その人に移って直している間にまたさっきの子が絡ませて・・・って、いたちごっこが凄い・・・凄いよ・・・お兄さん・・・ってな状況です(逝・・・かけ)。結局全てを組み立て上げて、さ〜てコマを回そう・・・手伝っておいてこう言うのも何なのですが・・・見た感じ・・・これでコマが回ったら奇跡どころか物理法則が発狂しているとしか言い様が無いです(^^;;;。これはですね・・・まずコマがかなり完璧に綺麗に作っておかないとその時点でアウトなんですよね・・・。軸が傾いていたり磁石の置き位置が対照的でないとコマが軸の上でバランス取れないんですな。あと、コイルを箱にはっつけるわけですが・・・両面テープだと剥がれまくってましたねぇ・・・(^^;。子供達ペタペタとテープ部分さわりまくってたからなぁ・・・。配線に関してはちゃんと付ければ特に問題は無しですので、やはりコマですな・・・。私が見ていた3,4年生の子供が作ったコマ・・・ゆがんだり磁石がずれまくってたり・・・まぁ・・・しょうが無いよね・・・としか(冷汗)。さてー、こうなってくると大変、子供達の反応がどんどんと変化しているようです。「コマ回らないよー」「子供には無理だよー」「コマ回らないのむかつくー」。うぅ・・・確かに難しいと思うよう〜(涙)。でも、それでも少しでも可能性を上げるようになだめつつも修正を色々と施しまくっていたわけです・・・。結局は私のグループの方では回せる人は出ず、その子供達は何気に疲れ顔で帰っていったのでした・・・(^^;。

 いやぁ・・・感想としては、・・・あの工作は小学校中低学年には無茶だったとしか(冷汗)。何かを対称的に作ることやコイルをえんえん巻く細かな作業はまだ発達途上なんでしょうね・・・。でもまぁ、出来なくても色々と鍛えられたということで良いことだったかな?そもそも全体で出来たの40人中6人ぐらいだっけ・・・これでも優秀な結果だと思ったものなぁ・・・。さて、私自身の感想。疲れた憔悴した疲弊した精魂尽き果てた・・・と、もうなんとでもいうしかないです(笑)。いやぁ・・・教えて教えて教えた教えた・・・と、本当に身を粉にして働いて身が全部粉になるかと思いましたよ(苦笑)。つまりはそれだけ精神磨耗したってヤツですな・・・(^^;。でもまぁ・・・楽しいものあったし、それだけ気合入れて頑張った・・・という事にしときましょうか〜。ちなみに子供達のアンケートにあった感想には、「メタルスライムは出来たけどコマは回らなかった」ということで。・・・子供ってストレートね(^^;。

 というわけで、今日は子供達相手に色々と教えまくったというそんな日なのでした。いやぁ・・・8000円で割に合ったんだかなんなんだか・・・。ホントにお疲れ様という事で今日は夕飯は贅沢したのでありました〜。訳のわからん食べ勝負で死人出そうになってたけど・・・ま、いっか(^^)。明日もまだまだ学校デース〜〜(疲れ逝き)。


2001年8月15日(水曜日)晴れ照り   最近・・・って

 休み?お盆?、ナンデスカソレハ?・・・とまぁ、そんなこんなな最近の振り返りです。・・・ひょっとして罰当たり?(^^;。

 夏ゼミが終わってもっぱら学校では夏休みムードといいましょうか、帰省する人がたらふくふく・・・っと。特にココ数日は学校閉鎖期間(といっても学校には入れるけど)でして、人が・・・今日なんかも見かけたのは助手MさんM1H君D3SさんK教授、とコレでも多いと思ったくらいですからねぇ。私も本来なら帰省すべきなんでしょうが、何かと個人的スケジュールがたっちまってますからなぁ・・・。まず23日に会社の研修センターまで見学に行くことになってますし、来月の17〜20日には・・・学会が・・・発表が・・・あぁ゛・・・ってなわけでして、特に物理学会!なーんにも用意してなーいんですけど???(進行度は余裕の0%ですなっ(苦笑))。しかも根本的に理解が追いついてない気もするのですが・・・というか・・・あぁっ、もぅっ!一体どういう発表にすればいいんですかぁっっっ!!??・・・なんて書いてると本当に危険そうな匂いがするのでやめておきますか〜(^^;。一応指針みたいなのは有りますから・・・ね。

 さて、それはさておき、最近の学校での過ごし方・・・試料作成とレポート書き書き、これに尽きます。レポートは会社見学の前までにはメド付けておきたいところ・・・というわけでちまちまと進行中。何ですか8000〜10000字で説明せよって・・・と思い悩みつつ頑張っております(結局5000字ぐらいで断念しそうですが。しかも教科書丸写し(^^;)。んで、試料作成・・・これがまた・・・難儀です(--;。前から作ろうとしているLu2Cr2O7なんですけどね・・・で、出来ねぇ・・・(汗)。奥の手として原材料に劇薬まで使ってやっているのですが・・・劇薬使って良くなったかって結局は綺麗な単相のLuCrO3が出来てしまいますし〜〜。いやぁ・・・せっかく命を危険にさらしてまで頑張っているってのに、これってあんまり・・・と言いましょうか、まだ色々と試してはいますけど・・・うーん、どうなるか・・・はぁ・・・。
 ちなみに劇物といいますのは致死量が20〜200gの試料でして、それだけ摂取すると「逝ってらっしゃぁ〜〜い♪」という代物ですので当然劇物・毒物棚に丁重に保管しておくものなのであります(さらにちなみに毒物は致死量20g以下です、もっと強力ってこったね・・・)。ちなみに保管棚には・・・よーわかりませんがどれもコレも表示が赤いです。危険物いっぱいいっぱい〜、ですなっ。確か聞くところによると耳書き一杯でサヨウナラな物質も保管しているとかで・・・よく私ゃ生きていられますな・・・。ちなみに私の扱っている劇物、1回の使用量は0.05g程・・・致死量少なく見積もって20gと比べても400分の1・・・つまりは400回実験してようやく死ねるかどうか・・・というかそんなに回数こなしたら別の意味で死ねる気もするけど・・・(^^;。なんちゅうか安全なんだかよーわからん実験になっておりますな・・・うむうむ。というか・・・試料出来ない気がひしひしとして来てますよ〜S助教授ぅぅ・・・。ま、コレに関してはもうちょっと頑張ってみます、はい。

 とまぁ、こんな感じですな。とにかくもぅ・・・最近は夏休みモード満開の研究室っぷりです。何せ生協もやってないですからなぁ・・・まともに食事も出来てないし。でも1日1食は・・・どうかと思われますが(^^;>メージン君。

 でも明日は・・・ふふ・・・いい食事にありつけそうかな〜♪(意味深)。


2001年8月16日(木曜日)晴れいい天気   とってもご来襲〜

 日は、学校閉鎖期間も終わって一応普通に学校に入れるようになりまして・・・といっても帰省に行っている人が多いやら何やら、というわけで人はさほど多くなしです。といってもK教授はお盆だろうがホント毎日学校に来ていたなぁ・・・うーん、ご先祖様にしばかれるぞ?・・・というかそもそも休みという概念があの方にはあるんだろうか・・・???。ま、いっか。私もココ2年ほどは帰った記憶無いし(ぉぃ(^^;)。

 さて、本日は午後からご来客が。私より2コ上の・・・つまり私が学部4年生だった時にマスター2年であった先輩Tさんが同じくHさん(1月前にもやってきてくださった方)とともにやってきましたSくん(4年で就職した私と同期の人。これまた1月前に来てくれたお人)も話を聞きつけて集合。K研究室のOBが3人一気にやって来たわけなんですねぇ(^^)。とはいえこの3人とちゃんと面識あるのは、学生の中では唯一私しか今日はいないという状況・・・他のM2の2人は帰省中だったりとかでいないという(^^;。うーむ、出迎え態勢がちとアレですが・・・時期が時期なのね・・・ぐすっ・・・っと。と、いうわけで基本的には、TさんHさんS君そして私の4人で本日は行動なのでした。

 さーて、懐かしい方々との再会もあったところで、今日一日の楽しみっぷりをサクッとダイジェストしてみますか〜。
 ミルキーウェイで昼食。やっぱりサラダバーとスープバーのスペシャルセットははずせませんな。私の食べっぷりが相変わらず惚れ惚れするとHさんが言うのでした・・・。
 ビリヤードでお楽しみ。S君と数度の勝負。絶対玉の入れた数では私の方が上なんですが・・・さすがナインボール・・・というかS君のあの運は一体・・・(冷汗)。4人でトーナメントした時もTさんと私で最下位争いするなんてうーむ、だったかも(^^;。
 牛タン屋で夕食。やっぱり専門店の牛タン焼きは厚みがあって美味いのよぅ〜〜〜。うーむ、さすが仙台。やはり私も卒業前に究極高級牛タンを食べておきたいと思ったのでした・・・。
 腹ごなしでボーリング。やはり点数が拮抗すると盛りあがるわけでして、HさんとS君がいい勝負してましたなぁ・・・。私は・・・うむ、アベレージ通り!・・・というか、毎回8本ずつ倒れていったのはどうかと思ったのでした。1000円で投げ放題というサービスがあるのにチト驚いたりするのであった。

 とまぁ、こんな感じです。あとは研究室に戻って、またの機会を〜、という事でお別れです。いやぁ・・・なんちゅーか、久々にホント楽しかったです(^^)。積もる話を今更しまくったって訳でも無くただただ遊んでいたようなところもありますが、うん、ようやっと夏休みしている気分になったって感じです。これからのことを考えるととてつもなく短い夏休みですが(苦笑)、ホントいい時間を過ごしたって感じですな〜。しかして次にこういう機会って・・・どうなんだろう?。やっぱり私が就職した後になるのかな?。でも私が就職した後K研究室に行くという時は・・・一体どうなっているのやら・・・今のトコ微妙に想像しがたいですな(^^;。

 というわけで、今日は楽しい一日を過ごしたのでありました。今年の夏は・・・もう何日かこういう楽しい日があってもいいかなぁと、そう思うのでした・・・うん・・・。(明日も休もうっと、何気に徹夜したし(笑))


2001年8月23日(木曜日)晴れ上がりで暑し   研修センター見学

 やぁ〜、前日は台風やら雨やらで一体どうなる事やらって感じでしたが、今日は晴れて良かった良かった。いやもぅ暑いのなんのって、今日なんかスーツ完全装着だったものですからそれこそ血みどろ・・・というより汗みどろ、な状況。ほーんと、社会人になるって大変なんだなぁ・・・。っと、どうでもいい前振りで始まりましたが、今日は会社見学です。私が内定もらったアノ会社からのお呼ばれ、というわけです。

 お昼過ぎより始まるというわけで、会社の研修センターに到着。場所は多摩の辺りだったかな。チト早く来すぎたので近場のマックで軽く昼食、PDFFIT(説明後日^^)のマニュアルを読み時間つぶし、んで、研修センターへ。受付で係の人事の方に「台風大丈夫でしたか?」と驚かれたように言われましたが・・・うーん、そんなに台風大変だったんだろうか・・・雨が途中で結構降っていたくらいだったんですけどね。実は前日から来たんですが今日はひょっとして丁度仙台の位置では壊滅的な状態になっていたとか・・・んなわけないか。

 受付を済ませてまずは会場のイベントホールへ。今回は約80人くらいの人が参加。6月頃にもやっていたらしく、その時は今回の倍ぐらいの人数だったそうで、ということは合計は大体・・・、ってトコですな(^^)。で、まず最初は重役のお話。ん、何だか見覚えが・・・って、あの人は最終面接の時に私と1対1で相見えた人じゃないですか。へぇ・・・あの人って専務取締役っていうところの人だったのね・・・どのくらいの立場かピンと来ないけど(^^;なんか凄そうですな。んで、この人の話30分強ですが、小泉総理の改革話に始まり、日経平均株価の話、30年の社会変化の話、今後の会社の先行きに関する話、とまぁ色々・・・いやしかしとても熱が入ってましたな(^^)。ホント凄い熱弁ぶりでして、「私どもの会社はこの業界の中で今まさに非常に大きな発展をしていく段階なんですっ!!」・・・等々、あそこまで会社と業種の良さっぷりを語りまくられると逆に怪しさまで受けてしまいますが(冷汗)、基本的には非常に聞いてて心熱くなるそんな内容でした。

 んで、この後は施設見学とグループワークが。施設見学は会社の歴史が書かれたプレートを見たり、宿泊施設・食事場・休憩場とまぁ、色々見たはいいんですが、実際に教育を受ける場を見なかったような気が・・・?。建物の前には行きましたが入ることは無かったですなぁ。うーん・・・いらぬ想像が・・・まさか見るに耐えないようなそんな場所だったり・・・しないよね?(^^;;;。ま、いっか。きれいな場所でプールやらジャグジーやらジムやら色々ありました〜・・・っと。

 そしてグループワーク。大体7人ほどで1つのグループとなって一つの問題を話し合って決めるといった感じ。問題は・・・ココで書いても良いのかアレですが、ま、いっか。確か・・・199X年に世界が核に包まれて・・・って、それは違う話か(^^;。え・・・と、この世が核の放射能で危機に陥ったと。んで、ある科学者が10人まで収容できる確実安全シェルターを作ってそこに入れる10人がピックアップされたと。ところがいざ入れる段階になって実はシェルターが7人までしか入れない仕様になってしまったと。さてー、10人のうち3人をリストから外さなくてはいけないのですが、誰を外しましょうかみんなで考えてください。といった内容。ちなみに10人とは、1-弁護士、2-弁護士の妻(妊娠中)、3-教養部の女子大生、4-プロサッカー選手、5-有名で多忙な女優、6-東南アジアから留学してきた医学生、7-有名な小説家、8-生化学者、9-70歳の牧師、10-武装した警察官、ー以上です(よく覚えてるな私ゃ(^^;)。
 これですがねぇ・・・うーん、やられた・・・って感じなんですな。例えば1と2、あれは夫婦です。と、見て思いますが実は何処にもそんな情報は無かったり。他にも子孫残すために男女がいる・・・とはいえ性別確定してるのは殆どいないし・・・実は70歳牧師だけ男だったらどうするの?、とか。まぁ・・・とりあえずは現実を見て絶対クリアしないといけない条件をまず考えろ、というのが教えの一つらしく、例えば7人めいっぱい入れるしかないのに妊娠中の子供が生まれまくったらどうするの?とかそういう話ですな。ちなみに私がいたグループでは、話と想像がどんどん膨らんで、最終的にとめど無い状態になりつつも何とかまとめたって感じ。最後の方はもう、「これにしよ、これにしよ」ってあたふたしてましたからな。納期にも遅れたし(^^;。私的には・・・夫婦説は確かにやられたなぁ、って感じ。でもまぁ・・・この情報の少なさで何とかしろって既に生存計画が破錠してて無理なのでは・・・と思いましたが(^^;。そうですな、私的答えとしては、施設運営&いつか世界回復して脱出する方法を編み出す為の科学者1人と、人類繁栄の為に愛し合っている2人がいれば良いってトコでいいや(笑)。

 とまぁ、そんなかんじ。あとはお土産貰ってお疲れ様でした〜、でした。全体的感想は、疲れましたが為になった・・・って感じです。グループワークは良かったですなっ。会社でのアレコレの一部を理解したような気がします。さーて、コレからはまた学校での生活ですが、先々を見ると・・・う〜、大変そうだぁ・・・。ま、何はともあれ卒業向けて頑張ろう〜っと。さすがに卒業できなくって会社行けなくなるのってシャレならんですからなぁ・・・。


2001年8月30日(木曜日)雨ってた   カツ丼ご提供

 年生の院試が近いという事で、縁起付けのためカツ丼屋へ行くことに。一応研究室の伝統という事で、四年生に頑張ってもらおうと研究室の他の皆でおごってあげることになっているんですな。去年は倹約した為アレでしたが・・・(深く触れまい(^^;)毎年食べる(というか四年生に食べさせる)メニューは決まっておりまして、その名も「日本一カツ丼」。まぁ、どのへんが日本一なのかはちょっと悩みますが(^^;、どういうものかといいますと、端的に言えば・・・ただひたすらでっかい、それだけですな(笑)。肉厚が5cmほどあるカツ丼でしてそれが5つ切りぐらい乗っかってるんでしたっけ・・・何気に普通のカツ丼の2倍強はあろうかという量です。いやぁ・・・縁起担ぎとはいえ、食べる物何か違っているような・・・ま、いっか。私が食うでも無し(苦笑)。ちなみに今回私は普通のメニュー食べましたよ・・・ミックスカツ丼(そば付)。

 研究室の皆で行ったものですから人数としては13人ほど。うーん、大所帯ですな。店の半分がウチの研究室の人で占められています。さて、4年生の食べっぷりは・・・私の隣にいたB4O君。辛い辛いとか言っときながらしっかりと完食。うむ、えらいえらい♪。一応「この伝統食べきれないと院試落ちるから」と、脅して応援してありますから(^^;。一方残りの4年生・・・丁度1つのテーブルに集まって食べていたみたいなんですが・・・なんかあのテーブルだけ時間が止まっていたような感じだったんですが・・・(冷汗)。思いっきりみんなして苦戦してましたな。ゆっくり食べずにバクっと食べていかないと最後満腹中枢やられちゃうというのにねっ。とはいえ結構食べていたらしく、残ったものはカツ1切れのみ・・・って、中途半端に残しおってからに・・・って言ったら、「この一切れが辛いんですって」って言ってるし。ふ・・・惰弱よの・・・(--。でもまぁ、結局はB4K君、B4K君(その2ってトコね^^)の2人が新たに完食。うむ、よしよしってとこでしょう。ひたすら「食えるかー」って、文句言ってましたけどね・・・(^^;。私としてはこれくらい何てこと無いぜぃ〜、っていうくらいの男気を見せて欲しかったんですがね・・・ふ、最近の若いモンは・・・(遠い目)。でも学院大のH君が「この食べた分が合格率を表しているんですよ・・・」と泣き泣き言ってきた時にはさすがに申し訳無い気分になりましたな・・・(^^;(彼は半分以上残してました。・・・少食?)。ま、ウチの研究室はこういうものなのですという洗礼という事で(笑)。

 ま、こんな感じなのが今日なのでした。4年生・・・頑張って勉強しているようで・・・何気にだらけつつやっている時もアリまくりですが・・・(苦笑)。ま、院試頑張ってくださいということで。私は院試終了後の打ち上げ楽しみにしていますから(^^)。

 さて・・・私の話ですが・・・これは明日にしよか・・・。近況は明日行こう書くという事で。いやー、大変な事になりつつあるかも〜、というか、なっているのかも〜。ま、結局はS助教授がオチに使われる事は間違い無いでしょう(^^;。


2001年9月3日(月曜日)晴れ、確か   最近実験模様キーッ!

 て、ココ一月の私の実験ぶりというか生活ぶりというか・・・振り返り・・・。

 8月頭の夏ゼミ後、しばらくはレポートに精を出しつつまずは試料作り。LuCrO何タラですな。そうねぇ・・・短い間ながらに色々やったかなぁ。普通に電気炉で焼成したり、真空に引きながら電気炉で焼成したり、スウェッジロックやらってステンレス管の両端をネジ止めして密閉して圧力かけて焼成したり(約50気圧)なんて事も色々と、それぞれ条件色々変えて作りましたっけ・・・えぇ、作りましたよ。それでもって散々目的物が出来ない出来ないって嘆きつつ頑張っていましたよ。・・・えーと、一昨日でしたっけ。いつものように学校に登校していくと、なーんか私の机の上に紙が1枚・・・。SQUIDのデータっぽいんですが、使用物質がLu2Cr2O7って・・・これ目的物質作れるんじゃん!!で、よく見たら7GPa1100℃1hour・・・ん・・・7GPa?。一気圧が1013ヘクトパスカル(hPa)だから7GPaって約7万気圧・・・んなモンウチの研究室で作れるかーっ!!!がー、今までやってたことって・・・っていうか、それ何処から持ってきたS助教授!?。なんか何処やらかの先生のトコ行った時にチラッと見かけてもらってきたヤツらしいんですが、出所は教えてもらえなかったという・・・謎ですぞ、怪しいですぞ、メラメラポピポピーっ!!(←試料作成疲れにより、壊)。
ー現在は圧力かけて焼成できる施設機関を追い求めているようです。でも、出来たら色々と面白い物質になるらしいそうな・・・S助教授談(^^;。

 そしてもう一つ力入れてやっていた事・・・PDFデータ解析ですね。PDFってのは・・・まぁ、ココで詳しい事言ってもアレですので、簡単に言うと、任意の原子に対する、距離と別の原子の量との関係・・・というもので、原子間距離とその距離における原子の存在量が分かるといった感じかな?。横軸が距離r、縦軸が原子存在量G(r)。完全に綺麗な結晶なら原子の並ぶ周期全部同じで原子間距離が決まっているので、ピークの出る距離も決まっているんだけど、部分的にでも欠陥があったりずれがあったりするとピークが分裂してちょっと距離のずれたトコでピークが分かれちゃったりするみたいです。まぁ、結晶の部分的な観測が可能・・・らしいんだけど、全体的にムズイです、はい。どうでもいい人にとっては本気でどうでもいい話ですな(苦笑)。
 んで、データ解析・・・まずIPNSってとこのGPPDっていう装置で(外国の装置ね)中性子回折測定をやっていたんですな(私がやったわけじゃないですが(^^;。外国だし)。以前高エネ研のHIT-IIとVegaで測定してもらって出来たPDFと同様に、このGPPDの測定データからPDFを作ろうとして以前苦労してインストールしたPDFgetNを色々いじくりくり・・・う、エラーが・・・。色々調べ見たところ、どうにも生データからのASCII変換で既につまづいているようで・・・で、話を聞くと装置の何かが改修に伴いデータ形式が変わって変換ソフトが対応してないとかいう話になって・・・つまりは、GPPDのデータは今度の学会発表にデータ用意するには間に合わないということですなっ。・・・な、何ーっ!!?。今度の学会発表(私は9月20日予定)何を発表すればいいんですかいっ!?発表するもの無しですかい??というか何にせよいつものように私発表内容何も考えて無いんでないですかい??(ぉぃ)。ひー、やばいー・・・というか、せっかく外国のめったに貰えなさそうなマシンタイム貰って測定したというにデータが泡と消えたらチト泣け過ぎるのでは・・・?うーん、これは成り行きを見るしか・・・私の研究テーマに関わる事なのに私の手の出せる範疇超えまくりですし(^^;
 ということで、とにかく以前高エネ研で測定したデータから作った(というか作ってもらった(冷汗))実際のPDFと、測定物質の構造パラメータから計算して出す事が出来る計算PDFと比較して、平均構造と実際がどう違うか見てみましょう〜という話に。んで、この為のソフトが私がこの1週間頑張ってたPDFFITというソフトなんですが、つ、辛いのなんのって(涙)(←「つらい」ですぞ、念のため)。まず、マニュアル。全部英語です(外国の研究者が作成したソフトみたい)。しかもページ数が100ページ弱あって、さらに計算用データ用意するのに新たにソフトが必要で、そのマニュアルも英語で100ページ超。データを表示させるのにもソフトがあって、これまたマニュアルが英語で100ページ超。・・・、・・・・・・、・・・・・・・・・、ーぅおのレは携帯電話のマニュアルかーーーっ!!!、というか、それ以上にたちわるいワっ!!!!!(発叫)。
 と、猛ってみてもやらにゃいかん事は成さねばならんのが私の今の性でして(苦笑)、英語のマニュアル睨みつつチラチラとプログラム弄くってデータもPDFFIT用に書き換えて頑張ってたわけですよ・・・。ちなみに全部DOSプロンプト上で文字打ちパチパチと動かしております。いやぁ・・・こうしてみるとGUI(グラフィカルユーザーインターフェース・・・だっけ)って偉大なんだなぁ・・・って、つくづく思ったり。んで、苦労の末PDFFITの本筋動かせたのが土曜夕方でしたっけか・・・弄くり始めてから3日・・・だっけ?よーがんばった。うんうん。これで学会発表に使えるデータを出す事が出来るよ・・・S助教授も動かして出したデータ見て、「やったじゃん」「すごいよ」「すばらしぃぃぃっ!!」等々、発奮して本気で喜んでましたからな・・・あそこまで喜んでたのは私、数年単位で見たこと無かったかもしれません(笑)。といってもその後色々と難しい解析追加事項が加わっちゃいましたが・・・うむ、お約束よね(苦笑)。というか、ムズイ注文はホドホドにお願いします・・・はぃぃ・・・。

 とまぁ、こんなこんなで実験および解析をやっていたのが・・・私の学生最後の夏休みってかーっさ!??。うぅ・・・、青春って青い春なんだなぁ・・・夏なんて・・・(←逃避現実)。いや・・・しかし色々頭使っていたような気がします・・・。英語+プログラム+解析+結晶のお勉強・・・ふ、これがマルチメディア時代サカリ付きというヤツか・・・。ま、結局何が言いたかったかというと、疲れたんだよ私ゃぁよぉぉぉぉっぅぅっっ!!!(泣)。過度のデスクワークは健康に危険かと思われ・・・っと。ま、なにはともあれまだまだ先があるようです。9月20日発表の物理学会の発表がありますからね・・・。あぁ・・・なんで発表する事になったんだろ・・・一体・・・どこで道を・・・しゅはぁ・・・。

 というわけで今日は以上。明日に向けて栄気を養わないと生きていけないぞ・・・なんせ今日S助教授から学会発表用下書きを今週末まで作れっていうお達しが下され・・・・・・・・・・・・・・・あぁ゛・ん゛っ・でっ・すぅっ・とぉぁっーーーーーーーっっっ゛!???!!??(ー以下無駄に発狂して行きそうなので省略(汗))


2001年9月7日(金曜日)晴れ、曇り   学会準備してるよ〜〜〜ぉおっォ・・・

 び猛ってから幾数日・・・どうなったことやら・・・。

 月火水・・・4年生、院試でしたね。悲喜交々のうち水曜日には終了してその日の夜は打ち上げで久々に焼肉を食べまくり・・・うむ、美味い店でした。K教授から恒例のフライング合格発表もあって、今回は特に何の問題もなく過ぎていったので特に語る事無しです(冷汗)。ソフトな飲み会だったなァ・・・ホント。

 何はともあれ学会準備だーーーーっと。月火水はデータ作り。プログラムが動き出してまともなデータを出すために色々とパラメータ変えたり操作に慣れたり・・・っと大変なわけですな。S助教授が相変わらずアレコレソレ・・・と指示出しして、頑張り・・・データが出揃ったのが木曜日昼。んで、学会の下書きをすべくちゃこちゃこと文書を作っていたところ、夕方になってS助教授「じゃあ、見せて」、って・・・ハイ!?今週中・・・って、言ったハズじゃ・・・。あぁ゛ーーっ!!!ダマされたぁっ!!。S助教授は「今日と言ったハズだよ」、だよ、って、んな急に言われてもえらいこまらいけど(素だな(^^;)。結局残りデータだけ張りつけて形だけ出して見せて、ざっくり作りなおされる指示をもらって木曜日は・・・徹夜に近い状態で作ってましたな。で、金曜日は木曜日作り残した部分を書き書きして・・・とりあえず8.5割ぐらい出来あがったかな?。ただ内容理解度は5割いってるかどうかなのですが(^^;。

 とまぁ、毎日が準備の日々です。しかして16日から出発なのですが・・・もう1週間ぐらいしか無い?えっ?そうなの?。じ、自覚が・・・。しかしなんだか日本物理学会徳島会場の案内HP見たら、イキナリ阿波踊りが目に飛び込んできたんですがありゃ一体・・・確か学会に行くんだよなぁ私?。


2001年9月10日(月曜日)曇りジメジメ   なんか偉い事になっとらいけど

 日は基本的に原稿作成。日曜日昼に一通り書きあがり、この日は帰宅。本日はS助教授に原稿チェック。まぁ、文章アレコレと直されたわけですが、準備は準備、それはそれとして、本日は重大なことをS助教授に言われたのでした。

 こないだ「んなモンウチの研究室で作れるかーっ!!!」と、叫んだ例の物質、作ることの出来る研究機関が見つかりまして、といいましょうか実際に作ったというところと連絡が取れたみたいで、そこに原料をもっていって装置使わせてもらって試料作る許可と時間を頂く事が出来ました。やったー、パチパチ・・・っと。で、どういう段取りなんでしょう?、って思って聞くには、

ーというわけで(メージン)君に学会後直接京大化研まで作りに行ってもらうことになったんだけど・・・

・・・イ゛ハ?!

 な・・・なんじゃそりゃー、でしたな(^^;。まぁ、自分の研究の為の試料だから自分で作りに行くのはいいとしても、徳島の学会の後そのまま京大行ってくるなんて合理的とはいえ無茶なぁ・・・しかもこの時期はS助教授はM1H君とイギリスのMARIへランデブーだそうで、S助教授は付き添えないから私一人で行ってきてって事になったし・・・。まるっきり面識無しの所へホーイっと行ってこいと・・・か、かなりドキドキものなのですが(^^;。結局日程について話をして・・・10月1日に会社の内定式があるからそれまで実験してくるという事に・・・つまりは、16日に学会へ出発して20日に発表後、京大に行き月末30日まで実験して、10/1の内定式(東京多摩)に行き、仙台に帰ってくるまで・・・約半月ほど旅に出ることになったわけです・・・ぎ、ギャーーーーッ!!!

 う、うーむ・・・どないしましょう?。半月の間ココを離れるわけで・・・ど、どうしたものか・・・。行くこと事態は面白そうな事この上ないわけですが、半月も開けるとなるとあれやこれやで・・・状況的にえらいことになっとるわね・・・(苦笑)。ただ娯楽的な旅だけなら何も悩む事無しですが、半分以上勉強的な旅というのは一体・・・って感じですな。

 とまぁ、人生色々やね・・・と改めて思ったそんな事なのでした。いやほんと、とんでもない事になってきましたなぁ・・・学生最後の夏の終わりがこんなうっひょーな出来事で染め上げられる事になろうとは・・・(苦笑)。何はともあれもうしばらくは学会に向けて準備準備・・・っと。しかして他に色々と準備する事が増えちゃいましたな(^^;。はぁ・・・何故こんな状況になったのやら・・・うんー・・・やっぱり・・・ここは・・・S助教授?w。


2001年9月15日(土曜日)雨メ   行こう逝こう遺稿・・・(ウソ)

 よいよ明日、学会+α+βに出発であります。うん・・・準備はちゃんとできましたが、それに至る経緯も大変でしたなぁ・・・。手直しして発表練習もして、と。IPNSのGPPD(外国の測定装置ね)で私が学会で扱うデータの試料測定をしてくれたTさんがS助教授に会いに来て、んでその時私の発表練習を見てくださったわけですが、私発表中に「リートベルト解析でのS値(goodness of fit)は約3弱であり、この数字はちょっと高く、あまり合っていないと言えます・・・」・・・と、リートベルト解析してくれたTさんの目の前で言っちゃったりしてます(今考えると恐ろしや(^^;。まぁ、合ってないからいえる事が有るって話だったのですが)。あとは・・・入れ替え差し替えを繰り返しつつ、今日です。

 やられました。データに間違い発覚。しかも結論まで変わってしまうという凄まじい違いが。いやぁ・・・参照データがちょこっと変わって確かめてみただけなんですが・・・結果データがとんでもない位変わってしまったという・・・。具体的に言えば、比較データ2つが今まで一致してなかったのに、確認して正しく変えてみたらデータ2つがピッタリフィット、そりゃ結論も180°変わっちまうってば(^^;。で・・・これが発覚したのが本日午後5時。その結果発生した仕事は、データ作りなおしグラフ作りなおし文書作りなおし・・・鳴きそうになりましたよ(^^;。何気にコレって昔の夏ゼミ前日を彷彿とさせるものが・・・と思ったらなんだかイライラムカムカギラギラチリチリムラムラしてきたので、高速フル回転で作業開始。ふ、私の本気を見せてやらァァァァッッッ!!!!・・・と、いうわけで6時半に修正完了。ふ・・・締め切り間際にバグが発生してうっぎゃーな世界を体験した気分ですな・・・というか、準備が終われて良かった・・・(^^;。

 で、明日から学会およびその他色々に半月ここに音沙汰無しで行くわけですが、実際どんなスケジュールになるか前もって書いておきます。私自身の確認のために(^^;。
 16日朝。飛行機で仙台から関西空港へ。その後フェリーに乗り継ぎ徳島へ。宿に泊まり17日より日本物理学会開始。18日にS助教授発表。20日に私の発表。その後京大に行き、不定期滞在(最大30日まで)。んで10月1日会社内定式・・・っと。
 んで、ツッコミどころは・・・まず私の学会発表。20日午後・・・これは最終日です。聞くところによると、最終日午後は皆帰って聞きに来る人がいなくなるんだとか・・・。なんかさみしー〜〜予感が。あと、学会期間中私は何をしていろと?。私・・・これといって他の人の発表聞く興味&余裕が無い気が・・・(^^;。次、京大にての実験。行き先はわかるのですがどうやってお世話してくださる人と会う事になっているんでしょうねぇ・・・?段取り謎なのですな。ま、それはよしとして、実験に際して原料をこっちから持って行くことになってるんですが、原料に・・・劇薬が・・・というかそれを堂々と街中に持っていって京大まで運んで行くわけで・・・ある意味怖いんですが(^^;。明日持っていくため今家にに持っているんですが・・・かばんに無造作に入れてあるだけなのよ?。飛行機とか無事通られるんだろか・・・今の時期・・・ねぇ?。あと、不定期間の実験ってのも気になる・・・へたしたらすぐ実験終わって京大を早々と立ち去ってそのまま内定式まで1週間ぐらい果てしなく暇ってなことも・・・ま、そうなったら遊びまくるまでだな・・・(ぉぃ)。内定式は・・・それまで心身が無事でいられるか不明なので今語る事は無しです(^^;。

 と、いうわけで・・・半月間はお休みなさいませ〜。とりあえずは・・・寝坊しないように徹夜しよう(笑)。


2001年9月16日〜20日(日〜木曜日)ずっと晴れてた   日本物理学会2001秋季大会in徳島

 ワッッット!!!!・・・と、無事帰ってきた雄叫びをはしらせたところで、半月間の旅から帰ってきましたよ・・・いやぁ・・・長かったですな。色々あったというわけで、それぞれの部で分けて書いていくことにします。・・・と、言いましょうかこの半月の事どれだけ覚えてんだろ?ま、順々に書いていきますか〜。

 16日、仙台から徳島への移動です。朝の早よから空港へ。この時に後々の日にお世話になる京大化研の方々に対する仙台お土産購入。10時発の便でして・・・S助教授と一緒に行くべく登場口前で待っていたわけですが、やはりというかなんというか中々来ず(^^;。ちょっと焦りを感じ始めた時間帯になってようやくやって来たみたいですが、どうやら1時間ほど前には既にいた模様。なんでも家族との永遠の別れを惜しんでいた空港見学スキンシップをはかっていたとかで。ふむふむ・・・っと。
 しかして空港・・・やはり警備が強化されていた感じでして、国内線であろうが色々とチェックが・・・というよりむしろ警備する人の方かな。とかく何処にいても誰かが空港内の様子を監視しているわけですな。ま、何はともあれ飛行機に乗り関西空港まで・・・。いやぁ・・・昼間の空の旅ってのは良いものですなぁ。雲を突き抜けた風景がなんともまた・・・気がついたら着陸の衝撃で目がさめてました。いやぁ・・・前日徹夜ってのはこたえましたな。富士山も見てないし(冷汗)。
 空港到着後電車で移動、フェリー乗り場まで。んで、フェリーに乗って徳島港へ。高速フェリーというだけあって海上結構なスピードで・・・何気に揺れてましたが、酔わなかったな・・・?。ま、体質なのでしょう。揺れに対して意識集中しない方が良い感じだったし。船下りた直後何気に船体を見てみますに、船名が「あるご」という事が判りました。いやぁ・・・どうでも良い事なんですがね・・・逆から書かれてもそれはそれで・・・ね(^^;。うーむ、写真に撮っておきたかった・・・。
 そしてバスを乗り継いで徳島駅まで・・・。で、ここで何かを思い立ったように鳴門大橋へ行くことに。S助教授提言でして「午後5時半に満潮になるらしいから渦潮が見時見時」・・・と行ったは良いけど、渦潮は・・・見えたんだか何なんだか素人には判別不能レベルでしたな(^^;。なんでも1日に2回見時があるらしく、今の時間帯のはちっこくて最近は殆ど見える事は無いんだそうな。ま・・・オチなんてそういうものですよ・・・うん(笑)。にしてはS助教授喜んで写真撮りまくってましたなぁ・・・私のほうは土産屋の試食コーナーを練り歩いていましたが〜♪。ちなみに帰る時に時間帯によりバスが無くなりそうになって危険だった事を付け加え・・・。
 で、ホテルへ・・・着くのにも迷ってましたっけか。ま、もはやいちいちいいやって気がしてきましたな(^^;。とにかく初日は移動でどっからかんと疲れまくりであったーーーーっ。

 17日より・・・学会開始でございます。場所は徳島文理大学。到着登録を済まし会場へ。学会ってのは物理と言ってもいくつかの分野・項目に分かれてまして、いくつもの建物と部屋が用意されている訳ですな。で、S助教授「コレは聞いておいた方が良い良い」、というわけで私もろとも学会をしっかりと見に行く事になったわけですな・・・。まぁ、人の発表を聞きまくるわけですが・・・何気に知らない事多い(というか大半の発表分野は専門外)ので私程度の一介の学生にゃあ・・・スヤスヤ・・・グゥということで(いや、ずっと寝ていたわけではないですが(^^;)。しかして長いわけですよ。一人10分発表5分質疑応答が延々7人・休憩・7人と午前と午後それぞれに進んで行くものですから、目まぐるしいというか寝苦しいというか(いや、寝てない・・・)。感覚的には超ミニゼミが一日中続くといった感じ。これが後3日も続くとなると・・・空虚な気分になるわ・・・というか実際空虚に過ごしていた気がするんですが(冷汗)。ちなみに時たまこっそりと抜け出していたのは秘密です(^^;。
 20日までは毎日学会聞きにいってましたな。ためになる話は・・・ちらほら・・・ってトコでしょうか。まぁ、何といいましょうか学会の雰囲気ってのが分かった感じです。1つの教室に大体4、50人以上いて1人のOHPを使った発表を聞くと。んでもって質疑応答は・・・やはりというかなんというか厳しい質問がズヒスバッっと応酬されておりました。何気に凄いトコでは有りますな・・・雰囲気は和気あいあいなのです。まぁ時たまにある物理の祭典といった感じでして、小中高等学校でいうところの運動会か文化祭みたいな感じよね・・・。
 あと、凄いと思ったのはS助教授の交流関係が思いっきり炸裂していたところですな。もう何かと移動をする度に知っている人と出くわすのよね。色んな人と出会ってましたぞ・・・中にはとても高名な人もいたり、新しい超伝導体発見したトコの教授とか、教科書の実際の著者である人とか・・・うーむ・・・。一日の終わりとかにはばったり会った知人の方と飲みに行ったりとかで、私はそれについていくわけですな。ま、色々な話や体験をして、いい経験になったかと。そういうときには大概おごって頂けたり、割り勘の支払い率も下げらてもらえたり・・・で、下げてもらって3000円支払った事も有りましたが・・・どういう店だったんだろう・・・うーむ・・・。
 S助教授の発表は18日、私は20日。S助教授の方は無難にこなしていたって感じかな?。私の発表は最終日午後。まぁ・・・人が少ない事少ない事(^^;。皆早く帰らないと帰りつけないのね〜。私・S助教授・司会者の方含めても11人でしたっけか。気分が・・・のほほん・・・。ま、なにはともあれ練習してきた発表をこなすまででしたな。質問に関しても予想通りといいましょうか、わざと質問がそこにいくように出来ていたような気が・・・ま、いっか。

 とかく、学会はコレで終了。次はこのまま京大化研へ実験しに突入です。これが・・・ねぇ・・・うん・・・ま、とにかく次次っ。果たして私は勝てたのか?(何の勝ち負けかぃな)


2001年9月21〜29日(金〜土曜日)最終日から雨だっけ   高圧合成装置in京大化研

 20日、私の学会発表が終了した後、Aさんという人の元へ。前日にS助教授と一緒に出会って段取りのお話をチラチラっと。Aさんというのは私が行く京都大学化学研究所(で、合ってるっけか。とかく略すと化研です)のT研究室というところの高圧装置の装置責任者かと思われる人でして、私がお世話になる・・・という人です。S助教授は私の発表が終わった後イギリスへ実験のために旅立っていったと。つまりは私一人見知らぬ研究室へ送りこまれたわけですな。刺客というヤツです、刺客。私が何しに京大化研に行くかといいますと、高圧合成装置というのがそこには存在してまして、それを使って物質を合成するわけです。前に言ったLu2Cr2O7ですな・・・あとは密かに+α作ってこいと刺客されたものがあったりします(^^)。

 で、Aさんと合流しまして、実験は明日からという事で、Aさんと研究室の他の人は独自に帰って休みたかった模様。私は20日は移動とホテルとって休むということに。んで、一路京大の宇治キャンパスなるところへ。場所的には京都と奈良の間?どっちかというと京都よりなのかしら。ま、それはともかくその場所へ。敷地内の一角にたたずむ4階建て、ここに研究室が入っていると・・・ふむふむ、と。で、Aさんと玄関にて合流。早速実験に取り掛かりです。高圧装置の使い方をじっくり教えてもらいつつ試料の作成条件を考えて行く事に。なにせ作成条件が7GPa・1050℃というふうにしか情報ないですからなぁ、私の方は。まず初日は1通り作っているところを実際に見たと。それをメモりつつ・・・いやぁ・・・これは・・・恐ろしく大変そうなんですが・・・って感じがひたすらしていました。どれだけ大変かといいますと、実際何するか私が条件確定後やった事から思い起こして書いていきますに(以下細か過ぎなので無視してOKです(^^;)、

 まず、原料を計りとり乳鉢で混ぜ合わせ。そこに更に酸化剤としてKClO4を適量投入。
 そうして出来た原料混合物をまずは金で出来たカプセルに入れます。大きさは底が内径3.6mm外径3.8mm、フタが内径3.8mm外径4.0mm高さはともに約5〜6mm。まずは底に原料投入。棒とハンマーを使って試料を叩き固めてカプセル内でペレット状に。んで、フタを少し緩めて取り付けカプセル完成。
 次は一片14mmのパイロフェライトという合成された石っぽい物(まず事前に14mmに切り出し電気炉で水分を飛ばした後6.5mmの穴を開けておきます)に1mmの横穴をドリルで開けグラファイトヒーター(C(炭素)のことですな。外径6.5内径5.5高さ9だっけか)とBN(何の略かは忘れたけど白くてチョークみたい絶縁体。ヒーターの内径にスッポリはめ入れる)の合わさったのを一旦6.5mm穴に入れ、上下にフタ(多分パイロフエライトの切り出したもの。6.5mmに合わせて丸くて平ぺったくて錠剤みたい)をしてみて高さを合わせヤスリでフタの余分な部分を削る。高さを合わせた後、フタに電極板(材質はモリブデンだそうな)を十字に切り出したものを、十字先を巻き挟みくるみこみ取り付け、6.5穴の片方を塞ぐ。そしてグラファイトヒーター&BNの管を再び入れ直し、金カプセルと上下のBNのフタをBN管のさらに中に入れ高さを合わせBN上下フタを削る。その後1mmの横穴から再びドリルでヒーター&BN管に穴あけ。管が中で回転しないよう横穴から1mm弱の絶縁管を挿し入れたまま、管の内側のBN部分の内壁に沿って筒の1mm横穴の入口出口が繋がるような溝を掘る。BN上下フタを1つ下に入れ、そして熱電対(白金-白金ロジウムの代物。細さはもはや糸)の1つを1mm横穴から通す・・・前に絶縁管を、グラファイトヒーターと熱電対間で絶縁させるために、横穴の入口パイロ部分から管のBNの内側穴までの距離分折り取り、絶縁管に熱伝対を通して横穴を一旦貫通させ、もう1つの熱電対(どっちかがPtでどっちかがPt-ロジウムなんでしょな。これにも折り取った絶縁管に通しておく)と先端同士2〜3mm部分をU字同士にして結び締め付ける。結び目を引き戻し内部BN管の中心まで持っていきそこでさっき作った溝に熱電対を押しやって溝に入れる。そして金カプセルをスポっ、と管に入れBNのフタをする。熱電対は14mmパイロの横穴両端3mm程度残して両側切断。そして残ったふたをモリブデン電極を巻きつけ6.5穴にフタして高圧用セルが完成(コレが一番つれーかったですな)。
 そしていよいよ高圧装置に取り付け。横四方上下から先端が平坦な4角錐で油圧ポンプで押し固める(ちなみに先端はWC(タングステンカーボネイト)だそうな)ようになっていて、先端についている前回のごみをカミソリで削り取り試料を置く。横四方を均等に締め付け装置をセッティング。ボタンポチポチで大まかにプレス開始、そして電気炉制御のパネルみたいなのと同様のもので圧力制御を指定して350ton(7GPa)まで約1時間半。その後電気を流して温度上げ。1050℃30分間。1分で昇温ですがそもそもがちっこいのですぐ上がります。その後圧下げ。プログラムでは2時間かかる・・・と。んで、取りだし。
 高圧にされたパイロは羊羹みたいで美味しそう・・・はいいとして、それを万力にかけてボロボロに崩してやると中から金のカプセルが。で、両端をカッターで切り取り縦に裂いてやると・・・ようやく目的の試料が拝めるわけですな。ココまで所要時間は・・・早くて5、6時間かな。

 ・・・つまりは、器用さ89は要るな・・・っていうくらいの仕事であったと思われ(苦笑)。

 まずはなにあれ、一通りの説明の後、気がつけば夜。寝るところは何処になるかといいますと。学校の本舎一角に研究室の部屋があって奥にベッドが合ったりするんですが・・・凄い。昔のうちの研究室の一角を思い出すような、さらに奥に装置の残骸だらけという部屋でして、床には砂ゴミが大量散布。はだしで歩くと足裏が痛いという凄い状況。しかも窓がなぜが全て塞がれており24時間真暗闇暗黒がお約束です(^^;。まぁ・・・なんといいましょうか、タダで泊まれるのはこの上なく万歳三唱なわけですが、ここであと10日弱過ごすと思ったら・・・通常の人は発狂だろうな・・・何気に雰囲気は地下牢獄??(なんか変なこといってるけどごめん、悪意は無いので(^^;)。ま、これはこれでエキサイティングってヤツですか。

 ・・・で、過ごして行くわけですが、まず最初の頃は試料の条件決めからやってました。不純物を出来るだけ無くそうとしていたわけですな。それはそれとて、日曜日なんかは・・・誰も居なかったというか・・・校舎のカギが全部占められてて本気で閉じ込められてしまったんですが(冷汗)。あれは参りましたな・・・朝起きて外に飲み物買いにいこうとしたら、出入口全部カギ掛かっている上に何故か内側からもカギが開けられないという謎めいた構造してまして。で、結局仕方ないので思案の後、窓から出入する事に。いやぁ・・・思いっきり不審人物でしたな(^^;。警備員の人に見つかってたらどうするつもりだったんだろうか・・・というか、休日用の出入口は何処だったんだろう?。非常口でさえカギかかってたものなぁ・・・。

 ま、住めば都といいましょうか・・・日が経つごとに結構色んなものがどうでもよくなってきてましたな。試料作りはぼちぼちと条件も決まりつつあり、食事もまぁ・・・って、そういや食事よね。ココの生協、かーなりー”・・・”な感じがしたんですが・・・。まずもってイヤーンなのが、生協組合員証を提示しない場合(非組合員)、食堂の金額が2割増になるという言っちゃなんですが****な制度が・・・(←自主規制)。それとお米が・・・あれは・・・時たまに、宿泊学習で時間あせって飯盒炊き失敗したような味が・・・あとカレーライス、具がほぼ全て溶けていてエキスはともかく具が福神漬けだけというのはどうかと・・・それとラーメン、あの辺の普通のラーメンって茹ですぎでないのかなぁ・・・?何気に最初からのびてないかぃ??。ま、何だかんだいってうどんもそばも食べたし、生協は制覇したのであった・・・何日いたんだろ私?。あぁ、あとおまけ。夕飯のメニューが毎日一緒だったのは一体・・・・・・

 気がつけば試料も量産態勢に突入。色々教えてくださったAさん始め研究室の色々な人も気がつけば何処かに実験しにお出かけ。結局最後は人がいなかったからろくに挨拶もせず旅立ったような・・・。まぁ、Aさんに関してはクールな人だったといいましょうか、実験に対して真面目って感じが・・・ま、一言で言えばクール。チェックはちと厳しかった気も、あと何気に神出鬼没に私の前に現われてましたっけか(微笑)。その他の人達はうむ、やさしく良い人達だったかと。アドバイスも色々貰ってやることが出来ましたし。ありがとうございました・・・っと。ま、ココで言っても仕方ないかもしれませんが(^^;。

 んで、実験の具合はどうだったかといいますと。うむ、目標は達成。出来たよLu2Cr2O7・・・1.5グラム。いやぁ・・・1回に0.2g出来れば良いところでしたからねぇ・・・。最初の条件決めから全て数えて16回アノ細かい字のトコの作業したわけですよ・・・うむ・・・恐ろしや・・・。それに・・・+αも作ってきましたから・・・まぁ、条件決めする暇なんかなかったから不完全ですがね。最後の方は誰もいなかったから問答無用で作ってきたってトコです。OKすよ〜、装置も壊す事無かったし万事OK〜っと。

 で、この後は内定式へ向かってGO・・・ちなみに京大化研中は暇が死ぬほどあったのでその間は基本的にGBAで遊んでいたのでした。うーむ、ゲーム大好き・・・♪。ほとんど寝部屋にいて研究室に顔出すことが無かったのは秘密・・・(だって行ってても限りなく暇だったんだもーん(ぉ))