いべんと★タウン めにゅ〜

1.イベント・お祭りを作ろう!入門 5.企画の立て方 9.実行委員会組式・会則について
2.人について 6.芸能人との折衝 10.ホームパーティーへの応用・役立つ情報集
3.物について 7.施設の押さえ方
4.お金について 8.メディアへの広報宣伝 ●「いべんと★タウン」トップへ●


4.お金について

人や物同様、金(資金)もなければ、なにもできません。会社や、お金持ち(超お金持ち)の方がいらっしゃれば問題ありませんが、世の中そううまくはいきません。 となると、自分で資金を調達しなければなりません。やる気さえあれば、必ず何とかなります。ただし、資金調達は結構シビアなので、ひとりですべてを背負い込まずに仲間と共に頑張りましょう。ここでは、資金の調達方法を4つ説明したいと思います。


1仲間と共にバイトする
アルバイトは、一番、手っ取り早い方法です。しかーーし、人間、金には目がくらんでしまいます。仲間の中には自分で稼いだ金は、自分で自由に使いたい!という考えの方もいると思います。ですから、資金調達のすべてをこれに頼ってはいけません。下の2〜4の方法と併用して行ってください。
また、バイトに集中しすぎて本来の目的を見失うこともあります。あくまでも、手段であって目的ではないということを念頭に置きましょう。お勧めするバイトとしては、長期バイトよりも短期バイトです。長期バイトはバイト先に情が移ってしまい、バイトを優先するようになり、お祭りを作るための会議にすら出席するのも難しくなります。


2スポンサーをとる
スポンサーを取るのは、ちょっと高度なテクニックです。そう簡単に企業はお金を出してくれません。企業にとっていかに利益になるか、または宣伝になるかがキーポイントです。まずスポンサー取りの手順を説明しましょう。

(→協賛看板・著作権等ひっかかる場合は削除します。ご連絡ください)


一般の人の場合
一般の人がスポンサーになるのはきわめて低い確率です。しいて言うならば、イベントへの参加費や、入場料、ブースの設置料、パンフレットの販売等、いくつかありますが、スポンサーとはちょっと違う意味合いです。これらのことについてはこのページの下の方で説明します。
ただし、パンフレットに掲示板のような個人的な宣伝欄を設けるのならば、話は別です。個人売買の情報の掲載等にスポンサー料を取りましょう。しかしこの場合、事前に公な宣伝が必要となります。


地元企業(商店街など)の場合
主にパンフレット掲載に関するスポンサーの取り方です。
1 お祭りの趣旨、目的、予想来客数、パンフレット配布数、ポスター数、広告掲載料を記載した依頼書を作る。
2 申込用紙、印刷の原盤となる版下用紙、を用意する。
3 直接商店街へ出向く。1,2の用紙を渡す。
4 交渉する。
5 後日電話連絡した後、最終交渉に出向く。
6 OKならば版下の回収に出向く。
7 パンフレットをつくり、広告を掲載する。
8 できあがったパンフレットを持って、スポンサー料の集金に行く。領収書を切る。
9 お祭りが終わったら、次回のお祭りのために結果報告書を作成し、お礼の文書と共にお礼にあがる。


一般企業(株式・有限等)の場合
地元企業と基本的には同じプロセスを踏みますが、注意しなければならないことは、大手企業はそう簡単にスポンサーになってくれないということです。そして、もし、スポンサーになってくれたならば、絶対に逃がさないことです。また、大手企業は利益にならないと思ったら、平気で即裏切ります。気を付けましょう。
1 お祭りの趣旨、目的、予想来客数、パンフレット配布数、ポスター数、広告掲載料(パンフレット・ポスター・立て看板・イベント参加)を記載した依頼書を作る。
2 申込用紙、印刷の原盤となる版下用紙、を用意する。
3 企業の広報担当に電話連絡し、趣旨を伝えアポイントメントを取る。
4 直接企業へ出向く。1,2の用紙を渡す。名刺の交換をおこなう。
5 交渉する。(基本はパンフレットの協賛だが、企業によってはポスター・立て看板・イベント参加の交渉もおこなう)
6 後日電話連絡した後、最終交渉に出向く。
7 OKならば版下の回収に出向く。
8 パンフレットをつくり、広告を掲載する。
9 できあがったパンフレットを持って、スポンサー料の集金に行く。領収書を切る。
10 お祭りが終わったら、次回のお祭りのために結果報告書を作成し、お礼の文書と共にお礼にあがる。
11 契約金額の大きい契約企業には、菓子折の一つでも持っていく。



また一口にスポンサーといっても大きく分けて3種類あります。

ポスター広告掲載 ポスターへの広告掲載です。ポスターとは不特定多数の人々の目に付く物なので料金も割高になります。また広告スペースもごく限られた物になります。大手企業が対象になります。
パンフレット お祭りで配布するパンフレットです。一般的なスポンサーの取り方です。広告掲載ページにより料金は変わります。一般の人から企業までが対象になります。
イベントへの参加 ブースの設置 ブースとは露店などの設置料です。主にブースの設置により利益の上がる団体が対象になります。
イベントでのCM イベントでのコマーシャルです。ステージなどを設置するお祭りの場合、そのステージイベントごとにCMをやるものです。企業が対象になります。
看板設置 会場に大きな立て看板等を設置します。企業が対象になります。

(資料写真左から・立て看板180センチ四方1・立て看板2・パンフレット裏表紙カラー・パンフレット中1ページ白黒)


以下の表は学園祭、来客数2日間述べ3000人〜5000人、ポスター300枚、パンフレット1500冊、程度の規模による一般的なスポンサー料です。


   一般の人 地元企業(商店街など) 一般企業(株式・有限等)
ポスター広告掲載 10万円以上
パンフレット      
表紙 10万円以上
中表紙 5万円以上
裏表紙 5万円以上
中裏表紙 5万円以上
見開き1ページ(2ページ分) 1万円以上 1万円以上
1ページ 5000円以上 5000円以上
主催者の決めた定形枠(5p枠など) 500円以上 3000円以上 3000円以上
イベントへの参加      
ブースの設置 3000円以上 1万円以上 1万円以上
イベントでのコマーシャル 1万円以上 1万円以上
会場での看板設置 1万円以上(看板製作代別) 1万円以上(看板製作代別)

???円以上の”以上”というのは、もちろん時と場合により、はったりをかまして金額をつり上げるということです。また、企業に対するスポンサー依頼の時は、来客数やポスター、パンフレット、の数は、さばをよんで少し多めに情報を提供しましょう。そうすることによって1円でも多くスポンサー料を取りましょう。

以上のスポンサー料金によっておよそ50万円〜70万円の資金が調達されます。しかし、血のにじむような努力が必要です。
まぁ、あまりお金に固執しないよう気を付けましょう!


3参加費を取る・パンフレット販売する・入場料を取る

参加費を取る
上記2の”スポンサーを取る”と重複する部分がありますが、資金調達の方法で参加費を取る方法があります。露店など利益の上がると思われる営利団体の参加に対する参加費の要求は当然として、それ以外の非営利団体に関しても参加費を要求する方法です。しかし、あまりに法外な参加費を要求すると、参加団体そのものがいなくなってしまいます。その点の調整が非常に難しいです。

パンフレットの表紙


パンフレットを販売する
主催者の作成したパンフレットを販売します。100円から500円程度で販売します。しかし、パンフレットとは一般の人から見れば、なくても何とかなってしまう物です。来客者が絶対にパンフレットを買ってくれると思いこむのは、大間違いです。しかも販売することによってせっかく作ったパンフレットが、余ってしまう可能性もあります。注意しましょう。

(パンフレット配布風景→)

(←資料写真・パンフレットの表紙)


入場料を取る
お祭りに、一般客から入場料を取る方法です。しかし、屋内などの閉鎖された空間にのみに有効です。たとえばコンサートや屋内イベントです。しかし、入場料が高いと客も入らず大変なことになります。またコンサートをおこなう場合、チケットなどを作成するする必要があります。
チケットの作り方

1芸能人を決める。(ただし芸能人によって、チケット販売を認めない人もいる。)
2その芸能人のネームバリューに対する、チケット価格、を決める。
3屋内会場の収容人数分チケットを印刷会社に依頼する。
4チケットぴあ、チケットセゾン等に登録する。(マージンとして売り上げの15%位取られます。詳細はチケット販売仲介会社に直接お問い合わせください)(チケットぴあ・チケットセゾン・著作権登録商標等引っかかる場合は削除します。ご連絡ください)
5友達などに手売りする。
6思った通りにチケットが売れず、パニックになる。(笑!でも事実です。注意しましょう。)

4現金だけが資金じゃない!

”現金だけが資金じゃない!”何のことかと言いますと、有志やボランティアの人々の人手や、物品等も大きな資金になります。ここでは、人手と物品について説明します。

人手について

たとえば、パンフレットを作りたいとします。そのときもし、印刷屋さんの知り合いがいたならば、印刷代はある程度安くすむ可能性があります。または、ステージを作りたいとします。ステージそのものは業者に頼むしかありませんが、ステージの組立も業者に頼むと莫大な金額を請求されます。このとき力自慢の友達がいれば、かなり安くすみます。または、お祭りが終わり後かたづけをする際、清掃業者を頼むと、ここでも莫大な金額が動きます。その手の有志やボランティアの方がいらっしゃれば、ある程度楽に事が進められます。このように、”ツテ”や”コネ”は、れっきとした財産です。大切にしましょう。もちろんお手伝いしてくれる方々には、感謝の意を込めましょう。また、ここで理解しなければならないことは、なにをするにも人件費というものが一番高いということです。

物品について

なんでもいいから、もらえるものは何でももらいましょう。紙一枚だから鉛筆一本だからとか言って買っていると、ちりも積もれば山となると言うように、結構な額になります。文具用品等は各自自宅から持ち込みましょう。また、友人などでいらなくなった電話やファックス、テレビ、洗濯機、何でもいいから、くれるという物はもらいましょう。必ず財産になります。
さて、現実的な話をしますと、スポンサーなどの協賛企業から、広告掲載料として現金ではなく、物品を提供してくれる企業があります。ただし条件の付くことがあります。たとえば、お菓子メーカーならば新発売のスナック等を提供してくれます。そのほか何かのキャンペーン中の企業は、よくボールペンや遊園地割引券などを提供してくれます。また、旅行会社ならば海外旅行ご招待券なども提供してくれます。(旅行会社の協賛には必ずと言っていいぐらい条件が付きます)以下の表はよくある物品提供と条件を記載しました。

企業 協賛物品 条件
旅行会社 海外旅行 パンフレットに折り込み広告。旅行会社の会員カードに30人以上入会。更に主催者側が企業に5万円の支払いがあれば。など。
製菓会社・食品メーカー 新発売のスナックや食品30ダース 開発途中のスナックや食品の試食及びアンケート。提供物品の来客者への絶対配布(提供された物品をすべて来客者に配布しきると言うこと。余ってはいけない)
化粧品メーカー 試供品の化粧品 女性来客者への提供物品の絶対配布(提供された物品をすべて来客者に配布しきると言うこと。余ってはいけない)
カード会社 現金をくれるが・・ カード会社の会員に30人以上なる。
電話通信会社 携帯電話・PHS 電話会社への20人以上の契約。
遊園地・アミューズメントパーク 割引券・ご招待券 パンフレットに折り込み広告。ご招待券はステージイベントのゲームなどで優勝した人への提供。
レストラン 汚職事件違う!お食事券 パンフレットに折り込み広告。ステージイベントのゲームなどで優勝した人への提供。