幌内線の廃線跡をたどり、終点の幾春別駅までやってきました。
地名そのものも北海道らしくかつどことなく哀愁を感じさせるものでした。
駅跡には少し前まで跨線橋が残っていてとてもよい雰囲気を持っていたそうですが今ではそれも撤去され、駅跡には碑しか残っていません。
ところが、その駅跡に立って町の方を見てみると、その向こうに立派な鉄塔のようなものがありました。
それに惹かれて近くまで行って、もっとよく見てみることにしました。
それがこの奔別炭鉱の竪坑跡なのでした。
後に調べたところ、住友の所有していた鉱山で、北海道の各所と同じように石炭産業が斜陽化し、大きな事故が起きたために閉鎖になったそうです。
近寄って見上げると、「奔別」の文字も誇らしげな立派な建物。時を経て錆び付いているもののその存在感は相当のものです。
しかし、足下に目を向けると、事故当時そのままなのかそれとも更に荒れ果てたのか、そこに広がっているのはまさに「廃墟」でした。
敷地に入るのを黙認してくださった管理人さん(?)に感謝します。