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神瀬石灰洞窟(こうのせせっかいどうくつ)





 神瀬石灰洞窟は、中生代三畳紀後期に堆積した層厚600m以上にも及ぶ石灰岩層が隆起した山の中に生じた鍾乳洞で、 その開口部は、幅45m、高さ17mと、日本最大級の洞口を持つ洞窟です。 国道に面した熊野座神社の鳥居をくぐり参道を30mほど登ったところに、洞口はあります。 巨大な縦に裂けたような裂罅型の洞口を持つ鍾乳洞は、良く目にしますが、 トトロが大口を開けたような、こんなに広い開口部を持つ鍾乳洞はそうそうお目にかかれません。
 鍾乳洞の奥行きは70mで、手前40mほどに「御池」と呼ばれる水をたたえた池があり、 その奥には水源を持っているとされていますが、足場が崩落しているため「御池」へと近づくことはできません。 開口部が広いため、風化の影響で鍾乳石の色艶は失われてしまっているものの、 つらら石や石筍の大きさは、洞口の大きさに引けをとらない見事なものとなっています。

付近にある説明板には
熊本県指定天然記念物
神 瀬 の 石 灰 洞 窟
昭和37年8月7日制定

 このあたりは、古生層(約5億年〜2億3千5百万年前の地層)が球磨川を横切るよう
に分布し、その中にレンズ状に、あるいは帯状に石灰岩層がはさまれている。この洞窟は、
このような石灰岩の中に開口した鐘乳洞である。
 間口45m、高さ17m、奥行70mで、奥にはすり鉢状の穴があり、穴の底は水をた
たえて池になっており「御池」と呼ばれている。天井には多数の鐘乳石があり最長3m。
石筍はわずかに見られるが石柱はない。
 天明3年(1783)にこの地を訪れた橘南谿はたちばななんけい「西遊記」の中で、この洞窟には一足
鳥と呼ばれる小鳥が数百羽住んでおり、これを捕えると災害や疫病が流行するといって地
元で大切にしているという話を記録している。この一足鳥とはイワツバメのことで、ここ
で越冬するので有名である。
 洞窟内の神社は熊野座神社で、伊邪那美命いざなみのみこと速玉男命はやたまおのみこと事解男命ことさかおのみことが祀られている。

熊本県教育委員会(平成元年3月建)

と書かれています。
※小木木じじい注記
天然記念物に指定されて以降の研究で、当時「古生層」と思われていた地層は、 実は古生代の地層ではなく、 中生代に南方の火山島でできた火山岩類や石灰岩(メランジュ=異地性岩塊)がプレートにのって現在の位置まで運ばれ、プレートの沈み込みに伴って陸側に剥ぎ取られるように付け加えられ(た付加体が)、 現在の位置まで押し上げられたと考えられるようになりました。



所   在
  熊本県 球磨郡 球磨村 神瀬 甲820番地
入   洞   参拝自由
料   金   無料
交   通
JR肥薩線「白石駅」下車、徒歩15分。
九州産交バスを利用する場合は、人吉産交バスターミナルから、「石水寺入口」のりかえで、「岩戸」バス停まで1時間。バス停からは徒歩2分。
車の場合は、高速利用なら、九州自動車道「人吉IC」から25分。
国道219号線の場合は、九州新幹線「新八代駅」から60分,球泉洞から12分,白滝鍾乳洞から1時間40分.
駐 車 場
  10台(無料) 2015年1月現在




全体を写しきれない大きな洞口


メタリカルな風合いの鍾乳石




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