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小堀谷鍾乳洞(こぼりやしょうにゅうどう)





 静岡県には、竜ヶ岩洞,小堀谷鍾乳洞,鷲沢風穴という3つの観光洞があります。 何れも、秩父帯と呼ばれる2億5千万年前の地層に狭在する中生代三畳紀のレンズ状石灰岩体中に形成されており、 遥かな時の流れが見せる不思議な空間が広がっています。
 小堀谷鍾乳洞は、青谷鍾乳洞という別名がある鍾乳洞です。 入口は、更新世にできた高位段丘面で、昔の阿多古川や天竜川が運んできた大きな円礫を含む柔らかい地層に顔を出した石灰岩体に、幅3m,高さ5mの岩の裂け目のような口を開けています。
 5m程入ると天井が低く立って歩けないほどの狭洞となりますが、さらに奥には、幅10m,高さ10m程のホールを持ち、神像のような形をした石筍が祀られています。 延長62mの貫通型の鍾乳洞で、鍾乳石が発達したホールを過ぎると斜面となって山の中腹に出ます。 構造的には、この出口側が、ドリーネの底に開口した典型的な地表水の吸い込み穴(ポノール)となっています。

付近にある案内板には
小堀谷鍾乳洞の伝説

阿多古青谷村別里小堀谷は、戸数10戸ばかりで大きな洞窟がある。深さは約20歩ばかり、広さ
は約7-8坪、岩上を望み見れば神像のような形をした岩がある。
ある時土地の農夫が草刈りに行き、洞窟に入って神像に向い霊あらば吾が面の瘤を快し給えと
祈り去る。その夜農夫は霊夢終わりて快癒の思いをなす。明朝面の瘤は崩れて平快すと。
これを聞いて近人は洞窟に参り願いごとを祈る翌月頃には遠所にも聞こえ、1日の参詣者は、
1000人にも及んだ。
                            (文化7年の内山真竜日記より)
尚この鍾乳洞は、昭和54年7月23日試掘の結果奈良時代末期の遺跡であることが判明した。

と書かれています。


所   在
  静岡県浜松市天竜区青谷 (旧:天竜市青谷)


入   洞

 自 由

 洞口の横に照明のスイッチがあり、
   小堀谷鍾乳洞にようこそ
   洞内に入る折には
   電気をつけてお入りください。
   お帰りの際には
   スイッチをきってくださいね。
 と書かれています。
料   金   無 料
交   通
JR掛川駅−JR新所原駅を結ぶ天竜浜名湖鉄道 または、 JR浜松駅からの、遠州鉄道 の終点 「西鹿島駅」へ。 駅からは、遠鉄バス「くんま水車の里」行きにて10分。 「青谷橋」下車、徒歩30分。
車の場合、浜松駅前から 国道152号線を北上し、西鹿島駅を過ぎたら、 県道9号線(天竜東栄線)に入り青谷地区へ。 阿多古川に架かる青谷橋(「青谷橋」バス停先)を渡ったらスグの「40km」の道路標識角を左折し、すれ違いもままならない林道で小堀谷集会所を目指します。 (鍾乳洞は集会所の向かい側)
駐 車 場
  あり (5,6台) 無料 2022年4月現在




裂罅型に似た入口


神像をかたどった石筍


コウモリ風の形状の出口



 おかしくん2022/4/26

 2022年4月20日に小堀谷鍾乳洞に行って来ました。 林道の入り口がわからず一度行きすぎてしまい、再度このHPで確認して見つけました。 大型バイクで行ったのですが、ガードレールもなく狭い林道が続いて、対向車が来たら崖から落ちるのではとヒヤヒヤでした。 するとその先に鍾乳洞がありました。 さらにその先に集落があり驚きでした。 現地では青谷鍾乳洞の名称の方が使われているようです。
 鍾乳洞は小さいですが、神像をはじめ鍾乳石がたくさんあっておもしろかったです。 自分で照明をつけて入るようになっていますが、懐中電灯を持参したので隅々まで観察できました。 鍾乳石をじっくり見るためには、懐中電灯を持参することをお勧めします。
 昔、VTに載っていたころ「倉沢林道」の砂利道を登れず難儀したことがあります。 鍾乳洞を目指す際にバイクは機動性があって便利なんですが、林道によっては注意が必要ですよね。 ここの林道は、狭いけど舗装してあってある意味走りやすいかな...

 松岡さん2016/2/29

 小堀谷鍾乳洞に行ってきました。 自分で電灯を付けるのはテンションがあがります。 奥の方は立ち入り禁止になっていました。 鈴なりで休んでいるコウモリがかわいらしく、メインの神像も何とか見つかりました。
 「奥の方は立ち入り禁止」って、何があったんでしょうね。2015年の8月に訪ねた友人は問題なく入れたと言っているので、その後何があったのか心配です。 季節がら台風?、地震関連の災害? 何かご存知の方、情報よろしくお願いいたします。

 ナカオさん2016/1/24

 2015年7月13日に小堀谷鍾乳洞に行ってきました。 入口にある照明のスイッチを入れ中に入りました。 このような無人無料の鍾乳洞は洞内で照明が切れる恐怖感があるので、一応懐中電灯持参で入りますが、こちらは貫通型で先の出口まで短かった事もあり明るさに問題はありませんでした。 洞内では鍾乳洞よりコウモリを見ている時間の方が長かった感じです。 天井に100匹近くのかたまりがぶら下がっていました。 照明がついて明るくなっていても飛び立つことなく身を寄せて留まっていました。 コウモリばかり見ていたので、神像石筍を見落としてしまいました。
 なぜかこちらの神像は、ハイテンションで歩いていると見つからないから不思議です。 じじい一行も、コウモリ型の出口を出てしまい、入り口へ戻る際に、入念に観察していて発見しました。 結構信心深いじじいとしては、自然の造形としての石仏はお参りせずにはいられません。

 アイダンさん2007/3/7

 今日、鷲沢風穴、滝沢鍾乳洞と小堀谷鍾乳洞を目指して見学に行きました。
しかし、鷲沢風穴は定休日で残念でした。
 滝沢鍾乳洞を見つけましたが、思ったこととちょっと違っていた(竜ヶ岩洞のイメージかな)。
小堀谷鍾乳洞を見つけるのは苦労しましたが、電気があり、大変ありがたく思いました。
また、別な機会に行きたいと思います。
 なかなかレアな鍾乳洞のハシゴをされたようですが、鷲沢風穴が、お休みだったとは残念。 レアとはいえ、鷲沢風穴も小堀谷鍾乳洞も観光洞として整備されているので、多くの方に訪れてもらいたいものです。 滝沢鍾乳洞は、鷲沢風穴の北東2kmくらいの所にある鍾乳洞です。 洞内には手すりなどが設置されていますが、観光化されているとは言い難いうえに高低差もあり、素人には危険だったりもしますのでお気をつけください。




2,3行で構いません。 小堀谷鍾乳洞に関する今昔の情報や写真,
訪れた際の皆さんの感想を E-mailでお寄せ下さい。 このページに掲載させて頂きます。
案内板や営業形態の変更にお気付きの方の最新情報も お待ちしております。

  - 2005.8
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