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穴禅定(あなぜんじょう),禅定窟(ぜんじょうくつ)





 徳島県を東西に貫く秩父帯は、 4億年前の岩石が点在する黒瀬川帯を挟んで、 北側にある 古生代石炭紀新世〜 古生代ペルム紀石灰岩を含む北帯と、 南側にある 中生代三畳紀新世の石灰岩を含む南帯に分けられます。 慈眼寺が位置する秩父北帯は、緩やかな褶曲を持ちレンズ状の石灰岩体が、 破砕することなく山の高みに押し上げられている傾向が見られます。 慈眼寺の裏山一帯にも、古生代ペルム紀(約2億5千万年前)に形成された大きな石灰岩の露岩地があり、 その北西壁面に 細長い亀裂型の鐘乳洞である「穴禅定(禅定窟)」が開口しています。 洞窟の入口は、高さ2.3m,幅2.0mの大きさがありますが、 洞内は高さ1.5m〜5m,幅50cm〜70cmの極めて狭い横穴で、 龍がのたうったかのように曲りくねりながら東へ50mほど続いています。 石筍つらら石などはほとんど見られず、 フローストーンが点在する程度の鍾乳洞ですが、 禅定修行の場としては、申し分のない構造のようです。

慈眼寺のパンフレットには
縁起
大師様は、深山霊谷のそのまた奥に霊気漂う不思議な鍾乳洞を発見し(穴禅定)、 邪気祓いのため洞窟の入り口で護摩祈祷の修行をなさいました。 その結願も近いある日、洞窟内に巣くっていた悪い龍が忽然として現れ出て、 お大師様めがけて猛然と襲いかかりました。 お大師様は、慌てずひるまず秘密真言を唱えうち、 その法力をもって悪龍を洞窟の奥に封じ込め、21日間の加持をして、 さらに霊木に一刀三礼して十一面観音様を刻み、 霊験あらたかな行場としてその秘法を末代の修行者のために残されたのです。


穴禅定         (徳島県天然記念物)  参拝期間3月1日〜11月末日まで
行場の洞窟は約2億500万年前に形成された細長い亀裂形の鍾乳洞である。 参拝者は寺の案内者の指示に従って修業用白衣に着替えワラ草履を履き一人一人ロウソクをともして「南無大師遍照金剛」と唱えながら入って行く。 岩壁に三尊阿弥陀如来、不動明王、普賢菩薩、仏天蓋、が刻まれている。 一段降りて広場に出るとここは御大師様が法刀で封じ込めた悪龍の頭、牙、手足、尾等の他魔除けのホラ貝が薄気味悪く垂れ下がっている。 洞窟の一番奥には、座禅修行の御大師様御宝前に出る。 帰りは罪滅しの胎内くぐりをして一願成就の袈婆播け石を三度さすって祈願します。

と書かれています。


所   在
  徳島県勝浦郡上勝町正木
修   行   穴禅定修行参拝期間 3月1日〜11月末日まで
  お盆(8月13日、14日、15日)と、
  台風時,徳島県南部に警報、注意報発令時,大雪等の悪天候時は休み。  慈眼寺の天気
  冠水,道路凍結,山崩れの復旧、倒木などにより修行不可能の時もあります。
  慈眼寺まで問い合わせてからお出かけ下さい。

  穴禅定修行受付時間 午前7時〜午後3時まで
  納経所で白衣を借りて入口まで徒歩20分。 洞内所用時間 約1時間(+待ち時間)。
行   代   禅定行代 3名以上1名1,000円,2名時1人1,500円,1名時3,000円。
交   通
JR徳島駅から、 徳島バス 勝浦線で、「横瀬西」へ。 横瀬西からは、上勝町営バスに乗り換え 「藤川」で下車し、 金剛杖を頼りに参拝道を徒歩2時間。 または、タクシーで15分。
車の場合、徳島市内から県道16号線を勝浦川に沿って進み、勝浦町を過ぎたら支流の藤谷川の源流を目指して1本道の坂道をひたすら登ること 90分。
小松島市から 60分。 道の駅「ひなの里かつうら」から 30分。
駐 車 場
  無料大駐車場完備 2013年8月現在



 兵庫県 森脇さん2011/6/12

 徳島県に本格的な鍾乳洞を発見しました。 氷柱観音より本格的な、正真正銘の鍾乳洞です。 場所は、氷柱観音と同じ石灰地帯になるのではないかと思いますが、徳島県勝浦郡上勝町正木の慈眼寺(じげんじ)。 四国88カ所には入ってないので、見逃していました。 高速代が高くなる前にと、今日行ってきました。


 本当は穴禅定という修行なので、観光洞ではありませんが、近くの道の駅の看板にはちゃんと「鍾乳洞」と書いてあるし、 禅定行代(3名以上1名1000円 2名時1人1500円 1名時3000円)を払えば、先達さんに案内してもらえるので、広い意味ではガイド付きの観光洞です。 納経所で行代を納め、白衣を借り徒歩で入り口まで20分登り、入洞から出洞までは約30分(人数や年齢により1時間)。


 小木木じじいさんの体型は存じませんが、太っている人ははっきり言って、無理です。 体を横にして、片手にろうそくを持ち、横を向いてカニ歩きをそたり、ほとんど四つん這いになるところもあります。 一番奥に、弘法大師像があるホールがあり、そこで般若心経を唱えます。 弘法大師像の後ろにカーテン状の二次性生物、ホールの入口に割り幕のような二次性生物。 途中に観音像の二次性生物、フローストーンなども。 小さな穴をくぐる胎内くぐり、ろうそくを左手に持ったり右手に持ち替えたりしながら、横を向いてカニ歩きで進んだり、なかなか興味をそそる穴禅定でした。


 床に木材を敷き詰めてあるところがあったのですが、人間がやっと通れるようなところなのに、よくもまあ、木材を運んだものだと感心しました。 私のHPも更新しました。 あまり鍾乳洞ファンでない人も楽しめるように、マニアックな画像は載せてません(笑)。 と言っても、十分マニアックになってしまってますが、 「探検記」是非ご覧ください。
 同じ徳島県ですが、氷柱観音は秩父南帯の地層に含まれる中生代三畳紀(2億2千万年前)の石灰岩。 穴禅定は秩父北帯の地層に含まれる古生代ペルム紀(2億5千万年前)の石灰岩に分類されます。 北帯の石灰岩は変成作用を受けている分、溶けにくく洞窟が出来にくいんですが、 ここも、東西に伸びる断層にそった亀裂を方解石が軽くコーティングしているだけかと思ったら、 結構まるまると太った鍾乳石もあるんですね。




2,3行で構いません。 穴禅定(禅定窟)に関する今昔の情報や写真,
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じじいが出かける際の参考にもさせて頂きますので、よろしくお願いいたします。

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