近畿ブロック活動報告〈平成14年度〉
  

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■交流会(第1回:奈良県)
平成14年10月27日( 奈良公園一帯(奈良県奈良市)
参加者:26名 京都からは11名参加
午前中のゲーム大会では、奈良公園の広い芝生の上で参加者全員で輪になって2個のボールを輪の対極にいる2人がそれぞれ1個ずつ持ち、となりの人とジャンケンして勝った人が負けた人にボールを渡していって最後にボールを2個持った人が鬼になる、という『爆弾(?)ゲーム』と、やはり同じく輪になって、最初の人が指文字の「1」を自分の右胸か左胸の当てながらとなりの人を指して、指された人は次に同じく指文字の「2」を自分のどちらかとなりの人を指していって「1」から「7」までは指文字で周り、「8」は指文字ではなく体全体で「シェー」と表現して「シェー」と表現した人の頭の上の手が自分に向けられたとなりの人はまた「1」から始まるという『たこ八ゲーム』をしました。この2つのゲームがスピードとスリルがあって一番盛り上がりましたね(^^)たこ八ゲームではゲームをするより、ある人が「シェー」ではなく「1」から「7」までの指文字を表現するのになぜかつい片足も「シェー」の時と同じように曲げるのでみんなもそれを見て楽しんでましたね(^^)
午後のオリエンテーリングでは、実行委員から配布されたマップを元に「耳マーク入りの旗」を探して、そこに書いてある問題に答えるというクイズを行いました。問題には、「現在の全難聴の会員数は何人?」といった全難聴や近畿Bに関わる問題が出題されました。他に「大仏の全長は何メートル?」という問題が出ましたが、携帯の情報検索(?)を使って調べていたチームもいました。なるほどこんな手があったのですね(^^;
夕方からは、近鉄奈良駅近くの居酒屋で懇親会を開催しました。
(余談)
奈良公園の鹿さんに鹿せんべいを差し出したら、本当に頭を2度下げてお辞儀をしてくれました。鹿せんべいにはそっぽを向くのに、オリエンテーリングの地図を差し出したら食べようとする鹿もいました。鹿せんべいには、飽き飽きしていたのかも。インクジェットのにおいにつられたんスかね。また、公園内に並ぶみやげ物屋を覗いてみると、お菓子の名前に「鹿のフン」とか「大仏の鼻くそ」とか、下品なのが…

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■研修合宿(第11回:滋賀県大津市)
平成15年3月22日()〜23日() 滋賀県母子福祉施設「のぞみ荘」
参加者:37名 京都からは7人参加
メインテーマ「職業」について〜職場で悩む難聴青年よ!我々の手で、難聴青年が働きやすい職場を作っていこう!〜
<知って得する最前線の情報先取り体験セミナー>
@「超音波を使った「骨」で聞く新型補聴器の体験」
A「電話リレーサービスの体験」
1日目は、12時に開会式が行われ、関係者の挨拶から始まり、12時半から、早速「職業」をメインテーマにした分科会が行われました。「経営者」グループと「難聴社員」グループの二つに別れ、後者のグループでは、一人一人が自己紹介し、職場での悩み・困ったことなどについて発言した後、進行役(司会)のリードの元、「そういった問題を解決するためには何が必要か?また、どうしなければならないのか?」など活発な議論が交わされました。会議など重要業務での手話通訳派遣の是非について、「社内情報の外部流出を如何に防ぐか」についてもいろいろな意見が出されました。「社外の人に頼めないのなら、社内の人に通訳を依頼すればいいのでは?」と発言した人、「そうできたらいいけど、かならずしも手話ができる人がいるとは限らない」と言った人、「それなら、同僚に呼びかけて手話サークルをつくればどうか?」と一つの解決策を述べた人、それぞれが自分の仕事について日ごろ思っていること、感じていることを積極的に発言しました。
分科会が終わった後は、超音波を利用した、骨で聞く新型補聴器の講演がありました。耳の仕組みなど、基本的な知識を説明された後、パソコンを活用した専門的な話をされました。講演後、一人一人が実際にその最新補聴器を体験しました。しかし、殆どの人が聞こえなかったようで、新しい技術に慣れるには時間がかかるものだと、思いました。また、人工内耳の場合もそれに似ていることがあるのを思い出しました。つまり、一種のリハビリである、「訓練」の初段階では、音声が機械的に聞こえるだけで、意味のある言葉としては聞こえないといったことです。その後は、「電話リレーサービス」の体験教室がありました。これは耳が不自由な人でも、自分の情報をあらかじめ登録しておけば、あとは(利用時間に制限があるものの)オペレーターを介して緊急情報を相手先(病院、同僚、警察など)に通知できるシステムです。講演を聴く限り、確かに、非常に便利なシステムですが、操作に慣れるまで時間がかかるようで、また、実際に利用する人が少なければ、そのサービスが取りやめにされる可能性もあり、一人一人がこのシステムを友人に紹介するといった、地道なPR活動の必要性を感じました。
2日目の全体会では、まず、二つのグループに分かれ、いわゆる労使交渉のような形で、それぞれの立場での発言が活発に取り交わされました。その後、この内容および前日の分科会での討論結果を踏まえた上で、内容を更に細かく分析し、要点(まとめ)を整理・整頓し、紙に書いたあと、皆の前で発表しました。
この合宿に参加したから、これで終わりというのではなく、「ここで学んだことを、これからの仕事に活かすためには、どうしたらいいのか」といった問題意識をもって、少しでも自分の障害をさほど意識することなく、バリバリ仕事ができるよう、今回学んだことを活かすことが大切なのでは、というのが僕の率直な感想でした。
(T・I)

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