近畿ブロック活動報告〈平成13年度〉 |
■夏期合宿(第16回:兵庫県) |
■聴障青年の集い(第15回:大阪府大阪市) |
■全難聴青年部スキー合宿(長野県) 関東B・近畿B合同冬期スキー合宿 |
■活動者研修合宿(第10回:京都市) |
平成14年3月23日(土)〜
24日(日)
京都市聴覚言語障害センター 参加者:13名 京都からは7人参加 目的:近畿ブロック内の難聴青年を対象に難聴青年運動に関する知識の取得を図ると同時に相互交流を目的とする。 1日目:ディベート形式ディスカッション(茶話会は必要か?身体障害者手帳は必要か?)、字幕作成現場見学 2日目:近畿ブロック青年委員会(平成13年度事業報告、平成14年度事業計画案などについて) ディベート形式のディスカッションは、一つのテーマを決めて「賛成派」と「反対派」の2つのチームがそれについて討論する、といったものです。この方法のメリットは、通常の話し合いでは、見つけることのできない、問題の本質が見えてくるということです。今回のテーマは2つあり、一つ目が「茶話会は必要か?」、二つ目は「身体障害者手帳は必要か?」でした。茶話会については、どこの青年部でも共通した問題であることが改めて明らかになりました。具体的には、(いくつかの例を挙げると)「殆どの地域で夜に行われるため、女性の身の安全が保障できない(反対派)」、「同じ店にずっといるため、一つの注文だけでは気が引けるので、いくつかの注文をしなければならない(反対派)」、「ひとりぼっちの難聴青年の掘り起こしにつながる(賛成派)」、「同じ障害を抱えている人達との出会いによって、共に悩みを分かち合える(賛成派)」といったものです。二つ目の身体障害者手帳についてのディベートでも、それぞれの深い思いがあったようで、活発な議論がなされました。賛成派の意見も確かに大切であるが、問題の本質はむしろ反対派の意見の中にあるのではないかと思いました。 字幕についての講演では、京都市聴覚言語障害センター職員である飛騨氏が「聴覚障害者向け放送の現状」について、NHK及び民放の字幕番組の放送時間数をはじめ、「聴覚障害者のくらしや命に関わるものとしての字幕」について、分かりやすく説明してくださいました。また、字幕作成現場では、実際に作成する上での流れについて、説明していただいた後、参加者がディスプレイで確認しながら、キーボードで文章を打ちました。今、字幕作成作業が抱えている問題の一つとして、聴覚障害者の協力が少ないことを挙げられました。例えば、字幕作成のとき、聴覚障害者が実際にディスプレイを見ながら、「ここはこうして欲しい」「この文字の色は見にくいので、青色にして欲しい」「字幕の流れのスピードはこの速さにして欲しい」といった要望を出して欲しい、といったことなどです。 二日間にわたったこの合宿で学んだことが今、抱えている課題を解決する一つのきっかけになるのであろう。 |