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鬼穴(おにあな),達谷窟(たつやのくつ)





 約10億トンの石灰岩を埋蔵した滝根カルストに多数点在するドリーネの中でも、 長径140m×短径120m 深さ85mと、この地域最大の鬼穴ドリーネの側壁に開口する奥行70mの鍾乳洞。 間口は、120cmと小さめですが、横穴の内部には八畳敷と呼ばれるホールがあり、その先は、 つるべ落としと呼ばれる くねくねと落ちる竪穴で下層のあぶくま洞東本洞につながっている複合型の鍾乳洞です。
 洞内には、古い時代に水没していたことを示す溶蝕痕が奥まで続き、 最近では、入口付近にある自然に溶蝕されたものとは思えない「人面岩」が注目を集めています。 観光化されていないため照明はありませんが、仙台平キャンプ場を訪れた方々が結構訪ねているようです。 仙台平キャンプ場のパーキング脇に Makoboyさん提供の写真「鬼穴・大滝根山登山道 入口」の案内板があり、管理棟の脇からドリーネの結構な急斜面を底へ向かって下ること5分で到着です。




所   在
  福島県田村市滝根町大字菅谷字仙台平 

入   洞   自由 (入口を入ってすぐの鉄柵まで)
料   金   無料
交   通
JR磐越東線「神俣」駅から徒歩1時間30分。 あぶくま洞からなら徒歩40分。
車の場合は、磐越自動車道「小野IC」より35分。
駐 車 場
  仙台平キャンプ場に50台 2019年10月現在




− 写真提供 : 湘南のSさん (2004/8/14) −
 旅人さん2006/5/24

 HP中に、入水洞と、阿武隈洞が接続するのではという書き込みがあったので、コメント。
入水洞は、完全な流出洞です。 水が出るところ。  阿武隈洞も、当然流出洞。 どちらも水の出口に当ります。
 鬼穴は、かっての、阿武隈洞の流入口のひとつ。 現在は、奥の部分で、竪穴となって、阿武隈洞の奥と接続しています。 阿武隈洞の現在の流入口は、鬼穴への道を林道まで下り、そこから藪をこいだ先にある大滝根のドリーネ。 ここに、鉄策で囲われた、大滝根洞の入り口があり、ここを入っていくと、阿武隈洞の探検コースと接続します。 なお、参考までに、入水洞の流入口は、仙台平の北側にある、ねこじゃくしからとなりますが、 ねこじゃくし自体が、普通の人に入れる場所ではありません。



 Makoboyさん2013/8/16

 8/14 旅の最終に入水鍾乳洞を選びました。 で、7時過ぎに来たので、当然まだ開いてなく、鬼穴を思い出し、車で仙台平のキャンプ場へ来ると、このような案内板が。 もっともキャンプ場自体やってなく、加えてこの案内板の横の道も草がうっそうと生えていてちょっと行く勇気はなく撤退したのでした。 悪しからず。 自然はやっぱり守って欲しいですからね。 

 大多鬼丸が、戦いに備
 え多量の食糧や金銀
 財宝などを洞内奥深く
 貯えた。
 また、坂上田村麻呂の
 将兵に敗れ、最後に
 この洞内で軍の指揮を
 とったが、及ばず妻
 幸姫と共に自刀したと
 伝えられている。


 仙台平の鬼穴、キャンプ場からして休業とは、東日本大震災や原発事故の影響ですかね。 あぶくま洞の方は、この夏、原発事故前の6割程度にまで入場者数が回復したそうですが、 道路の方は復旧しても風評被害の方は、今でも色々なトラブルが発生してるのをニュースで見ると、時間が解決してくれる余裕も今はまだない気がします。 早く活気を取り戻すことを願ってやみません。

 郡司さん2009/8/30

 ぼくのおじいちゃんの家が福島の菅谷なので入水もあぶくまもよく行きます。 今年も行きました。 鬼穴に行くまでは下り坂 どこだよと思ったら看板 鬼穴→ これでいけました。 親戚が言うには、入り口が以前より狭くなったようです。 もちろん閉鎖中 帰りがのぼりでつらかった。
 メールの件名を目にした時には、スワッ!オープンか?って 心が躍りましたが、相変わらず入洞規制が続いているようですね。 地元に住んでいると、夏休みとかで親戚が遊びに来るたびにあぶくま洞や入水鍾乳洞へ案内しなければならなかったりで、 鍾乳洞はもういいやなんて思われることもあるかもしれませんが、閉鎖を知っていての鬼穴探しご苦労様でした。

 Yasさん2008/7/30

 先週末に菅谷→入水→仙台平展望台→鬼穴→あぶくま→神俣と回って参りました。
その際 仙台平キャンプ場からの降り口 及び 鬼穴の脇に、以下の通り看板が立っておりました。 既にご存知かもしれませんが、一応ご報告させていただくことにしました。
-------------------- お 知 ら せ -------------------
鬼穴には、絶滅危惧二種「日本テングコウモリ」が
棲息しており、この種を保護することから
鬼穴の見学は入口扉までとなります。
    滝根町 あぶくま洞管理事務所
           〇二四七-七八-二一二五
----------------------------------------------------
入水洞、 楽しかったです。 ぜひ千仏も…とも思いますが、 しかし東京からは遠いですね…。
 「既にご存知かも」なんてとんでもない。 個人で鍾乳洞のページをやってるにもかかわらず、手広く扱いすぎてフォローしきれないページが結構あるので皆さんからの情報は大変貴重です。 鬼穴の場合は、だんだん中に入れる距離が規制されて、とうとう... って感じになってしまったようですね。 横穴奥の「つるべ落とし」から、100m以上も下にある「あぶくま洞」を覗き込んでみたいという じじいの野望もついえた感じです。 ...真っ暗で何も見えっこないのにね。

 なぎのさん2004/9/7

 あぶくま洞から遊歩道で鬼穴に向かいました。 「遊歩道」と言うには結構ハードな山道ですが、木の階段などが整備されており、土も程良いクッションでとても登りやすかったです。 プチ山登り気分が味わえて良かったです。 鬼穴は入り口がなかなか見つけられず、危うく帰ってしまうところでしたが、大きな岩の裏側にぽっかり口を開けていました。

しかし、非常に残念ことに、鬼穴の入り口は入ってすぐのところで、鉄格子と南京錠によって閉鎖されていました。 あぶくま洞の管理室に問い合わせたところ、以下の解答が返ってきました。
 ・2004年春、駒止湿原の洞窟(?)が何者かによって荒らされる事件が発生した。
 ・そのため、福島県全域に渡り、管理されていない自由に入れる全ての洞窟の入り口を閉鎖した。
 ・現在、学校行事などで事前に申請した場合に限り、開錠される。
 ・一般観光客には開示されない。

鬼穴が閉鎖されて入れないことも残念ですが、それ以上に、そういった貴重な自然の造形を荒らす人々がいるという事実がとてもショックです。 そんなことが許されるでしょうか。 現在、上記の事件について問い合わせ中です。 詳細がわかりましたら、またご報告させていただきます。
 鬼穴が閉鎖とは、わざわざ出かけられたのにご迷惑をおかけしました。 あぶくま洞で、「お帰りには是非 鬼穴も見て行ってくださいね」なんて言われていた時代が懐かしいです。

 叶圭さん2004/5/5

 午前中に入水に行き、午後は鬼穴へ。 ふれあい館から遊歩道経由(つまり山道)で歩いて1時間半くらいかかりました。  …歩いて行くもんじゃないと思いました。 泣。
 現地でバッチリ装備のおじさま、おばさまに会い、一緒に入りました。 こちらは散歩ついでに来たので、懐中電灯くらいしか持ってませんでした…。 入り口も「え?ここ?」という感じですし、このお二方がいらっしゃらなければ 入ってなかったと思います…。

 上の写真は入り口をちょっと入って、かがんで細いところを少し入ったところにあるホール?みたいなところです。 ホールの正面右側に、上へ向かって穴が続いている部分があったようです。 正面左側(写真の部分)に赤い柵(?)みたいなものがあり、もしかするとここから あぶくま洞へ続く縦穴へいけるのかもしれません。

 壁にコウモリが寝てました。 思わず写真を撮ってしまいましたが、フラッシュたいても起きませんでした。 収穫があったせいか、帰りの1時間半は根性で歩いて下りました…。
 鬼穴の中まで入れて良かったですね。 写真のような構造物まであるとは知りませんでしたが、鬼穴とあぶくま洞の関係は色々と推測されていますので、 思いを馳せるだけでもワクワクですよね。
 叶圭さん2004/5/5

 そうなんですよ〜。 あぶくま洞のパンフ(入り口に置いてあった「鍾乳洞なるほどガイド」です)に 鬼穴からの図(平面図と断面図)が載ってまして、 行けたのはここまでかな?と想像するとさらにドキドキです。

 Muranoさん2001/11/10

 鬼穴はあぶくま洞から入水鍾乳洞に向かう途中にある仙台平キャンプ場から山道をひとしきり下り切ったところにひっそりと口をあけていました. 鬼穴というと鬼の住処といった感じですが,実際は大多鬼丸という人の名前から来ているようです. でも全く人気のない山の中であり,鬼が出てきてもおかしくない雰囲気でした. 洞内に足を踏み入れると中から生暖かい風がふわっとでてきて,ちょっと気味が悪い感じがしました. ヘッドランプで照らしながら奥へと進んでみました. 穴は狭くて曲がりくねっていて屈まないと進めません. 10メートルくらい入って様子を窺ってみたところ,ずっと奥まで続いていましたが, ひとりだったので何となく恐くなり(もっともここで誰かに出会ったらもっとびっくりすると思いますが), すごすごと退散することにしました. 聞いたところではこの鍾乳洞,あぶくま洞とつながってるらしいです. 将来あぶくま洞とつなげて鬼穴が出口になるようにできたら面白いかも知れません.
 あぶくま洞,鬼穴,入水鍾乳洞の3ケ所を歩いて巡るとは、強靭な体力&精神力をお持ちですね。 私もせっかく鍾乳洞を訪ねて山の中まで入っていくので、しっかり歩いてこようと色々計画を練るのですが、 一番の問題はお天気=B 泊りがけで出かけてたりすると、日程の変更がきかないので結構ドキドキ。 特に、雷が来そうな天気だったりすると降る前に山を降りようと、楽しさ半減だったりします。 (雷がとっても嫌いなもので..)




2,3行で構いません。 鬼穴(達谷窟たつやのくつ)に関する今昔の情報や写真,
訪れた際の皆さんの感想を E-mailでお寄せ下さい。 このページに掲載させて頂きます。
じじいが出かける際の参考にもさせて頂きますので、よろしくお願いいたします。

  - 2001.11
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