3.9 コントロールチェンジ

この節では章の最初に軽く触れたコントロールチェンジについて詳しく見ていきます。
コントロールチェンジ鍵盤以外の操作要素、例えばダンパペダルやミキサーのボリュームなどの様々な情報を伝えるためのメッセージです。
メッセージは次のようになっています。

☆コントロールチェンジ
 BnH xxH yyH

n : チャンネル (0H〜FH)
xx : コントロールナンバー (00H〜7FH)
yy : データ (00H〜7FH)


コントロールナンバーとは設定する機能を表すための数字で 0〜119までの値が割り振られています。120〜127はモードメッセージという別のメッセージが定義されています。
このコントロールナンバーは AMEI(音楽電子産業協会)および MMA(MIDI規格管理組織)によって管理されメーカーなどが勝手に決めることが出来ません。つまり、対応の MIDI機器であればメーカーは関係なく正しく処理されます。
コントロールナンバーの一覧を示します。

14ビットタイプ0バンクセレクト(MSB)32バンクセレクト(LSB)
1モジュレーション(MSB)33モジュレーション(LSB)
2ブレスコントローラ(MSB)34ブレスコントローラ(LSB)
3(未定義)35(未定義)
4フットコントローラ(MSB)36フットコントローラ(LSB)
5ポルタメントタイム(MSB)37ポルタメントタイム(LSB)
6データエントリー(MSB)38データエントリー(LSB)
7メインボリューム(MSB)39メインボリューム(LSB)
8バランスコントロール(MSB)40バランスコントロール(LSB)
9(未定義)41(未定義)
10パンポット(MSB)42パンポット(LSB)
11エクスプレッション(MSB)43エクスプレッション(LSB)
12エフェクトコントロール1(MSB)44エフェクトコントロール1(LSB)
13エフェクトコントロール2(MSB)45エフェクトコントロール2(LSB)
14,15(未定義)46,47(未定義)
16汎用コントローラ1(MSB)48汎用コントローラ1(LSB)
17汎用コントローラ2(MSB)49汎用コントローラ2(LSB)
18汎用コントローラ3(MSB)50汎用コントローラ3(LSB)
19汎用コントローラ4(MSB)51汎用コントローラ4(LSB)
20〜31(未定義)52〜63(未定義)
7ビットタイプ
(ON/OFF動作のものあり)
64ホールド1(ダンパペダル)80汎用コントローラ5
65ポルタメントペダル81汎用コントローラ6
66ソステヌート82汎用コントローラ7
67ソフトペダル83汎用コントローラ8
68レガートフットスイッチ84ポルタメントコントロール
69ホールド2(フリーズ)85〜90(未定義)
70サウンドコントローラ1
(サウンドバリエーション)
91汎用エフェクト1(リバーブ)
71サウンドコントローラ2
(ハーモニックコンテント)
92汎用エフェクト2(トレモロ)
72サウンドコントローラ3
(リリースタイム)
93汎用エフェクト3(コーラス)
73サウンドコントローラ4
(アタックタイム)
94汎用エフェクト4(セレステ)
74サウンドコントローラ5
(ブライトネス)
95汎用エフェクト5(フェイザー)
75サウンドコントローラ6 
76サウンドコントローラ7
77サウンドコントローラ8
78サウンドコントローラ9
79サウンドコントローラ10
特殊タイプ96データインクリメント97データデクリメント
拡張タイプ98NRPN(LSB)100RPN(LSB)
99NRPN(MSB)101RPN(MSB)
 102 
〜119
(未定義) 

データは 0〜127ですが、コントロールチェンジによっては ONと OFFの 2つの状態しか扱わないものもあります。値的には 0で OFF、127で ONです。音源によっては 0〜63を OFF、64〜127を ONとして認識するものもあります。
次節からはよく使われるコントロールチェンジについて見ていきます。


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