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ソビエト占領地区[通貨改革以後 その2]

1Deutsche Mark(ドイチェ・マルク) = 100Pfennig(ペニヒ)

 ここでは、東西ドイツの分裂のきっかけとなった通貨改革時に発行された正刷切手を取り上げます。それより前の6月24日に発行された加刷切手は、こちらを参照してください。

1948.10.11 (月曜 Montag, Monday) - 10.23

1.著名人図案シリーズ 通常切手

 臨時的な加刷切手に代わって、正刷切手が発行されました。アメリカ・イギリス占領地区では政治色のない建物図案が選ばれましたが、ソビエト占領地区では政治色の色濃い著名人図案が選ばれています。後年の東ドイツの切手に見られる要素が、早くもこの切手から垣間見ることができます。
 まず、2Pfennig、6Pfennig、12Pfennig切手が10月11日に発行され、次に8Pfennig、15Pfennig切手が10月23日に発行されました。いずれも初日カバーが存在します。他の額面は、加刷切手の在庫がなくなってから発行されたので、初日は不明です。

2Pfennig ケーテ・シュミット・コルヴィッツ(1867生-1945没) 版画家、彫刻家
加貼り用
6Pfennig ゲルハルト・ハウプトマン(1862生-1946没) 劇作家、小説家。1912年にノーベル文学賞を受賞
20gまでの印刷物
8Pfennig カール・マルクス(1818生-1883没) 哲学者、思想家
20gを越え50gまでの印刷物
10Pfennig アウグスト・フェルディナント・ベーベル(1840生-1913没) 社会主義者
市内用葉書、50gまでの外信印刷物、50gを越えた外信印刷物の50gごとの追加料
12Pfennig フリードリヒ・エンゲルス(1820生-1895没) 実業家、思想家
市外用葉書
15Pfennig ゲオルグ・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル(1770生-1831没) 哲学者、ドイツ観念論の完成者
10Markを超えて25Markまでの郵便振替手数料
16Pfennig ルドルフ・ルートヴィッヒ・カール・フィルヒョー(ウィルヒョー)(1821生-1902没) 病理学者、政治家
20gまでの市内用書状、50gを越え100gまでの印刷物
20Pfennig
10Markまでの郵便為替手数料、25Markを超えて100Markまでの郵便振替手数料
24Pfennig エルンスト・テールマン(1886生-1944没) 政治家
20gまでの市外用書状
25Pfennig
100Markを超えて250Markまでの郵便振替手数料
30Pfennig
100gを越え250gまでの印刷物、外信葉書、20gを越えた外信書状の20gごとの追加料
40Pfennig
250gを越え500gまでの市内用書状
50Pfennig
20gまでの外信書状
60Pfennig
書留料、配達証明料、250gを越え500gまでの印刷物、500gを越え1kgまでの市内用書状
80Pfennig
速達料、250gを越え500gまでの市外用書状
84Pfennig
20gまでの市外用書留書状

・刷色の違い、紙の違い、糊の違いがあります。
・ソビエト占領地区宛の郵便であれば、西ベルリン地区でも使用できました。
・1949年6月14日から9月15日まで、これらの切手を貼った西ベルリン宛の郵便物は、西ベルリン側で無効として扱われました。
・有効期限は西ベルリン地区は1949年3月20日、その他は80Pfennig切手が1953年4月15日、それ以外は1954年2月28日、ただし6Pfennig切手のみロトの応募用に限り1954年3月31日です。


1948.10.23 (土曜 Sonnabend, Saturday)

2.切手の日 付加金付き

 戦前にも発行されていた切手の日をテーマとした付加金付き切手が発行されました。

12+3Pfennig 郵趣協会のシンボルマーク

・ソビエト占領地区宛の郵便であれば、西ベルリン地区でも使用できました。
・有効期限は西ベルリン地区は1949年3月20日、その他は1950年4月30日です。


1949.1.15 (土曜 Sonnabend, Saturday)

3.カール・リープクネヒト、ローザ・ルクセンブルク没後30年

 カール・リープクネヒト(1871生-1919没)とローザ・ルクセンブルク(1871生-1919没)が、臨時政府委員長のエーベルト(後の大統領)が組織した反革命義勇軍によって1919年1月15日(土)に殺害されてから30年目を迎えるのを記念して発行されました。

24Pfennig カール・リープクネヒトとローザ・ルクセンブルク

・ソビエト占領地区宛の郵便であれば、西ベルリン地区でも使用できました。
・有効期限は西ベルリン地区は1949年3月20日、その他は1951年12月31日です


1949.3.6 (日曜 Sonntag, Sunday)

4.ライプチヒ春期見本市 付加金付き

 ライプチヒ春期見本市の付加金付き記念切手です。従来、この種の切手はギーゼッケ・ウント・デフリーント(Giesecke & Devrient)社で製造されていましたが、今回はドイツ有価証券印刷所で行われ、5×5の25面シートで発行されました。発行枚数は250万セット(各額面10万シート、計20万シート)です。

30+15Pfennig 1556年の市場の風景(新市庁舎前で出店する人々)
100gを越え250gまでの印刷物、外信葉書、20gを越えた外信書状の20gごとの追加料
50+25Pfennig 1536年の市場の風景(イタリアのピサから出店した二人のイタリア人、ピエトロ・サリティとローレンツォ・サリティ)
20gまでの外信書状

・有効期限は1951年6月30日です。


1949.5.13 (金曜 Freitag, Friday) - 6.5

5.第3回人民議会選挙

 第3回人民議会選挙の宣伝のための切手です。最初、紅色で100万枚製造されましたが、少し赤みが強い色で250万枚追加製造しています。追加製造したものは、後述の加刷切手と一緒に6月5日に発行されました。下の写真は、最初に印刷された紅色(5月13日発行)の方です。

24Pfennig 鳩とオリーブの枝

・有効期限は1952年12月31日です。


1949.5.29 (日曜 Sonntag, Sunday) - 6.5

6.第3回人民議会開催

 5月29日から30日にかけて開催された第3回人民議会の宣伝のための切手です。最初、5月13日に発行された選挙の宣伝の切手(紅色で100万枚製造)の売れ残りに加刷されました。その後、少し赤みが強い色で250万枚追加製造したものにも加刷して、無加刷と一緒に6月5日に発行されました。

24Pfennig 初回加刷(5月29日発行)
24Pfennig 追加加刷(6月5日発行)

 加刷は、1つのシートに2つのタイプが存在します。5番と9番と10番の3カ所にタイプUがあり、そのタイプUを含む切手10枚分の加刷文字を転写して50枚分を用意したらしく、以下、15番と19番と20番、…、45番と49番と50番の合計15カ所にタイプUが存在します。2つのタイプは初回加刷と追加加刷の両方にあるので、合計4種類集めることになります。

タイプT
ßの文字幅が広い
(35カ所)
タイプU
ßの文字幅が狭い
(15カ所)

・有効期限は1952年12月31日です。


1949.7.20 (水曜 Mittwoch, Wednesday)

7.ゲーテ生誕200年 付加金付き

 ドイツを代表する小説家、詩人、劇作家のヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(1749生-1832没)の生誕200年を記念して、付加金付き切手が発行されました。アメリカ・イギリス占領地区西ベルリン地区でも発行されています。なお。実際のゲーテの誕生日は、8月28日です。

6+4Pfennig ゲオルグ・フリードリヒ・シュモル(?-1785)画「若き日のゲーテ」(1775年作)
12+8Pfennig ヨハン・ハインリヒ・ヴィルヘルム・ティシュバイン(1751-1829)画「カンパーニャのゲーテ」(1787年作)から
24+16Pfennig ヨハン・ハインリヒ・リープス(1758-1817)画「ゲーテの肖像」
50+25Pfennig ヨーゼフ・カール・シュティーラー(1781-1858)画「ゲーテの肖像」(1828年作)
84+36Pfennig カール・アウグスト・シュヴェルトゲブルト(1785-1878)画「ゲーテの肖像」(1832年作)

・有効期限は1951年6月30日です。


1949.8.22 (月曜 Montag, Monday)

8.ゲーテ生誕200年 付加金付き小型シート

 ゲーテ週間を記念して、8月22日から8月29日までのわずか8日間に限定して、ゲーテが活躍したワイマール、および、東ベルリンの郵趣窓口でのみ発行された小型シートです。額面50Pfennigに対して、ワイマールの再建を目的とした450Pfennig(4.5Deutsche Mark)もの付加金が付けられ、合計500Pfennig(5Deutsche Mark)で販売されました。
 なお、この小型シートは、切手のみ糊が引いてあり、切手の周囲は糊がありません。

50Pfennig ユリウス・ルートヴィッヒ・ゼッバース(1804-1837)画「ゲーテの肖像」(1826年作)

・有効期限は1951年6月30日です。


1949.8.30 (火曜 Dienstag, Tuesday)

9.ライプチヒ秋期見本市 付加金付き

 ライプチヒ秋期見本市の付加金付き記念切手です。ドイツ有価証券印刷所で行われ、5×5の25面シートで発行されました。発行枚数は200万セット(各額面8万シート、計16万シート)です。ゲーテ生誕200年でもあり、24+16Pfennig切手の中央にはゲーテが描かれています。

12+8Pfennig 1650年の市場の風景(ロシアの商人)
市外用葉書
24+16Pfennig 1765年の市場の風景(市場を訪れた若き日のゲーテ)
20gまでの市外用書状

・有効期限は1951年6月30日です。


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