1928-31年のドイツと日本の出来事
1928年
・ケロッグ不戦条約調印(世界最初の戦争放棄宣言)
・ミュラー大連合内閣成立
・ルールで鉄鋼争議
・労働者の実質賃金が1913年水準に回復
・ブレヒト「三文オペラ」初演
昭和
3年
・銀行法公布、大銀行に中小が統合される
・ケロッグ不戦条約(ケロッグ=ブリアン条約)、条件付きで批准
1929年
・パリで7カ国による賠償問題専門家委員会開催。アメリカの銀行家ヤングが案提示
・ヤング案調印(最終賠償額345億マルク、59年間で返済)
・ヤング案反対闘争激化
・ベルリンのメーデーで流血事件
・アメリカの過剰生産恐慌から株大暴落。これに端を発した世界恐慌、ドイツ経済を直撃
・レマルク「西部戦線異状なし」出版
・ベルリンでドイツ初のTV放送
・ベルリンにドイツ最初の高層建築ビル(カトライナービル)建築
昭和
4年
・第1次富士鹿改色旧版切手発行
・トーキー公開
1930年
・ヤング案、国会で最終的に承認
・新型装甲巡洋艦A建造案で対立。連合内閣の危機
・世界恐慌で増える失業者、400万人に
・失業保険問題でミュラー大連合内閣総辞職
 (議会制民主主義内閣の終焉)
・ブリューニング内閣成立(大統領内閣)。大統領緊急令乱発
・議会、財政改革案否決。内閣、大統領緊急令で公布
・議会、緊急令廃止可決。ブリューニング、国会解散
・国会選挙で一部の党が大躍進。党の勢力を急激に拡大
・映画「西部戦線異状なし」、1週間で放映禁止
昭和
5年
・第1次富士鹿改色新版切手発行
・金解禁(輸出再開)でも貿易拡大効果なし
・世界恐慌の影響で貿易額40%減、物価50〜60%に下落
・失業者300万人に
・米価下落で豊作飢饉
・ロンドン海軍軍縮会議
・第2回国勢調査
1931年
・イギリス、フランス、賠償金支払い1年間停止に同意
 (翌年にはヤング案の廃止で賠償金支払い中止)
・ダナート銀行破産(金融恐慌始まる)
昭和
6年
・北海道と東北の冷害で未曾有の凶作
・労働争議ピーク
・金輸出再禁止
・柳条溝事件。戦火拡大

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ワイマール共和国末期に発行された切手

1928.9.1 (土曜 Sonnabend, Saturday)

1.大統領図案シリーズ 通常切手

 エーベルト前大統領とヒンデンブルク現大統領の肖像を図案にした切手です。刷色は、著名人図案シリーズと同じです。1930年に刷色の改訂が3種類、1932年に額面の追加が1種類発行されました。

3Pfennig エーベルト前大統領
印刷物葉書
5Pfennig ヒンデンブルク現大統領
市内用葉書、50gまでの印刷物、50gごとの外信印刷物加算料
8Pfennig
市外用葉書、20gまでの市内用書状
10Pfennig
外信葉書(チェコなど特別低額料金適用の隣接国宛)、国内葉書航空料金、価格表記保険料
15Pfennig
20gまでの市外用書状、外信葉書、20gを超え250gまでの市内用書状、100gを超え250gまでの印刷物、250gまでの商品見本
20Pfennig
250gを超え500gまでの市内用書状
25Pfennig
20gまでの外信書状
30Pfennig
書留料、配達証明料、20gを超え250gまでの市外用書状、250gを超え500gまでの印刷物
40Pfennig
速達料、250gを超え500gまでの市外用書状、20gを超え40gまでの外信書状、価格表記、他
45Pfennig
20gまでの市外用書留書状、20gを超え250gまでの市内用書留書状、他
50Pfennig
外信速達料、他
60Pfennig
20gを超え250gまでの市外用書留書状、他
80Pfennig
小包、遠隔地宛速達料、他

・8Pfennig切手に横すかしがあります。
・有効期限は、エーベルト図案が1934年6月30日、ヒンデンブルク図案が1935年12月31日です。


1928.9.20 (木曜 Donnerstag, Thursday)

2.ツェッペリン図案シリーズ 航空切手

 アメリカとドイツを往復する飛行船ツェッペリンL.Z.127に乗せる郵便用に発行された高額の切手です。2Markと4Markの2種類があります。2Markは葉書用、4Markは書状用です。通常切手としても使用されました。この飛行船は全長236.6メートル、体積105,000立方メートルで、南北アメリカに139回就航しました。

2Mark 大西洋上を飛ぶツェッペリンL.Z.127
4Mark 同上

・4Mark切手に希に縦すかしがあります。
・カバーに貼り付いた切手のすかしを、切手をはがさずに調べるためベンジンを使うことがありますが、この切手はベンジンで脱色しますので注意が必要です。
・有効期限は1937年12月31日です。


1928.11.15 (木曜 Donnerstag, Thursday)

3.冬期慈善切手 付加金付き

 恒例の冬期慈善切手です。切手の図案は、ドイツの象徴である鷲の下に紋章を配したものです。

5+5Pfennig 鷲とハンブルクの紋章
8+7Pfennig 鷲とメクレンブルク=シュベーリンの紋章
15+15Pfennig 鷲とオルデンブルクの紋章
25+25Pfennig 鷲とブラウンシュヴァイク(ブルンスウィック)の紋章
50+50Pfennig 鷲とアンハルトの紋章

・50+50Pfennig切手を除いて、縦すかしと横すかしがあります。
・有効期限は1929年4月30日です。


1929.11.1 (金曜 Freitag, Friday)

4.冬期慈善切手 付加金付き

 恒例の冬期慈善切手です。切手の図案は、ドイツの象徴である鷲の下に紋章を配したものです。

5+2Pfennig 鷲とブレーメンの紋章
8+4Pfennig 鷲とリッペ=デトモルトの紋章
15+5Pfennig 鷲とリューベックの紋章
25+10Pfennig 鷲とメクレンブルク=シュトレリッツの紋章
50+40Pfennig 鷲とシャウムブルク=リッペの紋章

・有効期限は1930年6月30日です。


1930.2.-9.

5.大統領図案シリーズ 通常切手 追加・改訂

 大統領図案切手のうち、15Pfennig切手の刷色と紛らわしい10Pfennig切手、8Pfennig切手の刷色と紛らわしい20Pfennig切手、50Pfennig切手の刷色と紛らわしい80Pfennig切手の刷色を、それぞれ全く異なるものに替えて発行されました。

10Pfennig 1930年2月8日(土)発行
20Pfennig 1930年2月8日(土)発行
80Pfennig 1930年9月発行

・有効期限は、エーベルト図案が1934年6月30日、ヒンデンブルク図案が1935年12月31日です。


1930.4.26 (土曜 Sonnabend, Saturday)

6.ツェッペリン図案シリーズ 航空切手 南アメリカ航路就航記念

 南アメリカに初めてツェッペリンが飛行するのを記念して、既発行の2種類のツェッペリン図案航空切手の左上に加刷を施して発行されました。

(加刷部分の拡大図) 2Mark-4Mark

・2種類とも縦すかしと横すかしがあります。
・2種類ともすかしを調べるために使うベンジンで脱色しますので注意が必要です。
・有効期限は1931年6月30日です。


1930.

7.風景図案シリーズ 通常切手 改訂

 2Mark切手の中央上にある額面表示がZwei MarkからZwei Reichsmarkに替わったものです。1Mark切手は試作のみ存在します。3Mark以上は改訂されませんでした。

2Mark

・有効期限は1938年12月31日です。


1930.6.30 (月曜 Montag, Monday)

8.連合軍ラインラント撤退完了記念

 ロカルノ条約締結後、ラインラント地方に駐留していた連合軍が撤退したのを記念して発行されました。連合軍側の感情を配慮してか、通常切手の8Pfennig切手と15Pfennig切手に発行日を加刷しただけの簡単なものです。

8Pfennig-15Pfennig

・有効期限は1934年6月30日です。


1930.9.12 (金曜 Freitag, Friday)

8.ベルリン国際切手展記念小型シート

 ドイツ初の小型シートです。4枚の切手が中央で田型に配されたものです。この4枚の切手は、後で11月1日に発行される慈善切手の図案が先取りされました。ただし、短片に切り離してもすかしが違うので区別が可能です。小型シートは2Mark70Pfennigで売られました。この内訳は、切手の額面と付加金が1Mark57Pfennig、切手展の入場料が1Mark、用紙代が13Pfennigでした。

  (左上) 15+5Pfennig ブランデンブルク門
(右上) 25+10Pfennig マリエンウェルダ城
(左下) 8+4Pfennig アーヘンの大聖堂
(右下) 50+40Pfennig ヴュルツブルクの橋から臨むマリエンベルク要塞

・有効期限は1931年6月30日です。


1930.11.1 (土曜 Sonnabend, Saturday)

9.冬期慈善切手 付加金付き

 恒例の冬期慈善切手です。切手の図案は、ドイツの名所を使用したもので、同じ図案ですかしが異なる切手が9月発行の小型シートにあります。

8+4Pfennig アーヘンの大聖堂
15+5Pfennig ブランデンブルク門
25+10Pfennig マリエンウェルダ城
50+40Pfennig ヴュルツブルクの橋から臨むマリエンベルク要塞

・有効期限は1930年6月30日です。


1931.2.15 (日曜 Sonntag, Sunday)

10.大統領図案シリーズ 通常切手 追加

 1931年3月1日(日)から50gまでの印刷物料金が5Pfennigから4Pfennigに値下げされるのに備えて、2週間前に事前に発行されたものです。このため、発行から2週間は適正使用例がなく、理論的には、加貼りしかありません。

4Pfennig
50gまでの印刷物(3月1日から)

・有効期限は、1935年12月31日です。


1931.5

11.ツェッペリン図案シリーズ 航空切手 追加

 アメリカ宛の飛行船ツェッペリンL.Z.127に乗せる郵便用に発行された高額の切手に1Markが追加されました。通常切手としても使用されました。

1Mark

・有効期限は1937年12月31日です。


1931.7.10 (金曜 Freitag, Friday)

12.ツェッペリン図案シリーズ 航空切手 北極圏周り就航記念

 北極圏周りのコースを飛行する飛行船ツェッペリンL.Z.127を記念して、既発行の3種類のツェッペリン図案航空切手の左上に加刷を施して発行されました。

(加刷部分の拡大図) 1Mark-4Mark

・すかしを調べるために使うベンジンで脱色しますので注意が必要です。
・有効期限は1932年11月30日です。


1931.11.1 (日曜 Sonntag, Sunday)

13.冬期慈善切手 付加金付き

 恒例の冬期慈善切手です。切手の図案は、ドイツの名所を使用したものです。

8+4Pfennig ドレスデン宮殿(ツヴィンゲル)
15+5Pfennig ブレスラウ市庁舎
25+10Pfennig ハイデルベルク城
50+40Pfennig リューベックのホルシュタイン門

・有効期限は1932年8月31日です。

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